キメラ、新型「EVO38」を発表 伝説のラリーカーが600馬力の4WDハイブリッドで究極進化

トップギアが満点を付けた栄光のマシン「キメラEVO37」。その伝説を受け継ぐ後継車「EVO38」が、ついにそのベールを脱いだ。舞台は、カリフォルニアだ。

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キメラ アウトモビリ EVO37は、10点満点中10点のクルマだ。「我々がこれまでに運転した中で、最もエキサイティングで、最も完成されたレストモッドの一つ」というのが、トップギアの評決だった。そして、君がいま画面に釘付けになっている、思わず自分の手を噛んでしまうほどゴージャスなクラシックカーが、その後継車、その名も「EVO38」である。

そしてそれは、今ここに、完全な市販スペックで、見事にブリリアントなディープブルーとタンのカラーリングをまとって、その姿を現した。今週末のペブルビーチコンクールでのカリフォルニアデビューに先駆けて、だ。ペブルビーチ・コンクール(Pebble Beach Concours d'Elegance)とは、毎年夏にアメリカ・カリフォルニア州で開催される、世界で最も権威のあるクラシックカーの祭典。近年では、このような超高級な新型車やコンセプトカーの発表の場としても知られる。見出しとなるニュースは――それが完全にブリリアントに見えるという事実とは別に――以下の通りだ。たくさんのパワー、たくさんの駆動輪、少しのハイブリッド、そしてアンオブタニウム並みの希少性。

というわけで、EVO37の2.2リッター4気筒スーパーチャージャー&ターボチャージャーエンジンが、さらなるパワーを携えて帰ってきた。550馬力から600馬力への向上だ。その一因は、新たに追加された48Vハイブリッドシステムにある。「その推進力に、パワーと弾力性を加える」という。そのパワーは今や、6速マニュアルギアボックスを介して四輪全てに送られ、新しいバルブ付きエキゾーストシステムを通じて、君の耳へと届けられる。

キメラによれば、シャシーも再設計され、プッシュロッドサスペンションと、ターボ冷却システムを内蔵した新しいストラットタワー クロスブレースが追加されたという。これは、「ウェイストゲートバルブからの過給圧」を、より有効に活用するためだそうだ。プッシュロッドサスペンション(Pushrod suspension)は、主にレーシングカーで採用されるサスペンション形式。ダンパーユニットを車体中央寄りに配置し、プッシュロッド(押し棒)を介してタイヤの動きを伝えることで、バネ下重量の軽減や、空力設計の自由度向上といったメリットがある。

お楽しみは? いくつかある。栄光のビスポークキャビンの中には、ビレットミルド(削り出し)のアルミニウムから作られたギアタワーが鎮座し、その隣には油圧式ハンドブレーキ、そしてその下には、ガラスのトンネルに覆われ、キャビンを貫通する、完全にむき出しのセンタードライブシャフトが走っている。EVO38の600頭の馬たちが、大急ぎで駆け抜けていく様を、より良く見るために。ビレットミルド / 削り出し(Billet-milled)は、金属の無垢の塊(ビレット)を、コンピューター制御の機械で削り出して部品を作る、非常に高精度だが、コストと時間がかかる贅沢な製法である。

車のパワーを前後アクスルに、より適切に配分するための、選択式トルクスプリッターも備わっている。一方で、エンジンマッピング、パワーデリバリー、サスペンション、トラクションコントロール、そしてABSは、もちろん、すべて調整可能だ。そして、至る所にカーボンファイバーとアルミニウムが使われている。

4WD化され、ハイブリッドを背負わされたにもかかわらず、それは実際にEVO37よりも軽い。そして、EVO37ですら、わずか1,000kgしかないのだ。

「スーパーカーやハイパーカーを製造する主要ブランドが、技術データ、馬力、内燃機関と電気モーター、最高速記録、あるいはニュルブルクリンクのラップタイムで、互いに凌ぎ合おうと競争している自動車の世界において、キメラは断固として異なる何かを主張したいのです。情熱と、感情です」と、同社は語った。

もっとも、それは限られた数でしか主張されない。そして、君を驚かせることのないニュースだが、このEVO38の全38台のうち、ほぼすべてが、すでに行き先が決まっている。
アルファ ロメオ 33 ストラダーレ/ランド ノリス✕R32 東京ナイトドライブ/R35日本取材:トップギア・ジャパン 068
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=海外の反応=
「TGの評決がすべてを物語っている。これはただのクルマではなく、芸術品だ」

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