レースゲーム界隈で今、密かなトレンドとなっているのが日本アニメの影響だ。トヨタ スプリンタートレノ AE86を世界的アイコンにした『頭文字D』から、リアルなF4を描く『オーバーテイク!』、内燃機関の存続を祈る『MFゴースト』まで。非現実的なハリウッド映画のカーアクションを凌駕する、日本の自動車アニメの狂気と魅力を英国的視点でシニカルに斬る。

ハリウッドが時折、火山や殺人隕石に関する全く別の映画を数ヶ月の間に立て続けに制作しようと共謀するのと同じように、最近、日本をテーマにしたレースゲームがささやかなトレンドになっている。
当然のことながら、現実の日本を圧縮したバージョンを舞台とする『Forza Horizon 6』があり、これは日本のユニークな自動車文化を表現しようとする概ね真面目な試みだが、巨大なロボットとのレースもフィーチャーされている。
そして『Screamer』がある。これは「アニメ」として知られる日本の古典的アニメーションから明確なインスピレーションを得ており、時速274km(170mph)で切り裂く未来的なSFの世界を作り出している。
これら両方のゲームは、アニメが長年抱き続けてきた車やレースへの愛情の恩恵を受けている。最も有名な例は、もちろん1998年のアニメ化作品『頭文字D(Initial D)』だ。超自然的な才能を持つ豆腐配達のドライバーが主役を務め、「トヨタ スプリンタートレノ AE86」をアイコンとして確固たるものにした。
さらに、私の個人的なお気に入りである2009年のカルト映画『REDLINE』もある。モータースポーツを未来的かつ銀河間規模で描いたこの作品は、美しく、壮大で、そして同じくらいに笑える。私の言うことをこれ以上一言も聞かないとしても、見つけられる限り最大の画面で『REDLINE』を起動し、頭蓋骨の後ろから脳みそが完全に吹き飛ばされる準備をしてほしい。
テーマに夢中になりやすい性格なので、プレイしていたゲームの副菜として、いくつか新しい車関連のアニメを探してみることにした。最初に見つけたのは『オーバーテイク!(Overtake!)』というシリーズだ。苦境にあるF4(フォーミュラ4)チームの運命を描いた、魅力的で驚くほど本格的な物語である。
車よりもキャラクターに重きを置いているが、他のレースメディアでよくある「18段ギアボックス」のような非現実的なナンセンスから見事に解放されたレースアクションが清々しい。ワイルド・スピード(※原文は『Fast and Furious』)をディスっているわけではないが。
もちろん、非現実的なナンセンスこそが求めているものなら、『ハイスピード エトワール(Highspeed Etoile)』が、洗練された未来的なプロトタイプに乗り込みAIの支援を受けながらドライバーたちが競い合うSFレーシングシリーズを提示してくれる。『ハイスピード エトワール』のモータースポーツのビジョンには、とてつもなく精巧なレーシングスーツ、猫耳のついたヘルメット、そしてピストルグリップのトリガーを引くことで作動するブーストが含まれている。F1がこれをメモしていることを願うばかりだ…。
最後に『MFゴースト(MF Ghost)』というシリーズがある。これは前述のシリーズの原作者、しげの秀一による『頭文字D』の現代版続編だ。自動運転のEVが街にあふれる遠くない未来を想像しているが、内燃機関を搭載したスーパーカーはストリートレーサーたちによって生き長らえている。我々もそうなることを願うしかない。
もしこれらすべてを読んでアニメへの好奇心が湧いたなら、これらの大半を見つけられる場所が「Crunchyroll(クランチロール)」というサービスだ。これは東アジアのアニメーションに完全に特化しており、2000万人以上の登録者がいる。
基本的にはNetflixのようなものだが、大人になってもアニメを見るのが許されると思っている人々のためのものだ。アニメファンたちがこぞって立ち上がり、プラスチックの模造刀で私を刺そうとする前に言っておくが、私にはそう言う権利がある。なぜなら、文字通りビデオゲームをプレイすることで生計を立てている人間として、大人の責任を回避することについて少しは知っているからだ…。
画像:アキュラの「Type S」アニメシリーズ
=海外の反応=
「『新世紀エヴァンゲリオン』に出てくるミサトのアルピーヌ A310は、俺が見たアニメ(そんなに多くないけど)の中で一番クールな車だと思う」
↑「『頭文字D』に決まってるだろ」




