100%EVも登場し「最もタイクツになりがちなCセグメントをエキサイティングにする」新型シトロエン C4

シトロエンの伝統であるCセグメントハッチバックの復活となる「NEW C4」および「NEW Ë-C4 ELECTRIC」が発表され、1月22日から発売される。1.2L 直列3気筒ターボエンジンのC4 FEEL(290万円)、C4 SHINE(325万円)、1.5L 直列4気筒ターボディーゼルのC4 SHINE BlueHDi(345万円)、そしてEVであるË-C4 ELECTRIC(465万円)のラインナップとなる。

代官山にある蔦屋書店のT-SITEで新型C4およびË-C4 ELECTRICの発表会が行われ、グループ PSA ジャパンのポンタス ヘグストロムCEOをはじめとするスタッフから詳細なプレゼンテーションが行われた。「最もタイクツになりがちなCセグメントをエキサイティングにする」と、ユーモアを交えながらC4やシトロエンについて説明してくれたのは、トマ ビルコ マーケティング ダイレクターだ。Cセグメントは実用的になりがちで、効率が求められるという意味だろう。戦前のC4(1928年)からAMI6(1961年)、GS(1970年)、GSA(1979年)、BX(1982年)、Xsara(1997年)、C4-I(2004年)、C4 CACTUS(2014年)というシトロエン100年の歴史を尊重しながらも、新たなステージに立ったのである。

シトロエンはSUVの分野ですでにC3 AIRCROSS SUVとC5 AIRCROSS SUVが2017年末のグローバルでの発売以来、それぞれ30万台超と20万台超を売り上げ成功を収めている。日本においても同様でこれらにC3とグランドC4スペースツアラー、BERLINGOを加えたラインナップにより2013年以来10年連続で販売記録を更新し続けている。その躍進の次なるステップとしてシトロエンはCセグメントハッチバック市場への堂々たる復帰を果たす。

欧州ではハッチバックマーケットはメインストリームの一つであり、2019年、Cセグメントの販売実績のおよそ28%を占めている。日本においても同様で輸入車市場の31%をCセグメントが占めており、そのなかの25%がハッチバックのボディ形態となっているのだ。このマーケットにおいてNEW C4&Ë-C4ELECTRICが挑戦する。100%電動モーターかガソリンまたはディーゼルエンジンで提供されるこのニューモデルは、シトロエンが新たな世代に突入したこと示すハッチバックなのだ。

・コンセプトカーCXPERIENCEに直接的にインスパイアされた新世代ハッチバック
・ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、そして日本のシトロエンとして初となるBEVの
3つのパワートレインを選択可能
・伝説のハイドロニューマチックの現代的解釈、プログレッシブ・ハイドローリック・
クッション(PHC)による柔和な優れた乗り心地
・独自の構造のアドバンストコンフォートシートによるラウンジのソファのような
快適な座り心地
・クラス最大級の後席ニースペースの確保
・10インチタッチスクリーン、助手席ダッシュボードのタブレットスタンドなど、
あたらしいインフォテイメントの提供
・レーンポジショニングアシスト、アクティブクルーズコントロールなど先進の運転支援機能

NEWC4&Ë-C4ELECTRICのデザインは、2016年のパリモーターショーにてワールドプレミアされたCXPERIENCE(Cエクスペリエンス)に直接的にインスパイアされている。フロントグリル中央のダブルシェブロンから続くクロームのラインが左右にV字型のLEDシグネチャーライト(上段:デイタイムランニングライト、下段:ヘッドライト)と伸びやかに繋がり、大胆さとシャープな力強さを表現している。C4 カクタス以来のデザインキーを受け継ぐハイボンネット、大径ホイールと地上高がもたらす高めのアイポイント、それでいながらクーペのような、なだらかに傾斜するルーフライン。真新しいフォルムは、ボディ床面の空力対策とあいまって優れたエアロダイナミクスを生み出している。さらにリアランプの造形も同様にV字型のデザインを採用。同時にそのルーフラインやサイドシルエットは、どこかかつてのミドルクラスシトロエンの名車、GSをも彷彿とさせてくれる。

NEWC4&Ë-C4ELECTRICのデザインチームは、エクステリア同様の独創性をインテリアに追求した。CITROËN ADVANCED COMFORT®プログラムのコンセプトを新世代デザインと融合。ダッシュボードは横方向の広がり感を強調する水平基調とし、センター部に10インチのタッチスクリーン・インフォテイメントシステムを搭載している。その下にエアアウトレット、さらに下にはあらたにダイヤルと押しボタンのフィジカルな空調コントロールを設け、運転中の操作性をアップ。タッチパネルと物理スイッチの機能の切り分けをおこない、UI/UXの最適化と再構築をいたした。メーターは5.5インチデジタルインストルメントパネルとポップアップ式のカラーヘッドアップディスプレイとなっている。ドライバーが運転中に必要な情報を瞬時に読み取ることができるよう、シンプルで明快なグラフィックが特徴だ。レーンポジショニングアシスト、アクティブクルーズコントロールなどの操作はロジックを変更し、ステアリング左に集約。シフトセレクターはクロームで仕上げたトグルスイッチを新採用し、指先の軽いタッチで操作が可能となっている。

