ノイズはそのままに…GR H2 レーシングコンセプト
トヨタのGR H2レーシングコンセプトは、計画通りに進めば、わずか3年後のル・マン24時間レースに水素技術を導入することができるかもしれない。
ル・マン24時間レースの主催者は、ゼロ・エミッション部門に取り組んでおり、当初は水素燃料電池車が総合優勝を競うことを想定しいた。
しかし、ここで重要なのは、GR H2がFCEVではないということ。水素を燃料としたマシンなのだ。この違いは、ル・マンの轟音と定義される「ラウドネス」のレベルのノイズを維持するために重要である。
先週末のレース前夜、豊田章男会長は「音、トルク、ダイナミクス、すべてがそこにあるのです」と説明した。「個人的な目標は、モータースポーツにおいて、パフォーマンスや興奮を犠牲にすることなくカーボンニュートラルを達成することです」
「ル・マンはトヨタにとって特別な場所であり、世界で最も有名なレースのひとつに参戦するだけでなく、技術の限界に挑戦する場所でもあります。未来を実現する場所なのです」
私たちのような考え方に近いね。その数日前、彼のチームは突然のバランスオブパフォーマンスの変更によって、最終的に優勝したフェラーリの499Pに不利な立場に立たされたのだから。
では、実際にGR H2について、私たちは何を知っているのだろうか?今のところ、あまりわかっていない。トヨタは全長5,100mm、全幅2,050mmと発表しているが、パワートレインの詳細についてはまだ公表されていない。
少なくとも、トヨタがラ・サルトで自らレースをするような時代には戻れないだろう: アルピーヌも水素で走る耐久レーシングカーを開発中だが、こちらはより静かなFCEV。豊田氏は、他のメーカーが追随することを望んでいる。
「私たちの取り組みを世界に発信するユニークな機会を与えてくれたACOとル・マンに感謝し、私たちの新しいGR H2レースカーが将来、ル・マンH2クラスで活躍することを楽しみにしています」と付け加えた。「これはまさにトヨタにとって特別な日であり、ル・マンにとってはさらに意義のある日なのです」
=海外の反応=
「EVはエコロジージョークであり、水素こそ未来だから」
「私は理解していない。競馬は、「より良い」交通手段が発明され、馬が道路に関係しなくなったからやめたわけではあない。では、なぜガソリン車のレースはやめなければならないのだろうか?まさか、公害が出るからというのはないだろう。なぜなら、その公害レベルは、世界中のあらゆるものに比べて、基本的に存在しないとも言える量だから」
↑「フルEVはミームであり、全く持続可能ではないという事実を忘れてはならない。製造に関わるもの、そして寿命が尽きた時にリサイクルされるもの全てが持続可能なものではない。政治家の言うことを信じてはいけない」
「これ、よくわからない。水素燃料電池は素晴らしいとは言えないが、水素を燃やすのはその1/3程度の効率である。トヨタのハイパーカーに搭載されている90リットルのガソリンタンクと同等のエネルギーを得るには、約22kgの水素が必要だ。そして、5kgの水素を貯蔵するためには、約90kgのタンクが必要だ。つまり、燃料タンクで360kg、これは現在のトヨタのハイパーカーの質量の3分の1にあたる。おそらく、非効率な部分を補うために、ハイブリッドカーにする必要があるのだろう。一体どれくらいの重さにするつもりなのだろうか」
↑「まあ、トヨタが実現可能と判断したのであれば 計算はしているのだろうけど。規制への適用がどうなるか、なのかも よくわからない。私の小さな脳みそより信頼できるものであることは確かだ」
↑「このコンセプトを使ったGRヤリスH2のテストミュールが、しばらく前からいろんなラリーで走っているそうだ」
↑「ちゃんとした研究をしていることを期待したいよね。しかし、日産が2014年と2015年のル・マンレースでかなり恥ずかしい参戦をしたことを思い出してほしい…」
↑「水素燃料電池は超高価だ。水素は、比較的小さな改造で、従来の内燃機関の側で「燃やす」ことができるけれど」