ベントレーの社員が土曜の朝に愛車を披露するイベント、Cars ‘n’ Coffee

ベントレーの社員が土曜の朝に愛車を披露するイベント、Cars 'n' Coffee。いつも仕事でベントレーに携わっている社員たちは、どんなクルマに乗っているのだろうか?



典型的な土曜日の朝って、どんな感じ?長い一週間を仕事で疲れ果てた後だから、濃いめの紅茶と心地よいテレビでも見ながら横になっていることだろう。しかし、もしあなたがベントレーのクルー本社で働いているなら、それは少し違った土曜の朝になるかもしれない。

従業員のおよそ10パーセントがピムズレーン モーター クラブ(Pyms Lane Motor Club)に所属しており、土曜日の早朝に、オフィスの駐車場の目の前で、カー・アンド・コーヒー(cars ‘n’ coffee)ミーティングが開かれることもある。熱があるね。しかし、これは出世の階段を上るためではなく、社員が情熱を注いでいるプロジェクトを気の合う同僚に披露するチャンスというだけなのだ。でも、ベントレーの従業員がどんなクルマに乗ってるのか、っていうのは、気になるところでもある。


「このクラブは今年で10年目を迎えるんですよ」と、ベントレーの品質管理マネージャーであり、このクラブの創設者でもあるスティーブ クロウ氏は語っている。「他部署の人間同士が知り合えるのは素晴らしいことなんだ。なにより、クルマ談義に花を咲かせることができるのがいい。とくに、こんな晴れた日なら、何も苦労はありませんね!」

「このクラブの多様性が気に入っています。うちのクラブのロゴはクルマとバイクとトラックなんです。以前は40トンのフォーデン(かつてイギリスにあったトラックや商用車メーカー)のローリーで来た人もいた。フォーデンの工場は、このクルー本社から近いサンドバックの近くに建設されていたから、何人かフォーデンから来た人もいるんです。とにかく、このクラブは何でも持ってくることが大事なんです」


スティーブの愛車は2001年式のポルシェ 911だ。正確には996 カレラ 2のマニュアルで、オフィシャルのエアロキットが装着されている。「これを手に入れてから5年になります。その前に同じ色の986世代のポルシェ ボクスターを持っていました。でも、ポルシェのエアロキットに付属する996 GT3のルックがずっと欲しかったんです」

たしかにGT3のように見えるが、後部座席がある…。「5年ほどこれを日常使いのクルマとして走らせてきたんですけど、BMW 120dクーペを購入したことでやめたばかりです。おかげで、燃費が大幅に向上しましたよ…」


ルイ タイソン氏は研究開発部門で働いており、8台のフランス車コレクションのうちの1台、シトロエンDSを持参した。「このクルマの前にボクスターに乗っていたんだけど、請求書の支払いにうんざりしていたから、乗り換えようと思ったんです。結果的にボクスターの部品代よりも高くついたけど、"レトロ感たっぷり"に見せられたと思う!もともとボロだったし、いろいろ手を入れたよ」


「大きな私道があってラッキーだったよ」とルイは続ける。「週末はほとんど毎週、何かをやっているんだ。ベントレーでは主に戦略に従事しているから、またクルマに触れることができて嬉しいよ。それに、シトロエン DSの快適さへのこだわりは、ベントレーがやっていることともうまく合致しているんだ。このクルマの運転席は、まさにアームチェアなんだから」


1つ前の画像で何か特別なものを見つけたかもしれない。午前中の参加者の中で、ベントレーでパワートレインに携わるアンディ ブリッグス氏の元消防車のフォード トランジットほど多くの人の目を引くものはない。

「穴だらけで、歴史があるんだ」と言った。「家族(彼には2人の幼い子供がいる)のためにキャンピングカーに改造したんだよ。2週間後にはコーンウォールに2週間出かける予定なんだ。子供たちはバンの中で遊んで、大喜びさ。古いホーンや消防用のスイッチギアが残っているのも助かるよ」


面白いことに、i20Nとi30Nファストバックのオーナーは、一緒にやってきたわけじゃない。ベントレーの4,000人の従業員のうち、違う部署に属するオーナー同士は、顔見知りじゃなかったのである。

