電気自動車のキャデラック エスカレード IQは、ハマーよりも巨大ってホント?

電気自動車のキャデラック エスカレード IQが発表された。GMC ハマーよりも巨大な電動SUVだ。

GMCのハマーEVを凌駕する新車というものはそう多くないが、一度自社で出したものを、後から突飛さで過去の自車を上回っていくのはゼネラルモーターズの特技と言えよう。水曜日にデビューした電気自動車キャデラック エスカレード IQは、まさに巨大な高級EVだ。確かにエスカレードに期待されるスタイルと威厳を備えており、膨大な電気の航続距離、巨大なマルチメディアスクリーン、その他大げさに聞こえる属性をいくつも備えている。何ということだろう。まさに驚きの一台なのだ。

全長5.7m、ホイールベース3.5mのエスカレードIQは、GMCハマーEVピックアップより19cm長く、ハマーEV SUVより60cm以上長い。IQの全幅はミラーを畳んだ状態で2.2mで、標準的なエスカレードより10cm広いが、ハマーEVより2.5cm狭い。まあ、それでも駐車が面倒なことに変わりはないけど。

ところで、ハマーとの比較はエスカレードIQのサイズだけにとどまらない。キャデラックの内部には、共通の特徴がたくさんあるのだ。エスカレードのバッテリーは200キロワット時と、GMCのものよりほんの少し小さい。けれど、最高出力680hp、最大トルク834Nm。キャデラックはエスカレードIQにベロシティマックスモードというものを搭載しているが、これはハマーEVのワッツ トゥ フリーダム(ワット使い放題)というバカげた名前の発進設定によく似ていると推測され、これをセットすると、出力は750hp、トルクは1,064Nmまで増加する。キャデラックによれば、この巨大な車は0-97km/hを5秒以内で出すという。このSUVの車重が4tを超える可能性が高いことを考えると、印象的だ。全部、真面目な話だよ。

この大きな車を操作しやすくするために、ハマーにも見られる四輪操舵が採用されている。キャデラックはエスカレードIQにアライバルモードというものを搭載しており、SUVを斜めに移動させることができるという。これは、ハマーのクラブウォークと呼ばれる特技と似ている。ハマーのクラブウォークは、四輪操舵とトルクベクタリングを組み合わせて、車両を斜めに動かすことができる特別な機能だ。ローライドモードは、おそらくキャデラックのデトロイトカルチャーでのルーツにちなんだもので、アダプティブエアサスペンションの車高を5cm下げる。24インチホイール、35インチのタイヤ。常に調整可能なマグネライド(MagneRide)ダンパーはありがたい。

GMの優れたUltiumバッテリー技術は、エスカレードIQに800ボルトの電気アーキテクチャーを与え、DC急速充電の速度はすごい。キャデラックによれば、エスカレードIQのバッテリーは、適切なパンチの効いた充電器に接続すれば、わずか10分で160kmの航続距離を追加できるという。IQの総走行距離は724kmと予想されているが、これは驚異的で、GMのドライバー支援技術であるスーパークルーズのおかげで、長い距離を米国では合法的にハンズフリーで走ることができるだろう。

外から見ると、IQは伝統的なエスカレードというより、巨大なキャデラック リリック(Lyriq)のように見える。しかし、その内部はというと、なんとも洒落たものだ。ダッシュボードの幅いっぱいに広がる55インチのマルチメディアスクリーンが支配するインテリアは、キャデラックが非常に高価な新型セレスティック(Celestiq)に搭載しているようなものだ。究極の後部座席体験のために4人乗りのアレンジが可能で、収納スペースも豊富で、フロントのフランクには345L、1列目の後ろには3,375Lもの荷室がある。IQにサイオン(Scion) iQを載せることもできるだろう。ところで、サイオンiQを覚えているだろうか?