シートはC5 AIRCROSS SUVで初導入され、C3、C3AIRCROSSSUVと展開され好評を博してきたアドバンストコンフォートシートを全車に採用。シート生地裏に特別なフォームを配することで、身体とシートの”当たり”感を改善したシートだ。生地裏のフォームのボリュームも従来の2mmから15mmへと大幅にアップしたことで、しっとりふっかりとした比類ない柔らかさを実現し、疲労につながる車体の微震動をシートが吸収する。

後席はクーペのような流れるルーフラインでありながらライニング形状を最適化し、ヘッドクリアランスを確保している。2665mmのロングホイールベースの恩恵を受けるクラス最長レベルの余裕ある後席ニースペースを誇り、大人4人が快適に平等に移動の喜びを享受できることだろう。

NEW C4&Ë-C4ELECTRICにとってICE(InternalCombustionEngine=内燃機関)とEV(電気モーター)は、まったく同等だ。ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、BEVで同じSHINEグレードを用意した。異なるパワートレインでありながら同一トリムとすることで、乗り味、機能、装備、スペースなど自動車としての基本を同等とし、ユーザーのライフスタイル、使用状況、好みなどに応じて自由に選んでもらえる。このコンセプトは、最新世代のコンパクトプラットフォームCMP(CommonModular Platform)の上に成り立っている。このBセグメントおよびCセグメント専用のあたらしいプラットフォームは、その名が示すように、ディメンジョンとパワーユニットのバリエーションに高い柔軟性を備えており、ICEとBEVを混流生産することすらも可能だ。NEW C4&Ë-C4ELECTRICでは、このCMPをロングホイールベース化して使用している。

NEW Ë-C4ELECTRICは、日本におけるシトロエン初のフルEVだ。C5 AIRCROSS SUV PLUG-INHYBRIDに続く電動化モデル第二弾となるこれには、パワーユニットには最高出力136ps、最大トルク260Nmの高効率電動モーターと50kWの大容量リチウムイオンバッテリーパックを採用。このバッテリーパックは、液冷ヒートポンプで充放電時のバッテリー温度の管理と最適化を図っている。一個当たり約13.1kgのモジュールを18個組み合わせ、総体積約220L、重量約350kgのこのバッテリーパックを、CMPの電動版であるeCMPでは、一般的なEVプラットフォームと異なり、フロントシート座面下、リアシート座面下、センターコンソールなど車体を上から見たときにH型に重量配分を考えてバッテリーを分けて効率的に配置。ICE版と変わらない室内容量とスペースを確保している。また電動モーターならではのデリケートなアクセル操作にも追従する特性と電動走行ならではのリニアな加速を実現した。これまで以上に電費効率を向上させたことで、航続距離はWLTCモードで405km、JC08モードで459kmとなっている。

Ë-C4は3つのドライビングモードを用意している。
スポーツモード:パフォーマンスとフィーリングにプライオリティを置いたモード
100kw/260Nm
ノーマルモード:日々の利用における快適性と電費効率を両立するモード
80kw/220Nm
エコモード:航続距離の最大化をはかるモード
60kw/180Nm
また、ブレーキモードは2つの選択が可能で、ドライバーはボタンの操作で好みの回生ブレーキ強度を選ぶことができる。
Dモード:内燃機関でのエンジンブレーキ、アクセルオフの挙動をシミュレートし、自然な走行感を重視
Bモード:エネルギー回生を強化。アクセルペダルだけでより積極的に減速をコントロール

Ë-C4ELECTRICでは、充電ポートにプラグを差し込みだけで自宅や外出先で手軽に充電がおこなえる。自宅では付属の充電ケーブルを使用するコンセントタイプ(200V3kW/満充電まで約18時間/50km走行分で約3時間)、ウォールボックスタイプ(200V6kW/満充電まで約9時間/50km走行分で約1.5時間)の普通充電に対応。急速充電はCHAdeMO規格(約80%充電に約50分)に対応し、外出先の高速道路のサービスエリア、ショッピングモールなどの全国の充電スポットを利用できる。自宅などでのバッテリー充電時に充電開始時刻をあらかじめ設定しておく充電予約が可能だ。電気料金が安い夜間に充電をスタートさせたい場合などに活用できる。

