このスパイシーなコンセプトカーを一目見ただけで、あなたの頭の中に1つの数字が浮かんでくるのでは?それは、5。そう、新型のルノー 5なのだ。電気自動車として復活するって聞けば、不思議なことはない。そして、ホットハッチのアルピーヌバージョンも用意されている。
ただの見掛け倒しなんかじゃない。今から3年足らずで、市販版が発売されるというマジなもの。ルノーは、ゾエを通じて小型EVの大きな経験を持っている。確定ではないが、「5」が「ゾエ」に取って代わると推測できるのだ。
それは、第二世代のルノー-日産のEVプラットフォームの小型バージョンを使用する。来年発売されるフルエレクトリックのメガーヌと共有されているものだ。
その新しいプラットフォームは、スリムなバッテリーなので、5を背が高くする必要はない。メガーヌは217hpのモーターとフロントドライブを採用している。ベースとなる5は、明らかに出力が低下するだろうが、これはアルピーヌ版5がどんなクルマを目指しているかという、しっかりとしたヒントを与えている。バッテリーは最大130kWの急速充電も可能だ。
ルノーは、「電気自動車を民主化する」と言っており、5はシティカーとしての価値があると主張している。会社としては、ガソリンやディーゼルと同等のコストで電気自動車を作ることができるという。ルーテシアは、ガソリンとハイブリッドのパワートレインで生き続けるだろう。
1972年のルノー 5は、スーパーミニカーの第一波を起こした一台だった。それは純粋に前衛的なデザインでありながら、便利で、楽しく、現代的でもあった。多くのフランス人は、Mk1 ゴルフ GTIの前に出ていたのもあって、ゴルディーニのバージョンが最初のホットハッチだったと主張している。そのうさぎの穴には、入らないようにしよう。いずれにしても、大ヒットを記録し、GTターボを含む多くのホットバージョンが登場した後、第2世代のR5は最終的に、より成長したルーテシアに取って代わられた。5コンセプトのルックスは、ルノーの新しいデザインディレクター、ジル ヴィダルの作品だ。彼はプジョー出身で、現代に蘇ったフランスのクラシックカー、e-レジェンド コンセプトを手がけたことを忘れてはならない。
フロントとリアのライト、プロフィールとリアピラーの形状にオリジナルの5の多くがあり、それに加えてフラットな表面、ホイールはオリジナルのスリースポークに、納得だ。
しかし、細部とプロポーションはスーパーモダンだ。ヴィダル氏によれば、スポーツ用品や電子機器にインスパイアされた仕上げやディテールが施されているという。
インテリアの詳細はまだない。しかし、それならば、このコンセプトは、急ぎ足で行われているということでもある。新CEOルカ デ メオの下で、この半年間でルノーは将来の方向性を完全に見直した。その内容は、予定されていた7台のクルマを捨て、これを含めた8台の新しいクルマで再出発するというものだ。
デ・メオは、「もしカルトカーを再発明すれば、ブランド全体に火がつく」ことを経験から知っているという。その経験とはどんなものかって?デメオは、2007年にフィアットで500を復活させた際には、大きな責任を負っていた人物なのである。