【トップギア試乗】マツダ CX-30 100周年特別記念車

マツダ CX-30 100周年特別記念車の試乗記事をお届けしよう。日本国内では、20S L Packageをベースにし、2WD/4WD、それぞれ6EC-ATと6MTの計4種類が揃っている。価格は2WDがどちらも3,117,380円、4WDはどちらも3,353,880円だ。

ちょっと待った、100周年記念車だって?マツダってそんなに長いことクルマ作ってたんだっけ?
えーっと、正確にはちょっと違うんだけどね。1920 年に松田重次郎が創立したある会社が、後にマツダとして誕生したってことなんで、まぁざっくり見れば「100周年」だろ?当初の社名は東洋工業といって、工業用コルクを主に扱っていたらしい。あれ、既につまんない?もうちょっと辛抱して聞いてくれよ。

松田は見習いの鍛冶職人として経験を積んでいたんで、会社が機械生産の道へと進んでいったのは必然の流れだろうね。1931年にはトゥクトゥク様の三輪トラック「マツダ号」を手掛けるようになる。1960年に「マツダ」として初となる四輪車、マツダR360が発売されるわけなんだけど、マツダ号の発売はそのずっとずっと前のことだ。って、今日ここでフルの歴史講座を受ける気はさらさらないだろうから、R360をググって見て欲しい(先にこのレビューを読んでからね)。16ps、330ccの2シリンダーエンジンを後部に積んだ、スーパーキュートな2ドアの4人乗りのマイクロクーペだよ。

分かったけど、それがCX-30とどう関係すんの?
じゃあ、ひとまず話を最近に戻すよ。100年記念の対象車として選ばれたのは、MX-5と、マツダ 3ハッチバックと、3ベースのCX-30 クロスオーバー。イギリス市場ではCX-30のみの発売となる。

スノーフレイク ホワイト パールマイカ塗料で仕上げられたエクステリアは雪のように真っ白で、インテリアにはバーガンディ色(黒っぽい赤)のレザーが使われ、センターホイールキャップやヘッドレストやフロアマットには100周年を意味する「100th」のロゴ。色の組み合わせは、明らかにR360のハイグレードバージョンからインスパイアされているようだ。ちなみに、100周年特別記念車に使われている真ん丸なロゴは、かつての東洋工業の企業マークと現行マツダのシンボルマークを重ね合わせてデザインされたらしい。いいねえ。

イギリスでは1種類だけなんだ?
その通り。CX-30の100周年特別バージョンが100台限り。なんでCX-30だけなのか?なんで100台限定なのか?分かった人には5インターネットポイントを進呈しよう。なんにも買えないけど。見た目は、上の写真にある通り。

ともあれこのCX-30、すごくかっこいいよね。ちょっと写真では例の真っ白さが完璧には反映されてないかな、黒のプラスチックアーチ&バンパーとのコントラストが激しくてさ。それでも、シュコダのカロックとか、トヨタのC-HRとか、なんならフォルクスワーゲンのTロックなんかのライバルたちよりも、ずっとスタイリッシュじゃない?

ワンダフルなのはインテリアだって負けちゃいない。なんてったって、通常バージョンのCX-30のキャビンがすでに感動ものの出来だからね。ベースになってるマツダ 3の物と酷似してるやつ。インフォテインメントは見やすくて、中央のクリックホイールで操作。クライメートコントロールはインフォテインメントとは別にあり、革張りのシートもいい感じでしっかりしてる。なかでも、バーガンディ/クリームのコンボレザーは、100周年特別記念車のチャンピオン!

イギリスでの31,695ポンド(438万円)って価格から分かるように、ハイテク機能がたくさん標準でついてくる。LEDライトに、12スピーカーのボーズサウンドシステムに、フロントクロストラフィックアラートに、ブレーキングや加速やステアリングを手伝ってくれるクルージング&トラフィック サポートはそのごく一部。

ボンネットの下には何が?
お、いい質問だね。答えは、マツダが作った賢いスカイアクティブXエンジンだよ。具体的に言うと、高回転なガソリンエンジンの特性をしっかりと残しつつ、トルク向上とディーゼルエンジンの燃費の良さをもった、2.0リッターのN/A直列4気筒ガソリンエンジン。それを可能にしたのが、火花と圧縮着火を必要に応じて交互に繰り返すSPCCIと呼ばれるマツダが独自に開発した燃焼システムだ。賢いねえ。

つまり、過給機は必要ないってこと。けど マツダが言うには、絶妙に重い6速マニュアル ギアボックスを介して、前輪に180psの出力と224Nmトルクが送られてるんだって。それと、テストでの燃費は14km/L(WLTPサイクルでは17km/L)。0-100km/h加速が8.5秒と、2.0リッターエンジンにしては、なかなかの数字だよね。

サウンドにはディーゼルエンジン特有のか弱さがあるんだけど、車両自体のパワーは十分だし、マイルドハイブリッド システムが発車時や停止時の補助をしてくれる。他に言っておくべきなこと?えーとね、人によってCX-30は若干固めかもしれないね。でも、シャープなステアリングと良く手入れされたブレーキがついてるから、きっと最高のクロスオーバー体験をさせてくれるはず。

価格に見合うクルマなの?
すでにCX-30に心を奪われてる君にも、とりあえず「走りがいいクロスオーバーが買いたいな」っていろいろ見てるだけの君にも、この100周年特別記念車は格実におススメだよ。そうだね、イギリスではトップスペックのGTスポーツテックより3,000 ポンド(41万円)以上高いって、なんかちょっとマーケティング戦略を感じないこともないんだけど、あのインテリアはトップクラスにいいよ!

エクステリアの色は、もしかしたら万人受けはしないかもしれないけど、100台しかないのうちの一台を買えば、世界中の誰もが憧れる「クロスオーバー倶楽部」の上級会員の気分が味わること請け合いだよ。

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