間違いなく速い
このクルマはまだ開発中なので(エンジニアが何も語らないというのもある)このGTAの性能は全く明らかにされていない。赤の他人に‘食器用のハイター、どこに置いたっけ?‘と聞いているようなものだ。
明らかになっているのは30ps向上し、540psに到達する2.9リッターV6エンジンツインターボ(ターボコンプレッサーを大きくし、新型ピストン、強化型コネクティングロッド、新型オイルクーラー、V型バルブスプリングを搭載)また、ウェイト・ウォッチャーのダイエットにも成功し、30%の減量。0-100㎞/hまで3.6秒で到達する。新たに加わるダウンフォース、敏捷性の向上、さらに軽量で剛性の高いスプリング(ターンイン時にクルマが生き生きとしているのを感じる)が、アルファ ロメオQVが記録したニュルブルクリンクのノルドシュライフェでの7分32秒というラップタイムを、どうやって打ち負かすか確かめたくてたまらない。今の段階で、イタリア人が教えてくれないのは残念だが。
公道で走れるアルファ ロメオ史上最速だと言われている。そうなると、ポルシェGT3やそれに並ぶスーパーカーに対してのライバルにもなり得る存在だ。ファミリー向けのセダンにとって、これは良い打ち出しである。