トヨタ スープラが5年の歴史に幕 A90 Final Editionは300台限定で欧州は2025年春から発売

これが最後のA90:サーキットで磨き上げられた435psのトヨタ スープラ "ファイナル・エディション"。 わずか5年で、A90スープラはその歴史に幕を下ろした…サーキットをよりハードにチューンしたスペシャルモデルで有終の美を飾る。

【KINTO】


A90型スープラ、ついにお別れの時が来た。正直、かなり長い付き合いだったと言える。だって、A80型が爆音を轟かせながら去っていってから21年、そして7年もの開発期間を経て登場したクルマだからね。

発売からわずか5年。トヨタはスープラ(3.0Lモデル)の一部改良と、漆黒のボディを纏った特別仕様車、スープラ“A90 Final Edition”で、BMWネタにはもう付き合わないと宣言するかのような威風堂々たる佇まいで、A90型の有終の美を飾ることを発表した。

特別仕様車はグローバルで300台限定での発売を予定している。導入予定地域と発売予定時期は以下の通りだ。スープラ(3.0L)一部改良モデルは日本、欧州、豪州などグローバルで順次導入予定で、2025年春以降順次発売予定だ。また、特別仕様車 スープラ“A90 Final Edition”は、日本、欧州を導入予定であるが、時期に関しては日本は検討中で、欧州は2025年春である。

このファイナルエディションは、単なるステッカー貼りの特別仕様車ではない。ドリフト、耐久レース、さらにはNASCARや、チャンピオンを獲得したGT4での実績から得られたノウハウを惜しみなく注ぎ込んだ、究極のA90だ。

パワーアップは凄まじい。例のBMW製3.0リッター直6エンジンは、同じくBMW製6速MTとの組み合わせで、新設計のインテーク経路と最適化されたエンジン制御により、出力は387psから435psへと驚異的な向上を見せた。トルクも70Nm増の570Nmを誇る。これぞまさに「健康的な」パワーアップと言えるだろう。

高Gでの走行時(つまり激しいドリフト時)でもオイル循環を安定させる新設計のバッフルプレートを装備し、冷却システムも強化された。最高速は270km/hに到達。0-100km/h加速については明らかにされていないが、間違いなく「とんでもなく速い」っていう領域だろう。サウンドも相当にスパイシーなはずだ。

コーナリングも格別。GT4マシンと同様、16段階のリバウンドと12段階のコンプレッションを誇るKW製アジャスタブルサスペンションを採用。前後のキャンバー角も最適化され、アクティブディファレンシャルも改良されてアンダーステアを抑制する。

電動パワステのチューニングも施され、アルミ製マウントやブレース、強化スタビライザーによるボディ剛性向上も図られている。ブレーキは最新テクノロジーを詰め込んだBrembo製19インチという怪物級。ワイドトレッド化された軽量ホイールには、グリップ力を高めたタイヤが装着されている。

見た目も素晴らしい。マットブラックのボディには、モータースポーツ直系の空力パーツが満載。カーボンファイバー製フロントスポイラー、カナード、スワンネック式リアウイング、カーボンファイバー製ボンネットダクト、そしてAkrapovic製エキゾーストと、もはやレーシングカーの域だ。

内装もレーシーそのもの。Recaro製バケットシート、レッドシートベルト、カーボンファイバー製スカッフプレート、アルカンターラトリムと、贅を尽くしている。

2019年の発表時、豊田章男社長(当時)はこう語っている。「若い頃、私はマスタードライバーになるため、ニュルブルクリンクで古いスープラを何時間も走らせました。スープラは私の心の中で特別な存在の、古き良き友人なのです」

よくある質問/Q&A
Q1: A90スープラ ファイナルエディションは何が違うの?
A: 単なる限定車ではなく、エンジン出力向上、足回り強化、空力パーツ追加など、A90スープラのモータースポーツでの経験をフィードバックした、走りを極めた一台と言えるでしょう。

Q2: エンジン出力はどのくらいアップしたの?
A: 3.0リッター直列6気筒エンジンは、387psから435psへと、なんと48psもパワーアップしています。トルクも70Nm向上し、合計570Nmに達します。

Q3: サスペンションやブレーキはどう変わったの?
A: サスペンションはGT4マシンと同じく、16段階の減衰力調整が可能なKW製に換装。ブレンボ製19インチの大径ブレーキも装備し、よりサーキット走行を意識したセッティングとなっています。

Q4: エクステリアの変更点は?
A: マットブラックのボディカラーを纏い、カーボンファイバー製エアロパーツ(フロントスポイラー、カナード、リアウイングなど)、ボンネットダクト、アクラポビッチ製エキゾーストシステムなど、レーシングカーさながらの迫力あるスタイルとなっています。

Q5: インテリアは?
A: レカロ製バケットシート、レッドシートベルト、カーボンファイバースカッフプレート、アルカンターラトリムなど、スポーティなコックピットになっています。

Q6: 発売日はいつ?価格は?
A:スープラ(3.0L)一部改良モデルは日本、欧州、豪州などグローバルで順次導入予定で、2025年春以降順次発売予定。また、特別仕様車 スープラ“A90 Final Edition”は、日本、欧州を導入予定ですが、時期に関しては日本は検討中で、欧州は2025年春です。価格はまだ発表されていません。

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=海外の反応=
「むしろ歴代最高のスープラだろ。前の世代はダラダラしたGTカーだったけど、こいつはコーナーで激しくロールしたりアンダーステアしたりしない。真のコラボレーションの成果だ」
「B58チューンってことか?S58じゃないのか。スポイラーはちょっと貧弱すぎる。他のパーツはごついのに。このスープラは好きだったけど、早くも生産終了か」
「いらないね」
「皮肉なことに、2026年にはスーパーカーズの3世代目スープラが出てくる。つまり、生産モデルはそれまでに生産終了してるってこと。来年の3世代目カマロと同じパターンだな。レースカーだけ残る」
「工場出荷の市販車とは思えないくらいゴージャス。20年前なら、高額なカスタムチューナーが仕上げたカスタムカーだったレベル。唯一残念なのは、フェイクのエアダクトが本当にフェイクなところ。あれが本物だったらなぁ。買えないからじゃないけど、その理由で買わない」
↑「まさにその通り。最終モデルでフェイクのエアダクトに穴開けてほしかった。個人的にはどっちみち買わなかったけど、ディーラーで間近で見たら所有欲が完全に消えた」
「ミニベビー・スポイラーはなかなか面白い」

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