EAVの電動バンは荷物だけじゃなく人間も運べる、未来の都市向けモビリティ

オックスフォードに本社を置くメーカーEAV(エレクトリック アシステッド ビークル リミテッド/Electric Assisted Vehicles Limited)は、最新の都市交通ソリューション「LINCS(Lightweight Inner-City Solution/軽量化された都市でのソリューション)」を発表した。それにしても、EAV社は頭字語やイニシャルを多用してるね。

奇妙な形をしたバンじゃない?スケートボードのような平べったい形をしていて、ハブの中に2つの電気モーターを搭載し、取り外しや交換が可能なリチウムイオンバッテリーパックを搭載することで、都市部で最長160kmの走行が可能になる。

荷台にはEAV独自の「eCargo」と「RoRo」のボックスが搭載されており、バンはそのボックスを直接目的地に届けたり、最後の1kmほどをEAVの貨物用自転車に届けたりすることができる。便利だよね。

しかし、LINCSの利点はそれだけじゃない。EAV社によると、スケートボードのプラットフォームを採用しているため、シンプルな屋根付きのバンとしても、街中での旅客輸送としても使用できるという。さらに、理論的には複数のLINCSをリンクさせて(失礼。シャレじゃないよ)「1台の自律走行車」を作ることができる「ロードトレイン」機能も備えている。こりゃ、すごい。

EAV社によると、ボディワークはすべてリサイクル可能な複合材を使用しており、運転席は使用する国に応じてどちら側にも設置できるという。また、従来の商用車の必要性を50%以上減らすことができるとしている。

さて、インターネットのみなさんはどう?

=海外の反応=
「これは、20年前に自動車メーカーが電気自動車のコンセプトカーで示唆していたヤツ。GMが2002年に発表したAUTOnomyコンセプトを参照してみて。しかし、モジュール式のデザインは、単一の目的のために自動車を購入するよりも「より高価」であることをほぼ確実に意味するため、実現しなかった。
このコンセプトは電気自動車の未来にとって正しいものだと思うけれど、このような車を作る各社が独自のカーゴボックスを販売し、独占しようとしないような基準が必要だ。集荷から配達まで、すべての貨物システムが同じサイズのボックスを使用していれば、これは非常に効率的で有益なことになる。
しかし、バスモジュールを付け足す必要性はないと思う。バスとカーゴの両方のスペースを埋める会社はほとんどないし、電気バスはバスモジュールを搭載したカーゴトラックよりもバスとしての機能が優れているはず」
「これは素晴らしいアイデアだと思う。もし、1つの標準化された箱のサイズに賛同してもらえるのであれば、これは都市交通の便利なソリューションとなり、大きな車を街の真ん中から追い出すことができるのでは。電動レイアウトの柔軟性があれば、このようなアイデアがもっとたくさん出てくると思う」

トラックバックURL: https://topgear.tokyo/2021/07/36601/trackback

コメントを残す

名前およびメールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ピックアップ

トップギア・ジャパン 063

アーカイブ