星屑グリルとAIの監視網。メルセデス・ベンツ Cクラスが過去最大のアップデートを実施

メルセデス・ベンツが主力モデルであるCクラスに「史上最大」と豪語するアップデートを施した。しかし誰もが最初に気づくのは、見栄えを気にするあまり大量の星が散りばめられた巨大なフロントグリルだろう。車内の会話を盗み聞きするAIアシスタントから、ついに敗北を認めて復活した物理ボリュームノブまで、ドイツの最新エグゼクティブカーが抱える分裂したアイデンティティと過剰なデジタル化に迫る。


現在、メルセデスは「Cクラス」と呼ばれる車を2種類作っている。ひとつは電気自動車。もうひとつは、時々ガソリン、時々ディーゼル、時々ハイブリッドである。どちらもスクリーンだらけで、そして今や、どちらも巨大なフロントグリルを備えている。

なぜか? それは、メルセデスがCクラス史上最大のアップデートであると、大々的に鳴り物入りで発表したからだ。これはWindows XPのアップデートよりも大きな出来事であり、GTA 6の発売よりも重大だ。まあ、要するに、ドイツの中型エグゼクティブカーのフェイスリフトなのだが。

あなたが中国の新興メーカーの車を買ったわけではないことをご近所さんに確実に分からせるために、グリルやライトに散りばめられた大量のスリーポインテッドスターのモチーフを除けば、この新しいCクラスの売りは何なのだろうか? えーと、うーん、はぁ。見てみよう。

プラグインハイブリッド(PHEV)は、最大100kmの完全電気走行距離を提供する。これは非常に印象的であり……アップデート前のCクラスと全く同じである。後輪操舵(リアアクスルステアリング)をオプションで選べるが、おそらく英国市場には導入されないだろう。新しいMBUXコネクティビティが搭載されているが、これによってメルセデスがサンバイザーをサブスクリプション専用のペイウォールの向こう側に隠す方法を見つけるのではないかと危惧している。

メルセデスによれば、新しいCクラスは車内での会話を盗み聞きし、文脈に合ったポッドキャストを提案してくれるという。ちっともディストピア的ではない。「約270メートル先、左折してマノスフィア(※訳注:有害な男性至上主義的なネット空間)に向かってください」なんて。

明らかな改善点がひとつ、ステアリングホイールに見られる。メルセデスはあの酷いタッチセンサー式ステアリングボタンについてついに敗北を認め始め、物理的なボリュームノブを復活させたのだ。しかしご覧の通り、インテリアの残りの部分は依然として巨大なスクリーンに支配されており、後部座席でくつろいでいる小型ペットにとっては手頃なスキージャンプ台として機能している。

AMGがこの新しいCクラスをどう料理するかについては、まだ発表されていない。V8でも積むつもりだろうか? それまでの間、最もパワフルな通常のCクラスは、システム最高出力395psを発生する四輪駆動のPHEV、「C400e」である。

メルセデスは、サスペンションの再チューニングにより、すべての新型Cクラスが「著しく俊敏になった」と語っている。あらゆる人々を常に満足させようと、自らを内燃機関モデルと純電気モデルの双子に分裂させようとしている新型BMW 3シリーズと戦うには、まさに絶好のタイミングである…。

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新車にリースで乗る 【KINTO】
=海外の反応=
「ヘッドライトとテールライトにまで星のマークを散りばめたデザインは、この世代の車にとって悲劇的な選択だよな。全モデルとも星は1つで十分だし、サイズだけが唯一の視覚的な差別化要因であるべきだ」
↑「その一方で、メルセデスは三菱のために大量の無料マーケティングをしてやっているようなものだな(※訳注:三菱のエンブレムに見えるという皮肉)」
↑「同意。ヤンキーの成金趣味が暴走した結果だ…」
↑「なんで他の市場で提供される強力なC400eがイギリスには入ってこないんだ? 後輪操舵も他の市場にはあるのに、なぜイギリス仕様にはない?」
↑「残念ながらメルセデスUKは、この国が中身よりもバッジにしか興味がないことに気づいてしまったからさ。だからドイツ車の圧倒的多数が白ボディに黒の合成皮革シートで、アダプティブクルーズコントロールもなく、隣の部屋から聞こえてくるような音のするノーブランドのステレオなんだよ。先代のアウディ A6なんて、RS6 GTにすらB&O 3Dシステムを提供しなかったからな」
↑「ずんぐりした車に六角形のグリルはとにかく似合わない」
↑「ビルドクオリティが改善されていることを祈るよ。この車は作りが酷くて、内装がきしんだり異音が響いたりすることで有名だったからな。スタイリングに関しては、不快ではないが、エレガントでも控えめでもハンサムでもない。間違いなくドライバーのためではなく、見栄えのための車だ」
↑「現代のメルセデスの基準からすれば内装はかなり良さそうだけど、ちょっと混乱している。つまり、彼らの新しい戦略は、同じ名前で全く異なる2つのモデル(純EVとそれ以外)を展開するということか。EQという名称を捨てると言いながら、電動モデルにEQSという名前を残したSクラスを除いて。残りのラインナップでも同じことをするんだろうか? 結局のところ、ガソリン、ディーゼル、ハイブリッド、EV、さらには水素モデルまで、すべて同じ見た目にするBMWのノイエ・クラッセのアプローチの方が理にかなっていると思う」
↑「複雑なアプローチだよな。CクラスやGLCの大型EVプラットフォームは多目的じゃないから、現行の内燃機関Cクラスをマイナーチェンジするしかなかったようだ。CLAやGLAの小型プラットフォームは最初から多目的として設計されているんだが。(中略)最終的に手頃な価格で製品を売らなきゃならないし、Cクラスはフリート販売のスターであり裕福な家庭のファミリーカーだから、安全で伝統的な道を選ぶしかない時もあるんだよ」
↑「なるほど、つまりBMWは全モデルで多目的プラットフォームを使っているのに対し、メルセデスはエントリーモデルにしか使っていないのが大きな違いか。EQEやEQSのSUVがどうなるか興味深い。完全な新型の大型EVモデルを投入する準備ができていないから、電動SクラスではなくEQSセダンのマイナーチェンジ版を出したのかもしれないな」
↑「最後に聞いた話だと、そのプラットフォームはキャンセルされたらしいから、EQSは永遠に今のままらしい。EQEがどう変化するかが問題だ。(中略)結局のところ、今の市場は不安定すぎて、何をどう開発するか決めるのは以前よりずっと難しい」
↑「EQEがどうなるか興味深い。EQSのようにマイナーチェンジされるか、あるいは電動Eクラスに完全に置き換えられるか。BMWの新型iX5やi5への注目度を考えると、全く新しいモデルに置き換えるべきだと思うが。でもお前が言うように、今の市場が要求するスピードで新製品を開発するのは難しいんだよな」
↑「議論に付け加えることは何もないが、この記事の質の高いコメントツリーには感謝するよ」
↑「『気づくのはグリルだけ』…特にそいつが自分に突っ込んできた時はな。歩行者保護という概念はどうなったんだ?」
↑「重要なのはフロント先端の高さだ。もしグリルが小さかったとしても、代わりに硬いプラスチックか金属の塊がそこにあるだけだ。発言する前に少し頭を使って考えるという概念はどうなったんだ?」
↑「そして、たとえTモデル(ステーションワゴン)が出たとしても、トランクの容量は2クラス下の車レベルになるんだろうな…」
↑「2010年頃のメルセデスのデザインに戻してくれ。俺にとってはあれが最高だった」

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