日本導入に迷いなし!日本のピックアップトラック需要を喚起させたジープ グラディエーター

昨年の11月30日から日本初導入された、ジープのピックアップトラック「Gladiator Rubicon(グラディエーター・ルビコン) 」だが、発売から3ヶ月で400台の受注があったという。価格は8,400,000円となるグラディエーターの魅力と、本場アメリカンBBQを楽しむライフスタイルを伝えるイベント「Jeep Real Grill」が行われた。

グラディエーターについての説明、ジープの歴史とアメリカンカルチャーのプレゼンテーションのあとは、ステランティス インドアジア太平洋地域 セールス・マーケティングオペレーション 上級副社長のビリー ヘイズ氏と、快適生活研究家の田中ケン氏、息子のアウトドアアドバイザーの田中翔氏、3人によるトークセッションが行われた。日本のBBQはどちらかというと韓国のスタイルに似ており、さほど下準備に時間をかけないが、本場アメリカンBBQでは、前日から仕込みを行うなど違いがある。

「グラディエーター」は、初代が1963年に登場し、20年以上に渡り製造されたジープのピックアップトラックだ。その後「ジープ・コマンチ」など複数のモデルを経て、2018年にロサンゼルスオートショーで26年ぶりにジープの名を冠するピックアップトラックが登場した。それが新型「グラディエーター」だ。

グラディエーターには、ジープ伝統の7スロットグリルに代表される、ラングラーと共通のデザインキューが与えられている。一方、ホイールベースはラングラー・アンリミテッドに対して480mmも延長され、5名乗車が可能なダブルキャブ(4ドア)ボディに広大なベッド(荷室)を備えている。車体の骨格には、悪路走破性や牽引能力に優れる伝統のボディ・オン・フレーム構造を採用、最新のマテリアルを投入し、ボディ剛性や耐久性にも有利な設計となっている。

日本導入モデルは、ジープ最強のオフロード性能を誇る「ルビコン」仕様で、前後デフロック機構や悪路走行時にサスペンションストローク量を増加させる電子制御式フロント・スウェイバー・ディスコネクトシステム、極低速走行を可能にする専用ローギア付ロックトラックフルタイム4×4システム、マッド&テレインタイヤなど走破性を向上させる数々の専用装備を備える。

さらにグラディエーター・ルビコンには、前方に設置されたカメラにより前方下部の映像を映し出すオフロードカメラや、FOX社製パフォーマンスショックアブソーバーが備わり、実践的な悪路性能が一層高められた。

インテリアは、スマートフォンの接続も可能なオーディオナビゲーションシステム(Uconnect ®)をはじめ、サブウーハー付アルパイン製プレミアムスピーカー、レザーシート、前席シートヒーターなど快適装備が充実している。また、リアシートの背後やシート下に収納スペースが確保され、日常の使い勝手が高められている。

ボディカラーは全9色が設定され、いずれもブラックまたはブラック/ダークサドルの2色のインテリアカラーとの組み合わせが可能となっている。

短い時間ながらも、このグラディエーターに試乗することができた。BFGoodrichのマッド&テレインタイヤなので、一般道だとゴツゴツ感は否めないが、オフロードに行った歳には、最強レベルを発揮してくれそうだ。全長5.6mのゆうゆうとした体躯と、高い着座位置により、ゆったりと流せば、街乗りでも注目を浴びるだろう。

ビリー ヘイズ氏にお話を聞くことができたので、紹介しよう。
ジープが日本で好調な理由について
「ジープが好調な理由は、 ここ10年ほどで構築されてきたコミュニティの存在が一番だと思っています。口コミで構築されたコミュニティがどんどん広がって、ジープが強力なブランドになるという結果を生んでいるんだと思いますね。
それから、ジープの商品がいいから、あるいはブランドが強いからという理由ももちろんあるのですが、 ディーラーがしっかり仕事に取り組んでいるということも、理由になります。それぞれのディーラーが、顧客に対して真摯に対応して、店舗も美しいですし、来られるお客様に対して温かい対応をしています。ディーラーの貢献度合いが大きいと思っています」

グラディエーターの日本導入に対して迷いやリスクはあったのか?
「いえ、日本導入に関しての迷いは一切ありませんでした。まずピックアップトラックというのは日本では商用がほとんどですね。グラディエーターはライフスタイルビークルのブランドですから、日本に導入するにあたってリスクはないと考えていました。
私が思うにこのグラディエーターを日本に導入することって、日本の市場にとっても既存のジープオーナーのコミュニティーの中においても新しい扉を開くものなのです。オンロードでもオフロードでも使えますし、荷台のユーティリティーも優れています。見た目もクールなので、グラディエーターは六本木に行っても、地方でもスキー場でも、ビーチでも使えます。
このようにグラディエーターと過ごす日本でのライフスタイルがどんどん思い浮かびますので、私たちは一切リスクについて全く考えもしませんでした」

グラディエーターと過ごすライフスタイルについて
「もちろん、アドベンチャーユースというのもあるんでしょうけれども、現実的には皆さんかっこいいから手に入れたいと思いますよね。でもかっこいいんだけじゃなく、もし実際何かアドベンチャーをしようとするならば全ての機能が入っていて、オプションとして何でもできるますから、グラディエーターはクールでカッコいいです。ただ、実際のオーナーはおそらくタウンユースがメインになるでしょう。ちなみに、私自身はオフロードをバリバリ走りますけれども」
聞けばビリーさんは、オフロードの上級者向けコースもこなす、アドベンチャーの達人でもあるとのこと。

発表会が終了すると、お楽しみのアメリカンBBQの試食会が待っていた。筆者は、恥ずかしながらアウトドアの経験がほとんどなく、小学生のときに行った飯盒炊爨くらいしか思い出がない。そのときに班で作ったカレーはなぜか薄味で、お世辞にも美味しいとは言えなかった。ご飯の方も水の加減を間違えたんだろう、柔らかくベチャベチャ。だが、それしか食べるものはなかったので、仕方なく食べていると、木だか新聞紙だかの燃えカスがカレーに乗っかってきて、すごくわびしい思いをした。カレーもご飯も、今まで食べたカレーの中で一番マズかった。なんなの、コレ。…という、ネガティブなことを思い出して、いざ試食してみると、わびしい飯盒炊爨の記憶が吹っ飛ぶような、極彩色の味覚が襲ってくる。聞けば仕込みは昨晩からしていたそうで、肉も野菜も、それぞれの素材がくっきりとした輪郭をもつように調理されていた。それは、グラディエーターの唯一無二の個性と通ずるように感じる。やはりグラディエーターには、本場アメリカンBBQがよく似合う。

https://www.jeep-japan.com/gladiator.html

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