ヘネシー ヴェノム F5 エボリューション:究極の進化、2031馬力の咆哮

最高出力2,031bhpの新型ヴェノム F5 エボリューション、0-322km/hは10.3秒。大型ブロワー、エアロ、新サスペンションを採用したヘネシーのスピードマシンだ。

外車限定の車買取サービス【外車バトン】
【グッドスピード】


既存の全てを凌駕する性能を求めるなら、これしかない。「エヴォリューション」の名を冠するアメリカンスタイルの究極進化形、ヘネシー ヴェノムF5 エボリューションが登場した。このモンスターは、地殻変動さえ引き起こしかねないほどのパワーを秘めている。

ヘネシーとは、ジョン ヘネシーによって設立されたアメリカのハイパフォーマンスカー製造会社である。同社は、既存のスポーツカーをベースにしたチューニングカーや、独自の設計によるハイパーカーを製造することで知られている。特にヴェノム GTやヴェノム F5は、世界最速記録を追求したモデルとして名を馳せている。

刷新された外装の奥底には、漆黒の心臓部が脈打つ。ヘネシーは、6.6リッターツインターボV8エンジン、通称「フューリー」に手を加え、もはや「可愛い」とさえ言える標準のツインターボを、文字通り「巨大で恐ろしい」ターボチャージャーへと換装した。

Next Gen社製のターボは、世界最大級の「ミラーイメージ」ターボと謳われる。その内部を覗き込めば、宇宙の真理、少なくとも後退する生え際の原因が明らかになるかもしれない。このタイプのターボは、左右対称性を高めることで、より効率的なパワー伝達を実現している。

その結果、最高出力は驚異の2031馬力に達した。これは、標準モデルのF5を214馬力も上回る数値だ。元F1ドライバー、マーティン ブランドルの言葉を借りれば、「非常にまともなファミリーセダンを動かすのに十分なパワー」と言えるだろう(214馬力分の話であり、2031馬力の話ではない)。2031馬力あれば、小型の月面探査ミッションさえも可能にするだろう。

ヴェノムF5 エヴォリューションは、そのパワーによって0-200mph(約0-322km/h)加速をわずか10.3秒で達成する。しかし、今回のアップグレードは、単に「巨大なターボを搭載して祈る」だけではない。新しい楕円形のアルミピストンとアルミ製コネクティングロッド、軽量チタン製エキゾーストバルブ、そして大容量ハイフロー燃料インジェクターなど、伝統的なチューニング手法も惜しみなく投入されている。

ヘネシーは、このエンジンを「ロードカーに搭載された史上最強の内燃機関」と自負しており、2,031馬力というトップニュースに加えて、1,960Nmもの強大なトルクを叩き出す。

この途方もないパワーを受け止めるべく、サスペンションも刷新された。調整可能なダンパーと、プリセットされたライド、ハンドリング、ロール、ピッチ、ステアリング設定を切り替えるモードが用意される。モードは、スポーツ、ロードレース、ドラッグ、ウェット、そして「フルパワーF5モード」を含む。

フルパワーモードで作動させる際には、新たに設計されたエアロパーツと追加のダウンフォースが不可欠となるだろう。F1とインディカーの空力専門家であるマーク ハンドフォード博士との共同開発によって生まれたエアロパーツは、冬場には雪かきとしても機能しそうな巨大なフロントスプリッターや、完全に再設計されたアンダーボディなどが含まれる。フロントホイールアーチにはルーバーが設けられ、リアスポイラーデッキには新しいガーニーリップが装着されている。

サーキットでの全開走行には最適だが、日常使いはどうだろうか? より快適なシートやスポーツエキゾースト、さらにはカーボンファイバー製のドリンクホルダーまで含まれる「ツーリング」オプションも用意されている。

このエヴォリューション仕様は、既存のF5オーナーまたはV8ロケットシップを注文したばかりの人々向けに、追加費用285,000ドル(4,060万円)で購入できる。快適なシートはオプションとなるが、それ以外の全てが手に入る。

【日本特集】日本で乗るシビック タイプ R/日本の4駆カルチャー/ランクル:トップギア・ジャパン 066

事故車買取の<タウ>査定申込促進プログラム
箱バン.com




=海外の反応=
「あとは、トランプ、バンス、イーロンの3人がそれぞれ1台ずつ買って、ドラッグストリップでレースを企画すればいい。イーロンが望めば、ワンオフのスーパーテスラを夢見ることもできる。ダミーを装備したサイバートラックを何台か用意して、最後はクラッシュってのでいいんじゃない?」
「このクルマとロータス エヴァイヤが隣り合わせで、しかも黄色になっているのはかなり面白い。この2台は正反対で、それぞれが極端だ。そしてそれぞれが、極めて単次元的だ。
個人的にはもう少し繊細なクルマが好きで、最近はとんでもない数字が流行っている。幸いなことに、ブガッティやヴァルキリーでさえ、とんでもないパワーを持ってはいるが、ヴェノムやエヴァイヤよりも繊細で、より立体的で奥行きがある」

トラックバックURL: https://topgear.tokyo/2025/04/75900/trackback

コメントを残す

名前およびメールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ピックアップ

トップギア・ジャパン 066

アーカイブ