明らかに、この仰々しい豪華さはどれも安くはないだろうが、奇妙なことに、エスカレード IQは我々が予想したほど超高額ではない。キャデラックによれば、来年発売されるIQは、デスティネーションチャージ込みで13万ドル(1,865万円)前後からスタートするという。これほど大きく、贅沢で豪華な電気自動車は他にない。ハマーEVでさえ、その足元にも及ばないのである。

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=海外の反応=
「なぜクルマの設定に基づいて単位をローカライズするウェブ標準がないのだろう?」
↑「さらに奇妙なのは、車の寸法が私の脳では計算できないアメリカの帝国単位である一方で、ホイールサイズ(24インチ)と速度(60 mph)も帝国単位であり、私はそれでまったく構わないということだ。イギリスは単位がごちゃごちゃで奇妙だ!」
↑「ほんと、それ。ヨーロッパの他の地域では、ホイールサイズ以外の画面サイズにインチが使われているんだ。しかし、タイヤ幅はまたミリメートルだ(もちろん、タイヤのプロファイルに応じたパーセンテージもある)」
「キャデラックの手柄だ。エスカレードについて自分が言及するとは思ってもみなかったことだが、これは素晴らしい。そして、完全な電気自動車であるという事実もまた、レンジローバーよりも高級車として魅力的なものにしている」
「同感だ。私は現行のレンジローバーのオールエレクトリックバージョンが出ると信じているが、これは市場に先んじられた。残念なことに、GMは、欧州でレンジローバーやおそらくEQS 580に対抗するような、言うなれば気概を持ち合わせていない可能性が高い。
キャデラックのスペックは、レンジローバーが発売しようとしているものより良いのか悪いのか?」
↑「一般的に、巨大な車はヨーロッパに足がかりさえあるのだろうか?これほど大きなSUVは、ヨーロッパの比較的コンパクトな都市や町、道路を考えると、ヨーロッパ市場でも通用しないと思う。アメリカ、カナダ、そして中国だけが、これが実現可能な場所のように思える」
「ああ、その通りだ。キャデラックの全長が5,7mもあるとは知らなかった。標準的なレンジローバーより70cmほど長いね。うちの駐車場には長すぎて、これでは立体駐車場に行きたくなくなる…。
幅もそれほど狭くはないだろう。ヨーロッパの標準的な駐車スペースは5m×2.3mらしいから、標準的なホイールベースのレンジローバーはちょっと長すぎる。キャデラックだと出っ張って、駐車している仲間を困らせることになる。アメリカでは、標準的な駐車スペースは6メートル×2.7メートルなので、キャデラックはぴったり収まるけど」
↑「この車とレンジローバーの全長の差は、レンジローバーとフォード フォーカスのハッチバックの差と同じだ。それくらいバカでかい。レンジローバーがフォーカスに見えてしまう。重量も気になるところだ。3.5トンを超える可能性が高いので、英国では特別な免許が必要になると思う」
「最近のSUVのサイズはバカバカしい」
「もう4トンSUVなんて必要ない。(アメリカだけでも)1年間に何百人という子供が轢かれている。そのほとんどは親が自分の車道で、何人かは横断歩道で、運転手が親の数メートル後ろに子供がいることに気づかなかったからだ」
「この技術はハマーよりもエスカレードに適しているのだろう。しかし、キャデラックはセレスティックの価格がエスカレードの3倍であることをどのように正当化できるのだろうか?その大差を説明できるものは何なのか」
↑「リリックはエスカレードの半額しかしない。一方、セレスティックは、非常識なレベルのカスタマイズが可能なはず」
↑「ああ、セレスティックの記事を見る限り、多くの手作業を行うようだ。ロールス・ロイスのようにね。その一方で、これは組み立てラインで製造され、カスタマイズははるかに少ないから」
「正直なところ、外観のデザインには少しばかり失望している。もう少しダイナミックで画期的なものを期待していた。
ただし、内装はフェロモンが漂っている」

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