書評:スバル水平対向エンジン車の軌跡 スバルを象徴する水平対向エンジンとシンメトリカルAWD技術を解説

書評コーナーは、スバル水平対向エンジン車の軌跡。スバルを象徴する水平対向エンジンとシンメトリカルAWD技術を解説する、スバル創立70周年記念刊行書だ。

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半世紀以上にわたり進化を続け、多くのファンを持つ水平対向エンジン搭載車の変遷を詳細に書き下ろした、類のない書籍が刊行された。

さらに今日のスバルの設計哲学である、左右対称の駆動技術「シンメトリカルAWD」も含めて、スバル1000の誕生から脈々と続く進化の軌跡を、車体やデザイン開発等にも触れつつ、多数の図版とともに詳細に解説したのが本書である。

本書の特徴はそれだけでなく、まず水平対向エンジンとFFについてのメリットとデメリットを詳細に解説したうえでなぜスバルはこの様式を選んだのかを筆者の目線で語っていることだ。当然海外にも解を求め実際に採用されたクルマなどを例に挙げ、1章を費やし語られている。

そのうえで、スバル1000から始まり、レオーネ、レガシィ、そしてインプレッサやBRZなどに至るスバル各車の特徴をモータースポーツの展開も交えながら記されている。

この1冊を読めばスバルがこだわるこれら技術の特徴だけでなく、スバルというメーカーが歩んできた軌跡とともに、将来の展望が見えてくるかもしれない。そんな想像さえさせてくれる良書といえる。(内田俊一)

本題:スバル水平対向エンジン車の軌跡
副題:シンメトリカルAWDの追求
著者:武田 隆
発行:グランプリ出版
定価:4,180円
ISBN978-4-87687-421-7

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