イネオス グレナディアの弟分の予定だった新型車、フュージリエがお蔵入りに

イネオスのフュージリエがお蔵入りとなってしまった。CEOのジム ラトクリフ卿は、EV需要の低さが問題のひとつだと語った。


イネオスがフュージリエの生産を中止した。写真にかかったSHLVEDは「お蔵入り」という意味だ。そう、2月に発表されたばかりのフュージリエのことである。この4カ月で何が起こったのか?

イネオスは、ロンドンに本社を置くイギリスの多国籍化学企業だ。2021年現在、世界第4位の化学会社であり、石油化学、ポリマー、石油・ガスなどの事業を展開している。イネオスは生産延期の理由について、「需要の低迷」と「関税をめぐる不確実性」を挙げている。

フュージリエは、2つのパワートレインで2027年に発売される予定だった。1つはオール電動化仕様、もう1つはレンジエクステンダーのハイブリッド仕様で、ガソリンエンジンでバッテリーに電力を供給するというもの。

後者については、新政権がガソリン車とディーゼル車の販売禁止時期を2030年に戻すことを打ち出しているため、若干の懸念が生じている。

イネオスは声明の中で次のように述べている:「我々は法律のためだけでなく、自ら望んでEVを市場に投入することにコミットしています - それは正しいことだからです。しかし、新興の小規模メーカーとして、我々は売れる車両しか生産できません」

「フュージリエは電気自動車だが、外部充電が利用できない場合に小型の低排出ガスガソリンエンジンを使って電気バッテリーを充電するレンジエクステンダーというオプションも提供しています。この低排出ガスのソリューションは、2035年にはヨーロッパでもイギリスでもま禁止されることになります」

フュージリエは、グレナディアとクォーターマスターの弟分になるはずだった。今回の発表には復活の可能性が残されているが、イネオスは次のように付け加えている。「ほとんどの市場でEV充電インフラは拡大しており、消費者の信頼もそれに伴って高まるでしょう。しかし、業界がネットゼロ目標を達成するためには、政策立案者からの長期的な明確さと、原材料、インフラ、価格帯などの要素を考慮したさまざまな技術オプションが必要なのです」

詳細は追って。

ブガッティ ボリード/ケータハム プロジェクトVの真実/日本のDAMD/プリウス:トップギア・ジャパン 061






=海外の反応=
「石油化学製品に支えられたこの企業が、主力製品を使用しない自動車を作ることから手を引いたことに、私は本当にショックを受けている。
グーグルが広告ブロックを組み込んだブラウザーを提供したり、ネスレが公共の水をすべて盗んで、それをとんでもない高値で一般消費者に売り戻したりしないようなものだ」
「不確実性、ってすなわちブレグジットが原因じゃない?」

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