去年、ジンガー(Czinger)社が発表した、(一部)3Dプリンターで作られたハイパーカーについては、トップギアでも動画で紹介をした。さて、久しぶりの報告がある。おい、倒産したのかって?違う、違う。このカリフォルニアの新興企業は、この1年の間に、ジンガー社が「最終的な生産仕様」と主張する写真のような、とんでもない21Cの開発を続けてきたようだ。
昨年3月に発表されたものよりも「大幅なアップデートが施されている」と約束されている。ジンガーでは、その「アップデート」が何であるかについては言及していないが、21Cの物理的な幅が2,050mmに拡大されたことは確認されている。(ロックダウン中の僕らにもよくあることだけど)幅が広くなったにもかかわらず、横並びのシートではなく、斬新なタンデムスタイルのシートアレンジという選択肢が残されている。
2.9リッターV8ツインターボエンジンをミッドマウントし、前輪にそれぞれ電子モーターを搭載したハイブリッドシステムにより、最高出力1250psを発揮するとしている。V8は11,000rpmまで回転し、「(21Cは)ゼロ・エミッション・ビークルとしても走行できるように」、さまざまなエコ燃料を使用することができると言われている。新しいウーバータクシーの登場だね。
「低ドラッグ」設定の場合、21Cの最高速度は281mph(452km/h)、0-100km/hは1.9秒、0-300km/hは8.5秒、0-400km/hは21.3秒であるとジンガーは主張している。0-400km/h-0は27.1秒と言われているが、ブガッティ シロンは41.96秒、ケーニグセグ レゲーラは31.49秒だ。一方、「ハイ・ダウンフォース」設定では、21Cは160km/hで650kg、322km/hで2,500kgのダウンフォースを生み出すとジンガーは主張している。
カリフォルニアで80台のマシンを製造する計画だが、3Dプリントされた部品をできるだけ多く使用し、必要な場所に必要な材料だけを配置する賢いAIソフトウェアを使って設計される。
こんな感じなんだけど、あなたはポケットに手を突っ込んで、お金を出してでもこのクルマを買いたい?
=海外の反応=
「僕は通常、この種の新興企業やゴジラ級の速度を出すハイパーカーには非常に懐疑的なんだ。でもこのクルマは、シートアレンジで新しい哲学を提示し、彼らの野心を明らかに実現している。あとは、その主張を証明してくれるかどうかだけ」
↑「その通り。世の中には数え切れないほどの "スーパーカー・スタートアップ"があるけれど、その中で実際に元々の主張に沿った運転可能なものを提供しているのは5%程度だよ。でも、この会社のアプローチは非常に独創的で、3Dプリントとタンデムシート、V6サイズのV8だ。GMのクレートエンジンを搭載した1500馬力のV8ツインターボを丸太小屋で組み立て、Revell社の接着剤で仕上げたような、現実味のないスーパーカーとは一線を画している」
↑「正直なところ、僕はその逆だと思う。僕にとってはエンジンが命だから。小さな新興企業が、フェラーリF40のエンジン(2.9LツインターボV8)を、レッドラインを3,500回転高くして、2倍以上のパワーで再現することができるだろうか?どんなバカでも、LSエンジンをとんでもないパワーにチューニングしても、ある程度の信頼性は保てる。それは、2013年のF1マシンのスペックに限りなく近いものだ」
「感動した。これは全くの絵空事だと思っていたが、もし実際に製品化されたら驚き」
「これは明らかにゴードン マレーのT50にインスパイアされたもので、最小限の重量、コンパクトなサイズ、高回転型のパワープラントに焦点を当てている。不幸にも一部の自動車メーカーが搭載しなければならないと感じている冗長な電気パワートレインがなければ、このクルマはどれほど軽くなるかを考えてみて。マクラーレン セナを想像してみてよ」
「タンデムシートは、サーキット走行に特化したこのようなクルマにはとても目新しさがあるように思える。しかし、誰かがマネーロンダリングに使うのは間違いないだろう」
「これだけ広いと、何かが足りないような気がしてくる。2列で3人が並んで座ることも可能なんじゃ?ついに、かつてのトップギア・カー・オブ・ザ・イヤー、フィアット ムルティプラの後継車が誕生したのだ!😁」