ホンダ、トヨタ、フェラーリ、ロータス…ボートショー2023にクルマを見に行ってみた

クルマもたくさん見られるボートショー、クラッチ付きのEVコペンも

横浜で開催されているジャパンインターナショナルボートショー2023に、クルマを見に行った。パシフィコ横浜と横浜ベイサイドマリーナで行われるボートショーでは、来場者数50,000人を見込んでおり、ボートを楽しむ人はたいてい自動車を使っているし、興味もあるということで、各自動車メーカーやディーラーも出展が増えてきているのだ。

ポルシェ、ベントレー、フェラーリなど高級車が並ぶゾーンがライフスタイルアベニューだ。ポルシェ タイカン、ベントレー コンチネンタルGTパイクスピーク “100” Edition、ランボルギーニ アヴェンタドールSロードスター ジャパンエディションの隣がアストンマーティのブースとなる。DBX707とヴァンテージF1 EDITIONが並び、後方の壁も2台のクルマに合わせたものになっていた。アストンマーティン ジャパンの谷田恵美氏は「私自身も、ボートショー参加での経験とノウハウがありますので、アストンマーティンに興味のあるお客様が喜んでいただけるようなラインナップとしました」と言う。グリーンとホワイトでアストンマーティンらしく、とても目を引いていた。マセラティでは、MC20とグレカーレ トロフェオと、新型車を展示。

向かい側ではニコルによる広いスペースに、ロールス・ロイス ファントムSWBシリーズⅡと、フェラーリ296 GTSがゆったりと置かれ、圧倒的な存在感を見せていた。それから、ヴァーダントグリーンのエミーラV6 First Editionが一台置かれたロータス。こちらは、東京オートサロン同様、英国グッドウッドでUKロータスが作ったブースをベースとしている。中村康宏氏にお話を伺った。「ブースは小さいですが、グッドウッドの雰囲気を活かし、照明もクルマがきれいに見られるよう、工夫をしています。先日、イギリスのヘセル本社へと出張してきましたが、ロータス工場の設備の充実ぶりに驚きました。日本でも好調なエミーラの受注ですが、あまりお待たせすることなくお届けできるよう、スタッフ一同誠心誠意対応していきたいと思っております。今年は、新型車含め、ロータスの動きが活発になりそうですので、ファンの皆様にはぜひ楽しみにしていただきたいです」そして、お隣はマクラーレン。アルトゥーラと、GTが並べられていた。根岸美穂子氏は次のようにコメントしてくれた。「今回は、ウェイクサーフィン専用のボートを作っているセンチュリオンボートとコラボレーションしました。ハイブリッドのアルトゥーラ、そしてGTと、新規のマクラーレンのお客様を呼び込むモデルを展示しています。とくにGTは、ライフスタイル系と相性がよく、後ろにウェイクサーフィンの用具を積んだ、ボートショーに訪れる人に向けたご提案となっています」

ホンダでは、大型4ストローク船外機「BF250」の新たなカラータイプ「スポーティーホワイトタイプ」など主力商品の展示が目立ったが、ステップ ワゴンを使用したアウトドアスタイルや、1965年のF1世界選手権、1,500cc時代の最後となった最終戦メキシコGPで初優勝を飾ったRA272と同型車が飾られていた。ボートショーを訪れる年齢層は、懐かしさを覚えそうだ。トヨタではモデリスタがトヨタマリンと共同でデザインしたスポーツ ユーティリティー クルーザー(SUC)、PONAM-31 Zグレードとともに、クラウンCROSSOVER RS “Advanced”にエアロなどモデリスタパーツを装着したモデルを展示。スズキでは、船外機やボートのほか、軽自動車にも載せられるミニボートなど、多彩なラインナップとなった。スズキが1965年に初めて製造販売した船外機のD55(5.5ps)も飾られていた。2022年には、350psのモデルも発表されており、技術の進化が感じられる構成だった。

カワサキモータースでは、オフロード四輪車のTERYX4 S LEが異彩を放っていた。広いプラットフォームを実現する堅牢かつ軽量なダブルXフレームを採用。4人乗りながら高いスポーツ性も感じられる。エンジンの搭載位置にこだわり、前後重量配分を48:52とし、スポーティなハンドリングだという。さらに広いトレッドやロングホイールベース、ロングストロークサスペンションにより、快適性と安定性も確保している。こちらは3,212,000円であるが、問い合わせはかなりあるそうだ。好評につき、ATV(オール・テレイン・ビークル:四輪バギー車)シリーズも、日本に導入予定だという。こういった分野は、これからますます伸びそうである。その他、ダイレクトカーズから、トヨタハイラックスをベースにした、これまでにない新しいコンセプトのキャンピングカー「BR75」は、室内が贅沢空間となっており、さながらホテルの部屋のようだった。そして、面白かったのが、RYOBI(両備テクノモビリティカンパニー)の、旧車EVレストアプロジェクトだ。メルセデス・ベンツ280SELと、ダイハツ コペンのEVを展示。コペンの方には「シフトチェンジ可能、マニュアルタイプのEVコペン」と表記されている。運転席を見ると、たしかにシフトはそのまま。どういうことなのか聞いてみると、「クラッチを切ってシフトチェンジするんです。エンストはしませんから」というお答え。MTが絶滅しそうな現在、こういった形で旧車を存続させていくのも、一つの選択肢としてアリだと思う。

ボートショーではあったが、親和性の高いクルマもかなりたくさん見られたボートショー。この様子は、後日オンラインでも見られるということなので、行けなかった人はそちらで楽しもう。
https://www.boatshow.jp/jibs/2023/






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