ブラバム BT62:1.6億円
ブラバムを覚えてる?ネットを駆使できる若い人であれば、もちろん覚えていないだろう。まとめていうと、創業者のジャック ブラバムは50-60年代のF1ドライバーでありながら、才能あるエンジニアでもあった。彼をオーストラリア版ブルース マクラーレンのような存在と考えれば、そう遠く離れてはいないだろう。
ブラバムは自分のチーム(大層にも自分の名前を付けた)を立ち上げ、自分のマシンで1966年のF1世界選手権を制覇した。ジャック以外にこの偉業を成し遂げた者はいない。
ジャックがオーストラリアで引退した後(引退というのは強い言葉だが、エンジンビルダーとしてモータースポーツに携わっており、それ以外にも多くのことをしていたのは頭に入れておいてほしい)、ブラバムはバーニー エクレストンの手に落ちてしまった。ファンカー、ピケ、ゴードン マレー、多くのマキアヴェリズム的な策略、そしてブラバムの終焉。そしてバーニーがF1を率いることになったのだ。
でも今はまた本物のブラバムの手に戻ってきていて、状況は良好。ナンバープレートのついたレースカーのようにも見える。もちろんBT62は絶対にそうですが しかし、BT52と同じネーミングスキームを採用しているという事実は、最も好きなF1マシンの1つに挙げられるBT52と同じ性向のものであることを物語っている。そして、マクラーレンがMP4-12Cでトライしたときよりも、そのネーミングは雑味がないように聞こえる。ごめんね、ロン。