アメリカのカスタムビルダー「レトロ デザインズ」が、クラシックカーの代名詞とも言える美しい旧型メルセデス ベンツ 280SE(W111)に、モダンな5.4リッターのAMG V8エンジンを搭載したレストモッドを発表した。当時の優雅なルックスを保ちながら中身を最新仕様にアップデートした、イギリスの車好きたちも熱狂(?)する究極のカスタムカーの全貌を紹介する。
「クールな旧車がピカピカの新しいエンジンをゲット」の今日のエピソードでは、見事にレストアされ、モダンな5.4リッター AMG V8エンジンに合わせてチューンアップおよび再構築された素晴らしい旧型メルセデス 280SEをご紹介しよう。これはアメリカ流の再解釈であり、ノースカロライナ州にあるレトロ デザインズ(Retro Designs)の面々によって手がけられたものだ。
外観はクラシックなメルセデス W111(※1)である。つまり、人類がこれまでに創造した中で最も美しい高級車の1つということだ。レトロ デザインズ(以下RD)はこれをグリーンで装い、バレットホイール(弾丸型のセンターキャップを持つホイール)を装着し、すべてのクロームメッキの輝きを修復し、ピカピカに磨き上げるために何時間も何時間も費やした。
内装もやはりメルセデスだが、「慎重に検討された」アップグレードによって新しさが加えられている。新しいサンルーフ、カスタムのドアパネル、カスタムステッチのシートヒーター、新しいカーペット、修復されたウッドトリム、キーレスエントリー(なぜ?)、そして新しいステレオなどだ。クラシックなクライメートコントロール(エアコン)も備わっている。
さらに奥深く、中身は旧型の5.4リッター V8と5速オートマチックのおかげで、まさにAMGである。RDはカスタムのワイヤーハーネス、モータースポーツ仕様の電気システム、新しいECU、そしてステンレス製エキゾーストシステムを組み込んだ。
新たに生み出された未知数のAMGの馬力(あのM113型V8エンジン(※2)にはいくつもの仕様が存在したのだ)に対処するため、RDは「全面的に再設計された」サスペンションと、ブレーキブースター/電動パーキングブレーキも装着している。
「この280SEは、すべての素材、部品、そしてデザインの決定において、最高レベルのレストアと自動車のモディファイを反映した、妥協のないビルドとして実行されました」とRDは語っている。
確かに、AMG V8を詰め込んだ旧型280SEが主役の「クールな旧車がピカピカの新しいエンジンをゲット」の過去のエピソードは見たことがある。だが、最高のエピソードがそうであるように、何度でも繰り返し見たくなるものなのだ。
【補足・注釈】
※1 W111:1959年から1971年まで生産されたメルセデス ベンツの高級車で、テールフィンが特徴的な「ハネベン」シリーズのモデルコード。特にクーペとカブリオレはその優雅なデザインで歴史的名車として知られる。
※2 M113型V8エンジン:1990年代後半から2000年代にかけて多くのメルセデスやAMGモデルに搭載された、名機と名高いV8エンジン。
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新車にリースで乗る 【KINTO】
=海外の反応=
「AMGのエンジンなんて必要ないし、大きなリム(ホイール)は場違いに見えるな。それ以外は素晴らしいけど」
「このビルドに明らかに費やされた時間とお金を考えれば、プラスチックのインテークをもっと時代に合った見た目のものに交換できたはずだと思うけどな」
「14インチの『バロック(※3)』アロイホイールを履いたオリジナル状態の方がずっといいよ。5万〜6万ポンド(1062万〜1275万円)くらいで見つけられるしな…」
「現代のラインナップより上品なインテリアだけど、ヒーターのコントロールノブは合金かベークライト(昔のプラスチック素材)の方が似合うだろうな。
メルセデスはこれを次のキャビンデザインのアイデアとして使えないだろうか? カーナビなどのために隠しスクリーンを付けてさ。イギリスのカリーズ(Currys:イギリスの大手家電量販店)の店内みたいなスクリーンだらけのダッシュボードなんてクールじゃないよ」
「いい作戦がある。地元のマーケットプレイスで1台買って、近所のガレージでV8に載せ替えてもらえばいい。これの3%くらいの価格で99%同じ楽しさが味わえるぞ」
「販売価格:50万ドル(7995万円)。
スピナーハブキャップ付き。
シートヒーターとキーレスエントリーはあるが、エアバッグはなし。
新しいフレーム、新しいエンジン、新しいサスペンション、新しい電気系統と電子機器、新しい燃料システム、新しいブレーキ……これがどうして280SEと呼べるんだ??
なぜ私がこういうことを知っているかというと、この化け物が、喜んで広告を載せる多数のメディアに提供されているからだ。そしてまたここにも……」
「ひどいな。あのホイールのせいでピエロの車みたいに見える」
↑「オリジナルデザインとほとんど見分けがつかないじゃないか!」
「こういう車にプラスチックのエンジンカバーは絶対におかしい」
「ホイールとペイントが違うなら欲しいな。グリーンのハブキャップがどんな車にでも似合うとは思えないんだが、そう思うのは俺だけか?」
※3 バロック:メルセデス ベンツが1970年代から80年代にかけて採用していた、特徴的なデザインのアルミホイールの愛称。