ガソリンモデルのパワートレインは世界各国のモータージャーナリストの投票によって決められるインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーを5年連続獲得し、傑作と称される1.2L Pure Techターボエンジン。最高出力130ps、最大トルク230Nmを発揮する。250バールの高圧燃料噴射システム、ウェイストゲートバルブの電子制御化、GPF(ガソリン・パーティクル・フィルター)などのテクノロジーを採用。3気筒という概念を覆す爽快で伸びやかなフィーリングと低速域からの力強いトルク感、ドライバーの意図に忠実なトルクデリバリーをEURO6.3対応の高い環境性能とを両立させている。ディーゼルモデルは定評の1.5L BlueHDiディーゼルターボエンジンだ。最高出力130psはもちろんのこと3Lの自然吸気ガソリンエンジンに相当する最大トルク300Nmを1750rpmという低回転域で発揮する力強いトルク感と加速が特徴。高回転域までスムースに吹け上がり、レスポンスに優れるさまはガソリンエンジンに近いドライブフィールとなっている。200以上もの特許技術が採用されており、DOHC16バルブヘッドに酸化触媒、SCR(選択還元触媒)、DPF(微粒子フィルター)を同一ユニットとしてコンパクトにまとめることで排気ガス処理の効率を大幅にアップ。最新の欧州排出ガス規制のEURO6.3をクリアしている。ガソリンエンジンで17.7km/L(WLTC)、19.9km/L(JC08モード)、ディーゼルエンジンで22.6km/L(WLTC)、23.7km/L(JC08モード)という優れた燃費は電子制御8速オートマチックトランスミッションEAT8による相乗効果だ。

C4&Ë-C4ELECTRIC全車に搭載されているPHC(Progressive Hydraulic Cushions™=プログレッシブ・ハイドローリック・クッション)は、シトロエンのサスペンションテクノロジーにおけるイノベーションだ。伝説となったハイドロニューマチックはもちろんのこと、それ以前にもトラクシオン・アヴァンのモノコック構造+トーションバースプリングや2CVのマスダンパーなどがあったことからも自明なように、シトロエンのサスペンションシステムは、どれもが技術のための技術ではなく、差別化のための新奇でもなく、あくまでシトロエンが求める快適性を実現するための手段だった。このシトロエンのDNAを受け継ぐサスペンションシステムがPHCだ。

PHCは、純メカニカルで信頼性に優れたダンパーだ。通常のツインチューブダンパーの構造に第二のダンパーシリンダーが加わっている。このセカンダリーシリンダーには複数のポートが開けられており、その内径にあったセカンダリーピストンが存在している。サスペンションのストロークが進むとこのセカンダリーピストンがシリンダーに入り込みハイドローリックバンプストップとして作用する、いわゆる位置依存型(ポジション・センシティブ)ダンパーだ。これにより、サスペンションが小さく細かく動く状況(車高が通常の高さから大きく外れない状況)や、サスペンションのストロークスピードが低い状況では、減衰力が低くおさえられるため、きわめてソフトでスムースな、いわゆる“ゆるフワ”な乗り心地を提供する。一方でサスペンションが大きく動く状況では、前述のセカンダリーピストンとシリンダーが産み出す減衰力で衝撃をスムースに吸収し、大きな凹凸でも底付き感のない懐の深いフィーリングを提供する。一般論として通常のダンパーの場合、圧側(縮側)で大きくストロークした場合、ゴムやウレタン製のバンプラバーがその衝撃の吸収を担いますが、ストローク時のエネルギーを減衰することができず反発力となってしまうために乗り心地や挙動の悪化を招くことがある。PHCの場合セカンダリーダンパーが減衰力を発揮するためにこうした挙動が起こりにくくなる。そのメリットとして以下のものが挙げられる。
・”魔法の絨毯のような”極めてソフトな乗り心地
・余計なサスペンショントラベルを減らし、快適性の向上
・純機械的なメカニズムのため高い信頼性

NEWC4&Ë-C4ELECTRICでは、このPHCがはじめて最新世代プラットフォームCMPと組み合わされた。もともとCMPが持つフリクション感の少ないサスペンション動作フィーリングとPHCの懐の深いダンピングが相まって、その乗り味はまさにクラスレス。Cセグメントの常識を超越したフラットかつストローク感豊かで、きわめて滑らかな乗り心地を体験いただける。なお、NEWC4&Ë-C4ELECTRICでは、フロントは圧側伸側の両方にセカンダリーダンパーによるハイドローリックストップを、リアは圧側のみに備えている。

冒頭、ヘグストロムCEOは次のように説明した。「FCAジャパンとグループPSAジャパンの7つのブランドは、合計で昨年の販売台数が4万4000台を超えて対前年比は10%を超え、FCAジャパンとグループPSAジャパンは、輸入車メーカーの中で最も成功を収めた2社となりました。2021年はシトロエンにとっても素晴らしい年であり、8年連続の販売増を達成しました。17%の成長により、CITROËNの販売台数は5,800台を超え、1990年以来最高の年となりました」

ベルランゴに続き、この新型C4がCセグメントをエキサイティングなものにしそうだ。

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