【トップギア試乗】トヨタ スープラ(英国でやっと発売になった2.0リッターの方ね)

イギリスでやっと発売になったトヨタ スープラの2.0リッターバージョンの試乗をお届けしよう。軽量化されたのだが、果たして、よくなったのだろうか?

ああ、このクルマには見覚えがあるな…
それは、インターネットのコメント欄のヒーローであり悪役でもあるトヨタ GR スープラだから。スープラのバッジは、その象徴的な90年代の前身が身につけていたのと同じグラフィックフォントで楽しそうに生き生きと描かれており、フォーラムではBMWのドライブトレインのコピー&ペーストが炎上案件になる前に、飽くなき興奮を呼び起こしていた。要するに、最新のスープラは、まともなスポーツカーではあるが、日本のスポーツカーとは思えないという意見が多いということだ。

それで、どこが違っているの?
まあ、結局疑っている人には、何を言ってもムダなんだよね。今回出たバージョンでは、ミュンヘン製の3.0リッター直列6気筒エンジンが廃止され、同じくミュンヘン製の2.0リッター4気筒エンジンに変更され、スープラの伝統を忠実に再現しているのだ。

これは、BMW 1シリーズやミニのホットハッチからモーガン プラス フォーまで、あらゆるものに使用されている同じターボエンジンで、255hpと400Nmを発生し、8速パドルシフトオートの単独オプションしかなく、後輪駆動だ。0-100km/h加速は5.2秒、最高速度は249km/hだ。

6気筒と比べてどう?
まあ、このスープラ2.0だと、0-100km/h加速は1秒近く遅いが、電子制御で制限されたトップスピードは変わらない。そして、優れている面がある。まず、7,000ポンド(100万円)節約ができる。このパワーが劣ったクルマなら、46,000ポンド(660万円)以下で入手できるのだ。さらに重要なのは、100kg軽くなったことで、エンジンをさらにシャシーの奥に押し込んで重量配分を改善していることである。このことは、運転するのに最適なスープラであるということを意味している。

で、アリなの?
簡単に言えば、その通りだ。これは軽量化の副産物である、よりシャープなステアリング反応、より落ち着いた乗り心地、より敏捷性の向上のおかげなのだが、最終的にはドライバーであるあなたが、ボディの下で起こっている動きに自信を持てるようになる。特にトルクの軽減によるトラクションの向上は、より幅広い気象条件の中で、よりハードにクルマを走らせることができるだろう。

肌寒い日や雨の日には、シャシーに茶目っ気を与えて、より穏やかな学習曲線を描いてくれる。スタビリティコントロールをミドル設定にしておけば、リアアクスルを自信を持って傾けることができる。そして、より重く、より騒々しい3.0では手のひらに汗をかく様子を眺めて、クスクス笑得るというシーンも頻繁にあるだろう。

でもやっぱり、エンジンの面白さは減ったでしょ?
絶対的に説得力があるようには聞こえないかもしれないが、この2.0リッターは、実は最上位の3.0リッター スープラに使用されているものと関連性がある:それらは1気筒500ccのモジュール設計で作られている(1.5リッター3気筒もミニや安いBMWに搭載されているもの)。だから、特にこの8速オートマチックのレシオがどれほど短いかを考えると、レブリミットの上限を探れるのは、たいそう驚くことでもないだろう。これまで別の機会にそれについて叙情的に語ってきたが、本当にこのエンジンから最高のものを引き出してくれるのだ。

良いことなのだが、2.0リッタースープラのよりシンプルなフォーカスの当て方は、時々マニュアルトランスミッションが欲しくなるかもしれない。私たちが絶賛しているモーガンが証拠となるが、このクルマのギアボックスでパンチの効いた8速を失うことは、誰もが乱痴気騒ぎに引きずり込めるようにショットのトレイを買ってくる、興奮気味の仲間がいないのに、夜パブへと出かけるようなものだ (そんな行動を、もはや覚えてる?) 。6速になるとの長くなるギア比は、その楽しさを台無しにしてしまうかもしれない。しかし、このエンジンは、ミニのまともなマニュアルにぴったり合っているので、うまくいく可能性があるのだ…。

ほかに新しくなったとこは?
標準では、合金ホイールは直径が1インチ縮小し、イギリスの2.0リッタースープラは18インチを履いている。これは、価格の高い3.0リッターから外観で区別する唯一の方法となる。しかし、右の写真の「富士スピードウェイ エディション」を手に入れると、さらに1,300ポンド(19万円)が必要だ。もっとも英国には45台しか入荷していないが、艶やかなホワイトペイントと内側と外側の赤のフラッシュと一緒に、特別な鍛造デザインの19インチにアップグレードされている。

4気筒スープラの車内には、電動シートとヘッドアップディスプレイが装備されていない。前者はそれをよりスポーティな感じにしてくれる - 個人的な話になるが、私はこういったクルマの場合は、手動でシートを所定の位置にノッチすることが好みだけど - しかし、後者はあなたが見逃すかもしれない部分だ。とはいえ、スープラの大きな中央のレブカウンターは、双子のモデル、BMW Z4に搭載されているTFTダイアルよりもずっと魅力的だ。

結論は?
客観的に見て、3.0リッタースープラよりもベターなクルマだ:購入と維持が安価でありながら、よりシャープで、より解決されている。しかし、それはまた、謎めいた存在でもある。正直に言うと、ハンドリングとパワーのどちらを求めてる?なぜなら、私はいつも前者を好むが、スープラというキャラクターが求めているものは後者だと思うからだ。2気筒を失ったことで、スープラはより運転する喜びを感じられるようになってはいるが、その過程でバッジの持つ最大の特徴と交換したと言っても過言ではない。

軽量化とフォーカスを絞ったことにより、スープラはポルシェ ケイマンやアルピーヌ A110と、さらに激しい議論の場へと投げ込まれることになる。しかし、トヨタの新しいGR86が到着すれば、さらに魅力的なライバルとなる可能性があるのだ。もしそれがこのしなやかなスープラのように感じることができるのであれば - 中央にスティックがあり、その表面にはもう少しJDMのキャラクターがふつふつと煮えたぎっている - 本当に驚くほど良いことになるだろう。

そして、45,000ポンド(645万円)のスポーツカー市場は、ここまで到達した競合他社の中で泳いでいる場合、 私たちの小さな世界の片隅には、現在、非常に良い場所を見つけると思う。スープラの形状のように、出費に余裕がある?もしそうだとしたら、このエントリーレベルのバージョンは、あなたの人生に簡単に入り込んで来るだろう。

スコア:7/10

2.0T 4気筒ターボ 255hp, 400Nm
0-100 5.2秒, 249km/h
13.1km/L, 167g/km
1395kg
後輪駆動, 8速オート

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