お陀仏になっちゃったイギリス発9つのカーエンジニアリング

07TVR スピード シックス エンジン

イギリスの自動車メーカーは、カスタムメイドのエンジンを開発することになると、どうしようもないよね。しかし、TVRの試みは素晴らしかった。スズキのスーパーバイク用エンジン「GSX-R」を開発した人物が設計したこのエンジンは、これまでに製造された中で最もパワフルな自然吸気直列6気筒エンジンである。そして、最高のサウンドも実現した。ブワァァァァァァァァァァッ!ほらね?

だが評判を落としていたのは、スプリングが硬く、摩耗率の高いバルブトレインだった。鷹の目を持つオーナーなら、クルマのオイル使用量が増えていることに気づくかもしれないが、気づかなければ、いつの間にかオイルが燃焼室に漏れ、ピストンが壊れ、高価なリビルドの原因になっていた。TVRは2000年代後半に倒産したが、専門家たちは生き残ったスピード シックスを改造してチョコレート色のバルブトレインを改善することに成功した。

しかし、顧客信頼性調査では、ホンダのフィットを悩ませているタスカンなぞ、見ることはまだないというのが現実だ。

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