イギリスで300km/hオーバーを出した伝説の’スモーキー’永田に会いに行く

「そのときはお金がなかったんで、トラストっていうチューニングが専門の会社に入れてもらいました。そう、グレッディっていうブランドを出しているところですね。その時任せられたのがマフラー製作とターボの改造。それ以外はやっちゃダメって言われてたんだけど、もっといろいろやってみたくて。トップスピードを出すためのチューンがしたかったんです。だから、仕事が終わってからも店に残って、個人的なプロジェクトをやってました。そのうち上司に見つかったんだけど、僕を失いたくないって理由から、彼は見て見ぬふりをしてくれまして。僕らだけの秘密。そう、トップシークレットですね」
その人目を忍んで続けてきた作業こそが、かれこれ30年近く続いている、彼が立ち上げたパイオニア的チューニング会社の名前の由来となった。なぜ永田サンはそんなにチューニングしたくてうずうずしていたのか、君なら理解できるのではないだろうか。時は1990年代の初頭、様々な場所で幾つもの小さな出来事が積み重なって一つの強烈な嵐となり、爆発できるその時を今か今か
と待っていた時代だった。なので、後に自動車ルネサンスやチューニングの黄金期へと突き進んでいったのも、ごく自然な流れといえるだろう。そして、とんでもないポテンシャルとパフォーマンスを持ったJDMカーが、ゾクゾクと発売された時代。日産 R32 GT-Rや、トヨタ スープラや、マツダ RX-7などがその代表格だった。

トラックバックURL: https://topgear.tokyo/2020/08/24506/trackback

コメントを残す

名前およびメールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ピックアップ

トップギア・ジャパン 063

アーカイブ