DS AUTOMOBILESのドライバー2名は、どうやって東京E-PRIXに挑むのか


3月30日(土)、東京でABB FIAフォーミュラE世界選手権が開催される。DS AUTOMOBILESとPENSKE AUTOSPORTは、チームランキングで現在3位につけている。2人のドライバーが意気込みを語ってくれた。

電気自動車によるモータースポーツの最高峰、FIAフォーミュラE選手権。いよいよ、東京E-PRIXが明日に迫った。

DSは2015-2016シーズンより参戦し、2度の年間チームタイトル獲得を含む数々の勝利を成し遂げてきた。2022-23シーズンに向け、DSは新たにペンスキー・オートスポーツとパートナーシップを締結。DSペンスキー フォーミュラEチームとしてシーズンを戦っている。ドライバーには、昨シーズンのドライバーズチャンピオンであるストフェル・バンドーンと、フォーミュラEの歴史上唯一2 度のドライバーズチャンピオン獲得経験をもつジャン=エリック・ベルニュの2名を揃え、強力な陣容が整い、フォーミュラEへの意気込みを、それぞれ語ってくれた。

このフォーミュラEシーズン10第5戦のキーパーソンとなるのは、フランコ・アメリカン・チームの2人のファクトリードライバーだ。フォーミュラEで唯一2度のチャンピオンに輝いたジャン-エリック ベルヌは現在ドライバーズ選手権で4位(3位と同ポイント)につけており、2022年チャンピオンのストフェル バンドーンは現在12位。

ジャン=エリック・ベルニュ
ー2.5kmのコースは20のコーナーで構成されているが、コースの特徴は?
このコースを走るのは初めてだし、今のところコースのことはよく分かっていないんだ。シミュレーターで見て、コースを歩いたことだけだから。その範囲で言うと、バンピーで、かなり狭いコースだと思う。だからオーバーテイクは難しそうだ。

ーすでに戦略は立てているのか?
戦略なんてない。左コーナーがあったら左に行き、右コーナーのときは右、それから直線では全開で走る。それも、できるだけ速く走ろうとする。それだけだよ。実際にコースを走ったわけじゃなくて、シミュレーターでやっただけだし。走ってみないとわからない。

ー日本の他のサーキットを走ったことは?
そうだね、F1では鈴鹿を走ったし、富士ではWECを走る。

ー日本で他にも行ってみたいサーキットはある?
菅生を試してみたい。

ーチームとどのように協力していきたいか?
そうですね、私はこのチームで長い間仕事をしてきた。私たちはドライバーとして、またメーカーとして、3度のワールドチャンピオンに輝いた。そしてここ2年、昨年は少し難しかった。でも、いまは這い上がっているところだ。トップに返り咲き、勝利とチャンピオンに返り咲くために懸命に努力している。チームとともに再び優勝するのが待ちきれないよ。

ーDSがチームとして持っている強みは何だと思う?
ドライバーだよ(笑

ストフェル・バンドーン
ー東京のコースで難しいところは?
サーキットそのものを走るのは初めてだから、どのようなものなのか少しは見極めなければならない。でも、シミュレーターやレース前の準備で、いいアイデアが浮かんでるんだ。かなりバンピーで、ドライバーにとっては非常にチャレンジングなサーキットになりそう。特に最初のセクターはタイトなコーナーが多く、オーバーテイクが難しい。でも、ラップの最後のほうはオーバーテイクのチャンスがあるはずだ。

ーGEN3マシンの感触はどう?
ああ、快適だよ。このマシンに乗って2年目だから、みんなとの距離も縮まっている。そうだね、このクルマは前の世代とはかなり違うと思う。適応するのに少し時間がかかった。でも、それがモータースポーツの本質なんだ。

ー好きなフォーミュラEのサーキットは?
モナコが好き。モナコはいい。ローマもとても良かった。今週末にドライブするなら、東京も候補に入るかもしれない。

ー日本は好きな国?
そうだね。2016年にスーパーフォーミュラでレースをしていたときのいい思い出があるんだ。ホンダのレースにも参戦していたので、日本の文化に触れることができた。だから今、フォーミュラEで日本に戻ってこられたのは本当にうれしい。

ー環境保護とモータースポーツを両立させるという観点から、フォーミュラEに参加する意義とは?
フォーミュラEに参戦するのは、環境への素晴らしいメッセージになると思う。カーボンニュートラル選手権であることはご存じのとおりだ。そしてご存知のように、世界はますます電動化へと向かっている。それから、この選手権は、将来のロードカーに使用される可能性のある技術を普及させるための、ある意味完璧なプラットフォームだと思う。

ーフォーミュラEが東京で開催されるのは今回が初めてだが、他に開催してもらいたい都市や地域はある?
どのドライバーにとってもホームレースがあるのはいいことだと思う。でも世界には美しい場所がたくさんある。東京は間違いなくみんなの候補に挙がっていたと思う。オーストラリアでレースができたら素晴らしいだろうね。それから、自分の国のベルギーでやってみたい。

DS ペンスキーは現在、チーム選手権で3位につけており、DSパフォーマンスによって開発されたDS E-TENSE FE23のあらゆる強みを活かして、さらなるポイント獲得を目指す。

東京E-Prixは3月30日(土)現地時間15:00から開催される。

DSオートモビルズがフォーミュラEに参戦してからの主な数字:

- 109レース
- 選手権タイトル4回
- 16勝
- 48回の表彰台
- ポールポジション23回

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