BMWの屋台骨である「BMW 3シリーズ」の新型が発表された。驚くべきは、先行発表されたEV版「BMW i3」と全く同じノイエ クラッセ顔を強制的に纏っている点だ。2.0リッターの「BMW 320」から、直6エンジンで437psを叩き出しドリフトモードまで備える「BMW M350」まで、内燃機関の延命を懸けたBMWの冷徹なカモフラージュ戦略を紐解く。
これはBMWにとって最も売れているモデルだ。これまでも、これからも。例外はない。彼らが作ってきた中で最も重要な車である。この先もそうあり続けるかどうかは、この新バージョンの受け入れられ方に大きく依存している。我々はすでに、美しく形作られた新型「BMW i3」として、完全電気自動車のBMW 3シリーズを目にしてきた。
今度はガソリン車の番だ。美しく形作られた新型…BMW i3の姿をした、完全…ガソリン車のBMW 3シリーズの登場である。BMWは意図的に両車(EVとガソリン車)を全く同じ見た目にし、「ノイエ クラッセ(新世代)」デザイン言語を全面的に展開している。
だからBMW i3と同様に、これはかなり見事に仕上がっている。あの2.5ボックスのデザインは、過去のBMW 3シリーズの面影を漂わせつつ、完全な電動化の地平へと優しく背中を押している。スタンスも良い。短いオーバーハング、素晴らしいキドニーグリルとヘッドライトの処理、張り出したアーチ、そしてブロック状のリアエンドだ。
そして、これが現代のBMWである以上、ガソリン車であっても何らかの電気を帯びることになる。発売時には、実際に2.0リッター4気筒エンジンを搭載する「BMW 320」(古典的なバッジだ)を選択できる。神を讃えよ!意味の通じるバッジだ!(排気量と数字が一致しない近年の命名規則に対する皮肉)
このBMW 320は、シングルターボチャージャーに48Vマイルドハイブリッド技術を組み合わせ、208psと329Nmを発揮する。0-100km/h加速は7.4秒でこなし、最高速度は240km/hに達する。非常に立派だ。
しかし、もしあなたがメル&キム(1980年代の英国のポップデュオ。代表曲に『Respectable』がある)のように立派でありたくないなら、直列6気筒の「BMW M350 xDrive」も用意されている。いや、残念ながら3.5リッターではないが、BMWの3.0リッターガソリンエンジンに48Vマイルドハイブリッド技術を組み合わせ、はるかに多くの馬力とトルクを提供する。
つまり、非常に健全な437psと580Nmを手に入れることになり、これは恐るべき4.1秒という0-100km/h加速に変換される。ただし最高速度は250km/h(155mph)に制限されている。それでも、かつてのM3よりも速い。
両車には新しいパッシブダンパーが標準装備され、より硬いマウント、50:50の重量配分を備え、アダプティブサスペンションをオプションで選択できる。さらにBMW M350には「ドリフト モーメント」というギミックが搭載されており、「パワーを後輪にのみ送り」、ドライバーが「コントロールされたオーバーステア」を楽しめるようになっている。サーキットで見るのも、体験するのも楽しいはずだ。
BMW 320は18インチが標準で、BMW M350は19インチが標準。20インチもオプションで用意される。インテリアは電気自動車版を反映しているが、BMW 320とBMW M350のガソリンモデルはトランクがわずかに大きく、i3の420リッターに対して450リッターを確保している。しかし、トータルで多くの荷物を積めるのは電気自動車の方だ。31リッターのフロントトランクのおかげで、全体で1リッター多くなる。
ガソリン車もまた、BMW i3のハイテクギミックを受け継いでいる。BMWのOS X(新世代オペレーティングシステム)、パノラミックビジョンディスプレイ、3Dヘッドアップディスプレイのオプション、17.9インチの中央タッチスクリーン、マルチファンクションステアリングホイールなどだ。当然のことながら、Amazonの「Alexa+」という形で、不自然なレベルのAIも搭載されている。最近のAIはとても立派だから、至る所に詰め込まない手はないというわけだ。
とにかく。電動のBMW i3のドライブトレインに関するニュースもある。BMWはBMW i3を「40 xDrive」と「50 xDrive」のバリアントで発売することが判明した。40は369ps、520Nm(384lb ft)を発揮し、0-100km/h加速は5.4秒。82.8kWhのバッテリーを積み、カタログ上の航続距離は710km(441マイル)で、最大300kWのDC急速充電に対応する。
50は賭け金をかなり引き上げる。その数字は、463ps、645Nm、0-100km/h加速4.7秒だ。108.7kWhのバッテリーでカタログ航続距離は911km(566マイル)に達し、800Vアーキテクチャのおかげで最大400kWでの充電が可能だ。BMW i3のユニークな構造(セル トゥ パック)と「Heart of Joy(ハート オブ ジョイ)」コントロールシステムについては既にご存知だろうが、忘れてしまったなら過去の記事を参照してほしい。
ごく近い将来、我々は「M60 xDrive」という形で、さらに活気に満ちたBMW i3を目にすることになる。間違いなくバカみたいに速いはずだ。
BMW i3の価格は、40が47,925ポンド(1,000万円)、50が53,425ポンド(1,115万円)からとなる。ガソリン車は少し安く、BMW 320が44,975ポンド(935万円)、BMW M350が66,785ポンド(1,390万円)からだ。
冒頭で述べたように、これは大きくて重要な車である。1975年の発売以来、BMWは世界中で1800万台以上のBMW 3シリーズを販売し、「BMWブランドの歴史において最も成功したモデル」に仕立て上げた。かつてトップギアのポール ホレルが表現したように、「自動車という森における巨大なオークの木」なのだ。
このノイエ クラッセのバージョンは、その木をさらに大きく育てる助けになるだろうか? 以下のコメント欄で教えてほしい。
=海外の反応=
「キドニーグリルがもうほんの少しだけ大きければよかったのに」
↑「…テールパイプ以外は電気自動車バージョンと全く同じ見た目か。デザインは大好きだけど、もう少し違いをつけてほしかったな」




