6輪のトヨタ ハイラックス消防車は、立体駐車場での電気自動車の火災用にスタンバイ

ハイロード 6x6で立体駐車場でのEV火災に対処

EVをよくご存知の方なら、EVと火との関係について2つのことをご存知だろう。1つは、ガソリン車よりもはるかに燃えにくいということ。そしてもう 1つは、燃えてしまうと消すのが大変なことだ。ですよね…。

これは、地下駐車場や立体駐車場では問題になる。消防車が到着できないときに、電気自動車が干し草の納屋でマッチのような役割を果たすのをどうやって止めるのか?

その問題に対する解決策を持っている英国の企業がある。プロスピード モータースポーツ(Prospeed Motorsport)は、上の写真のような6輪のハイロード(Hiload)「迅速介入車(rapid intervention vehicle)」を製作した。

この車は、頑丈なトヨタ ハイラックスのピックアップをベースにしているが、ドナーカーの「ニコイチ」を避けるためにシャシーが交換され、さらにトルクスプリッターシステムが追加されている。

車両総重量(GVW)は5,600kgに達し、積載量は3トンに迫るが、重要なのは全高が1,850mmであること。これで、通常のトラックではアクセスができない、高さ制限のある駐車場にも入ることができるのだ。

ハイロード6x6には、コールドカットコブラ(ColdCut Cobra)システムを搭載することもできる。これは、コールド カット システム(Cold Cut Systems)社が製造する新しい消火装置のこと。高圧水と砂を混ぜた水流で壁や屋根などを切断し、火災現場に直接水を噴射することができる。この装置は、消防士の安全性や消火効率の向上、水損など環境被害の低減に役立つ。「水に浮遊する研磨剤」を使って300気圧で車の床を突き破り、EVのバッテリーに接近することができる。これにより、浴槽1杯分以下の水で10分以内に火災を鎮火させることができる。

この方法は、「熱暴走」と呼ばれる電池の過熱暴走を防ぐ従来の方法よりも効果的(かつ無駄がない)だと同社は主張している。これまでは、燃えているBEVを数日間水に浸けておくという試行錯誤の方法だった。

プロスピード モータースポーツは、電気自動車の火災にいち早く乗組員と水を届けることで、1台の電気自動車によって数千台の車両や建物全体が燃やされるような大火災を防ぐことができると考えている。

さあ、立体駐車場のオーナーは、6WDのハイラックスを今すぐ購入しよう。きっと納得がいくはずだ。





=海外の反応=
「誤解を招くようなEVの宣伝文句だ。確かに電気自動車はガソリン車より火災が少ないが、それは走っているときだけである。停車中や充電中の電気自動車は、ガソリン車よりもはるかに火災が発生しやすいのだ」
↑「ガソリン車は走っていなくても火事にならない。だから、デフォルトでガソリン車の勝ちだ。だからといって、EVが火災を起こす可能性が高いとは言えない。また、従来のガソリン車の整備や修理が必要な可動部品を含めると、EVの整備や修理が必要な部品の量と比較して、この統計値を大幅に相殺することができるだろう」
「推進システムについては言及されていないが、ディーゼルなのだろうか?」

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