新型ホンダ シビック e:HEVが、タイプ Rの素晴らしさを証明する5つの理由をご紹介しよう。ホンダの新型ファミリーハッチは非常にきちんとしたクルマだが、ここには、タイプ R 2022が世界レベルにブチ上がりそうな手がかりがあるのだ。
ボディはより硬く、より低く
より硬く、より低くなったボディ
ホンダによると、標準的な新型シビックe:HEVハッチバックのボディは、旧型車よりも22%硬くなっているそうだ。剛性の高いボディは、衝突時に強いだけでなく、コーナーでパスタのようにねじれることもなければ、サスペンションを固定するプラットフォームとしても優れている。
ステアリングマウントも強化され、より正確で乱れの少ないステアリングを実現している。もっとも、旧型のタイプ Rがその点で弱いというわけじゃないけど。
新型シビックは後継モデルよりも車高が低くなり、重心も10mm低くなっている。わずかな差ではあるが、究極の性能を追求するならば、すべてを積み重ねていくべきものだ。
さらに少し軽くなった
ホンダは新型シビックをハイブリッド車にしようとしていたので、バッテリーや電気モーターの質量を相殺するために、車体から重量を取り除く必要があった。多くの溶接箇所を接着剤に置き換え、アルミ製ボンネットや樹脂製テールゲートなどの軽量パネルを採用することで、新型シビックのボディは先代よりも20%軽量化されている。
新型タイプ Rはハイブリッドアシストを搭載しないので、ファミリーカーが世代を重ねるごとに重くなる傾向に逆行するはずだ。加速、ブレーキング、コーナリング、そして燃費の面でも素晴らしいニュースである。
おぞましいほど醜くはない
新型シビックハッチバックは、決して美しいクルマではない。純粋に美しいファミリーハッチバックが欲しいなら、やはりマツダ 3がゴージャスさも感じられるので、そちらを買うべきだろう。
しかし、シビックはもはや、ガンダム顔であなたを襲うことはない。落ち着いていて成長しているから、互いを憎み合うデザイナー同士の議論から作られたようなスタイルには見えない。FK8 タイプ Rのように、フェイクグリルメッシュを貼り付けたりしないことを祈るばかりだ。
一方、インテリアは、デザイン、質感、画面の解像度など、旧型シビックから大きな進化を遂げている。真っ赤なバケットシートに座れば、きっといい気分になれるはずだ。
モードを自由に組み合わせられるようになった
シビックeHEVは良いクルマだが、エキサイティングでもなければ、特にスポーティなクルマでもない。しかし、センターコンソールにはドライブモードのトグルがあり、エコ、ノーマル、スポーツの各モードに切り替えることができる。さらに、「インディビジュアル」設定もあり、マニアックなユーザーも好みの設定を組み合わせられる。
この機能は、これまでのタイプ Rにはなかったものだ。初代ターボのタイプ Rは、ノーマルモードでは硬く、+Rモードでは基本的にサスペンションが全く効かない状態だった。最近、生産が終了した後継モデルでは、コンフォートモードが追加され、街中ではふにゃふにゃしていて気持ちいい。しかし、最も怒張したスロットルマップを望むなら、最も硬いサスペンションと最も重いステアリングで我慢しなければならない。それを切り離すことはできなかったのだ。
新しいタイプ Rは、ヒュンダイ i30NやAMG A45Sのように、自分の完璧なパラメータを保存できるようになるのだろうと予測している。それが証明される日も近い。
ホンダのオールドスクールなホットハッチの最後のチャンス
数十年にわたり、ホンダは世界に名だたる手頃な価格のファーストカーを世に送り出してきた。ホットなシビックやインテグラによって、タイプ Rの血統を極めて強固なものにしてきたという功績がある。
高回転型のVTECからターボへ移行して着地に失敗したが、世界は急速に変化しており、新型タイプ Rは欧州のラインアップの中で唯一ハイブリッド化されていないモデルとして、ホンダの製品群の中で真の異端児となるであろう。スーパーカーのNSXでさえ、プラグインなんだから。
つまり、ホンダが次世代車を考える頃には、完全とは言わないまでも、部分的にバッテリー駆動にする必要が出てくるだろう。それにエンジニアという職種は、自分たちのミッションが最後のチャンスであることがわかると、かなりスペシャルな結果を出す傾向があるのだ。
=海外の反応=
「旧作がおぞましいほど醜いと言われることに異議あり!」
↑「そうだね、これだとちょっと控えめな表現になってるね」
↑「インテリアがおもちゃのクルマみたいじゃなければ買おうと思う。でもそこが残念なら、ナシだ」
「言い換えれば、この車種が最後にして最高のFFホットハッチになる可能性があるのは、残念なこと」