「私は2003年式のエリーゼに乗っていますが、i30Nは毎日のファミリーカーです」とエンジニアのピーター レーン氏は言う。「スコットランドで、どこまでも続く楽しい道を1,600km走った。あるとき、反対側からi30Nが走ってくるのが見えたんだ。私たちは両方とも車を止めて少し話をしたという思い出がある」

「道路で他のNを見かけるたびに手を振っています」と、同じ色のi20Nでやってきた車両安全担当のレミ グリジョルが付け加えた。「ヴェロスターNが欲しいんだけど、こっちにはないんだ」


2台並んだパフォーマンスブルーのホットハッチバックよりもさらにまぶしいのは、ベントレーの生産管理部門で働くマックス ウェッターン氏のダコタイエローのBMW Mクーペだ。「24年前のクルマにしては、まあまあに見えますよね」と彼は言う。

デザインは確かに年季が入っているが、この個体も大切にされており、そのボディワークと塗装はフレッシュさを保つために最近手が入れられたものだ。「モダンなBMWは好きじゃないけど、これ、またはそれより前に作られた車は別なんだ…507を見せてもらえば、即座に手を挙げるでしょう」


これまで、本物のロッチデール オリンピックを見たことがあるだろうか?1960年代初頭にイギリスの自動車メーカーであるロッチデール モーター パネル(Rochdale Motor Panels Ltd)によって製造されたスポーツカーだ。この車はガラスファイバー製のボディを特徴としており、当時としては先進的なデザインだった。オリンピックは450台生産されたうち、現在走っているのは40台ほどだとオーナーのハワード エヴァンス氏は言う。彼はロッチデール オーナーズクラブの現会長で、グラスファイバー製ボディのスポーツカーは、60年代の初めに発売された当時はかなり先進的なものだったと言う。

「今では、ロータス エランやエリートよりも手頃な価格でクラシックカーに乗ることができるんだ。まともなものなら7,000-8,000ポンド(130-145万円)くらい。オーナーズクラブは特定の層が中心ですが、若いメンバーも増えてきていることは素晴らしいです」」


ハワードは1969年に見習いとしてベントレーに入社し、現在は無線周波数コンプライアンスを担当している。この仕事は、思ったより興味深いものだ。どの車にも何十個もの送信機があり、車が販売されるすべての地域で動作する必要がある。並大抵のことではない。そして、彼は他の英国ブランドで電気アーキテクチャーの経験を積んでいる。

「私はマクラーレンでSLRの電気システムに携わっていました」と彼は言う。彼はこのイベントの理念が大好きだ。「ここでガソリンヘッド(クルマオタク)であることを謝る必要がないのはいいことなんだ」その点は、改造されたサクソと肩を並べる巨大なバイクが証明している。


アンディ ダウラー氏は、エクステリアハードウエアの仕事をしており、もう少し具体的に言うと「ベンテイガのシルモールディング」担当だ。クルーでの9年間の経験を経て、初めて、このピムズレーンのミーティングに参加した。ホンダVTECを搭載したウェストフィールドを披露するには絶好の天候だ。

スティッキータイヤを履き、9,000rpmまで回転を上げ、230馬力のパワーをトリックディファレンシャルを通して発揮する。サーキットよりも公道に主眼が置かれている。「この夏、アルプスのモデナに出かけて、ベントレーのライバルを覗きに行くんだ。4人で隊列を組んで、全員ウェストフィールドに乗り込み、インカムで連絡を取り合うんだよ」


さっきの写真で何かクールなものを見つけたって?アンディはこの日、トップギアスタッフの移動手段の隣に彼のハードコアな小型スポーツカーを停めていた。私たちはフォルクスワーゲンXL1を借りて、このピムズレーン モーター クラブのミーティングに参加し、この奇妙で素晴らしい(そして10年前の)未来の片鱗を、VWグループのEhra-Lessienテストコースでベントレーと並んでテストしていた開発段階のものを最後に見た人たちと再会させることに成功した。ちなみに、クルーまでの往復500km弱の燃料代は、ディーゼルで約15ポンド(2,800円)。


=海外の反応=
「こういうのが、いいんだよ。ファンタスティック!」
「インスタでクルマ自慢よりも確実に良い」
「DSのようなクラシックカーから、R34 GTRのようなJDMのレジェンド、i30NのようなホットハッチやマッドクリオV6、ポルシェやBMW Z3Mまで、何でも揃っている」
「この中だったら、XL1と赤いバイクを選ぶよ!」

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