「モーターファンフェスタ2024」で、ホンダがCIVIC用新型テールゲートスポイラーの試作品を初公開。ホンダアクセスの開発メンバーと土屋圭市氏が徹底的に走り込み、FL1/FL4のボディ形状に合わせた実効空力性能を追求した。
富士スピードウェイにて開催された、モーターファンフェスタ2024 in 富士スピードウエイには、25,000人以上が来場し、かなりの盛況だった。なかでもユニークだったのが、ホンダアクセスのブース。トークショーで、CIVIC(FL1/FL4)用の「テールゲートスポイラー(ウイングタイプ)」の試作品を初公開した。
トークショーではカーライフジャーナリストのまるも亜希子氏をMCに迎え、Modulo開発アドバイザーの土屋圭市氏、ホンダアクセス Modulo完成車性能担当の湯沢峰司氏、ホンダアクセス OBの福田正剛氏の4名で、初公開したCIVIC用の純正アクセサリー「テールゲートスポイラー(ウイングタイプ)」の開発の様子やテールゲートスポイラーに搭載されるコア技術、実効空力デバイスについて紹介し、多くの来場者が見守るなか、アンベールを行った。
今回初公開した「テールゲートスポイラー(ウイングタイプ)」は、TOKYO AUTO SALON2023のHondaブースにて展示した「CIVIC e:HEV SPORTS ACCESSORY CONCEPT」に装着した「テールゲートスポイラー」が発端となっている。これは2022年にCIVIC TYPE R用の純正アクセサリーとして発売した「テールゲートスポイラー」のデザインエッセンスを踏襲したもので、ユーザーから市販化の要望を多数いただいたため、開発をスタートさせたという。
開発にあたってはHondaの鷹栖プルービンググラウンドを中心に、ホンダアクセスの開発メンバーとModulo開発アドバイザーの土屋圭市氏で徹底的に走り込み、FL1/FL4のボディー形状に合わせて、実効空力性能を磨き上げた。
スポイラー下面にはCIVIC TYPE Rの純正アクセサリー「テールゲートスポイラー」と同様にシェブロン(鋸歯)形状の実効空力デバイスが搭載されており、現在、特許出願中であることもオープンにしたほか、CIVIC (FL1/FL4)用に現在ラインアップしている純正アクセサリー「テールゲートスポイラー」の台座部分は共有の設計となっていることも公表した。すでにラインアップしている「テールゲートスポイラー」を装着している顧客に向けて、構成部品から台座部分を除いた交換キットの発売も予定している。発売は2024年内を予定、価格は現在未定だ。
当日はトークショーだけではなく、シェブロン形状の実効空力デバイスの効果を体感してもらうために、富士スピードウェイの外周路を使った実効空力体感試乗会を開催し、一般の12組が2代目N-BOXで体感した。これは強力なマグネットで特別に製作したシェブロン(鋸歯)形状の実効空力デバイスを、N-BOXのルーフエンドに装着することで、実効空力デバイス装着の有無で乗り比べられる試乗プログラムだ。おそらく、実効空力の認知も上がってきたのではないだろうか。
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