イギリスで300km/hオーバーを出した伝説の’スモーキー’永田に会いに行く

アクアラインでの走行は、イギリスでのチューニングのバイブル誌『マックスパワー』にとって神行為に他ならなかった。若い読者に説明するとすれば、『マックスパワー』とは、イギリスで発行されている改造車を専門に取り扱う唯一無二の雑誌のこと。オービスをぶっこわしてみたり、駐車場でレースしてみたり、何色のオリフィスが一番好きかってインタビューしてみたりと、ガチに振り切った企画をいろいろぶち上げている。同じ信念や考え方や志を持った仲間たちに支えられ、月に25万部近くを売り上げる人気の雑誌だ。そんなこんなで、『マックスパワーライブ』というイベント出演から旅費&車両輸送費の招待を受けたスモーキー。
もちろん、クルマと一緒にイギリスへ行くことを決めたのである。300km/h越えのアイデアは、そのとき初めて浮かんだのだという。
「『オプション』って言う日本のチューニング雑誌の撮影クルーたちと一緒に行ったんですよ。じゃなかったらタイクツだったでしょうね」、新しいタバコに火をつけ、胸ポケットにジッポをしまいながら、スモーキーは言った。「超高速走行ってのは『マックスパワー』の企画だったんです。GT-RのRB26DETTエンジンを積んでたスープラだったら、それができるからって。トヨタの2JZはローエンドトルクに優れてましたけど、でも僕らが欲しかったのはハイエンドのパワーだったんです。走りやすいように、ということで。スープラのボディワークやエアロは、トップスピードにバッチリでした。僕は自分がやろうとしてたことがどんなことかよくわかっていましたから、最高の写真や動画を撮って、できるだけたくさんの注目を集めたかったんです」

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