4気筒車の方がパワーは劣るが軽くて安いし、もっと楽しいかもよ
その良さにマジでビビった!の、GR ヤリスがトヨタのパフォーマンスカーの代表格かもしれないが、古き良きスープラも忘れちゃダメよ。そんな感じの雰囲気をトヨタが感じたのか、やっと、英国でも2.0リッター4気筒バージョンの販売が開始された。
イギリスじゃこれまでのところ、BMW由来の6気筒のみが用意されていたのだが、スープラのターボチャージャー付き4気筒もまたBMW由来のもので、Z4とモーガンの両方と共有されている。最高出力は258ps、最大トルクは400Nm。3.0リッター車に比べて129ps/100Nmダウンしているが、新しいモデルは0-100km/hまで1秒未満遅いけれども、それでも速い5.2秒で、同じ249km/hのトップスピードだ。
このエンジンがマニュアルギアボックスを搭載できる技術があることは分かっている。しかし、スープラは、3.0リッターと同じ8速オートを使用して、2.0リッターも、オートのみのまま。確かに、より環境性能に優れてはいる。しかしトヨタで主張している数字は、167g/kmのCO2と、9.2km/Lの燃費で、そんなに優秀というわけじゃない。
エンジンを小型化した最大のメリットは、重量をより少なく、より均等に分散させられること。トヨタは、2.0リッターのスープラは3.0リッター車よりも約100kg軽く、エンジンの質量がシャシーの奥の方にあることで、「クルマの慣性特性とシャシーバランスを改善し、よりシャープなハンドリングを実現している」としている。このことは、実用車が得意という印象が強いトヨタでさえ、速くて重くて価格の高いクルマよりも楽しいと思っているのだ。
ああ、そうだ、大事な価格のこと。2.0リッターのスープラのコストは45,995ポンド(650万円)から - 3.0リッターよりも7,000ポンド(100万円)安い。なお、日本だと、同等モデルが601.3万円。数週間後に1台を運転する予定なんで、その結果に引き続き注目してね。
この記事を見た海外のコメントは下記のようなものが寄せられている。
「GRMNバージョンも頼むよ」
「最初から自分の中で、欲望がムクムクと湧いているクルマなんだ。個人的に2.0にするかどうかはわからないけど、どちらにしても今一番欲しいクルマの一台だ」
「トヨタのエンジンに期待してたんだけど。無理か」
「なんか、ビミョーなアイデア。個人的には、このエンジンをNAにして、セリカに搭載するならば、むしろ見てみたいと思う。セリカは常にスープラの妹的存在だったので、意味あるんじゃない?再び市場で手頃なオプションとしてあるなら、いいな」