お陀仏になっちゃったイギリス発9つのカーエンジニアリング

09ジャガー C-X75のハイブリッドシステム

中国での自動車販売が急落し、XEとXFのサルーンの需要がパンケーキのように平たい状態が続いているため、ジャガーにとって今は半世紀前のような時代ではない。しかし最近では、2012年には、同社のC-X75ハイパーカーをガスタービンエンジンのコンセプトから現実のものにするために、ウィリアムズ・アドバンシング・エンジニアリングが懸命に働いていたのだ。

マイクロジェットを捨て、代わりに1.6リッター、9,000rpmのガソリンエンジンと2つの電気モーターを選択し、その結果は驚異的なものになった。50km静かに走れるバッテリーパワー、900hpに近い出力、0-100km/hは3.0秒以下、最高速度は354km/hのドアをノックしている。今でも口に出してみたくなるような内容だ。

しかし、2009年の世界的な不況の後、世界経済がふらつき続けていたため、ジャガーは冷静さを失い、販売される前にプロジェクトを中止した。V8エンジンを搭載し、WRCスタイルのロールケージを装着したサンダルみたいなヤツは、映画『007/スペクター』で悪役のチェイスカーとして使用された。だが、それらはジャガーの美しい75歳の誕生日プレゼントのようにドレスアップしたスタントカーに過ぎなかったのである。もしハイブリッド版が生産されていたら、マクラーレンが、ラフェラーリやポルシェ 918 スパイダーのような強大なライバルに対して独りぼっちで立ち向かう必要はなかっただろう…。

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