最後のシロン。そしておそらく最も議論を呼んだモデルになるだろう。ブガッティ シロンプロフィレ(Profilée/プロフィール)をご覧いただきたい。
これは、ピュール スポーツをベースにしたワンオフモデルだ。ピュール スポーツは、シロンの中で最も軽量で、最もサーキットに適したクルマだった。マグネシウム製ホイール、スプリント能力を向上させる短いギア比(時速100kmまで2.3秒)、6フィート(183cm)幅の巨大なリアウィングを装備していたのである。
しかし、ブガッティの顧客は、それ以上のものを求めいた。ピュール スポーツのダイナミックな魅力と、シロンの落ち着いた美しさを併せ持つクルマが求められたのだ。そして、このプロフィレが誕生したのだ。
フルワイドウィングの代わりに一体型のスポイラーを採用し、ピュール スポーツのダウンフォースの80%を発生させることに成功した。しかも、より効率的に。ピュール スポーツの最高速度が350km/hであるのに対し、プロフィレは380km/hを発揮する。ウィングは、上面でダウンフォースを発生させるだけでなく、下面から熱気を排出するという2つの役割を担っている。
フロントには、より広いエアインテーク、ラジエーターの冷却を助ける大型のブガッティのホースシューグリル、改良されたフロントスプリッターを装備している。シャシーも調整され、全体的なセッティングはスポーツ(Sport)とピュール スポーツ(Pur Sport)の間に位置づけられる。スプリングはスポーツよりも10%硬くなり、リアアクスルのネガティブキャンバーは50%増しになった。快適性を損なうことなく、より優れたグリップを得ることを目的としている。
もちろん、ピュール スポーツのフルチケッとも言える1500PSクワッドターボW16のパワートレインが搭載されている。ブガッティは、これが最後の挑戦となった場合、どのようなアンコールをしてくれるのだろうか?
さて、物議を醸したのは ブガッティCEOのクリストフ ピオション氏の言葉だ。「ピュール スポーツをすべて販売したことに驚きました。もっと少ない販売台数だと思っていたので、30台程度のプロフィレを製造し、500台のシロンを完成させるつもりでした」しかし、60台のピュール スポーツは、厳しく制限された製造枠を埋め尽くした。これは、残存価値を維持するためだと推測される。つまり、プロフィレはディーヴォ、セントディエチ、ラ・ヴォワチュール・ノワールと並ぶワンオフモデルというわけだ。
2月1日にパリのルーブル美術館で開催されるオークションに出品され、その収益の一部がチャリティとして寄付されるのだ。つまり、夢のクルマを手に入れられなかった潜在顧客が、競り合いに参加することになるわけである。いくらで落札されるのだろう?そして、それを逃した人たちは、どれだけ動揺するのだろうか。
1931年に登場したファストバックのストリームライナー、タイプ46 プロフィレにちなんで名づけられたこのクルマは、このクルマのために開発されたアルジェント・アトランティックという独特の色合いで仕上げられている。下面はカーボンファイバーが露出し、ブルーに着色され、ホイールもこのクルマだけのものだ。さらに、このワンオフモデルのために、すべての開発と技術テストが行われたことも忘れてはならない。2.5km以上のレザーストリップで織られたインテリアもそのひとつだ。
つまり、これが、作られる最後のシロンではなく、発表される最後のモデルなのだ。問題は、次は何なのか、ということ。シロンの次には何が来るのか?来年、私たちはその答えを知りたいと思っている。まあ、でもその前に、この車がオークションでいくらになるか、予想してみてはいかがだろうか?
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=海外の反応=
「オークションでいくらになるか気になる。10億円? 13億円? 多分もっと?」
「フェイスは、特に巨大な四角いグリルでは少し攻撃的すぎるように感じるけれど、それでも非常に美しい。 比較すると、通常のシロンは少し地味に見える」
「内外装ともに圧巻のスペック。 ブガッティの所有者の多くは、最後のシロンを持っていると思っていたことに少し腹を立てていると思うけど。 しかし、これらの特別版はすべて未だに美しい」
「これはなんと美しいことだろう」
「シロンが最初に登場したとき、多くの人が十分に劇的ではないことを批判した。 さて、今では、クラス、エレガンス、そして時代を超越していると感じている」