アルピーヌ・ジャポンは2024年6月12日、A110シリーズの歴史において最も高性能な頂点モデル「アルピーヌ A110 R ULTIME(ウルティム)」の受注を開始した。レース技術を惜しみなく投入した究極のロードゴーイングカーで、価格は4,200万円。世界110台の限定生産となる。さらに、うち15台は特別なグラデーション塗装を施した「LA BLEUE(ラ・ブルー)」も5,200万円で設定された。
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アルピーヌ・ジャポンは、アルピーヌ A110のパフォーマンスを極限まで高めた最高峰モデル「A110 R ULTIME(ウルティム)」の受注を、全国の正規販売店で開始した。
このプロジェクトは当初、一台のプロトタイプとして始まった。しかし、「唯一無二の究極のロードゴーイングカーを作ろう」という開発チームの熱い情熱が、市販化への道を切り開いたのである。その実現には、アルピーヌの市販車製造ノウハウと、アルピーヌ レーシングが過酷なレースで培ってきた技術が見事に融合している。
A110 R ウルティムが搭載する1.8L直噴ターボエンジンは、他のモデルとは一線を画す。高性能スパークプラグ、鍛造ピストン、強化コンロッドといった、レーシングマシン「A110 GT4」譲りの専用キットを組み込み、徹底的に高性能化。大径化された新設計ターボチャージャーは、過給効率とレスポンスを劇的に向上させた。これらのハードウェアの進化に合わせECUマッピングも最適化され、最高出力325ps/6,000rpm、最大トルク420N・m/3,200rpmという強大なパワーを絞り出す。このパワーを受け止めるのは、高トルクに対応した専用チューニングの6速DCTと、トラクション性能を高める新装備のトルセン®LSDだ。
足回りも一切の妥協はない。スプリングとアンチロールバーはウルティム専用に最適化され、4輪には車高調整機能と伸・縮2ウェイ減衰力調整機能を備えたOhlins®製TTXダンパーを採用。ブレーキシステムは、APレーシング製のバイマテリアル330mmディスクを核とした専用システムで、高性能パッドと新設計の冷却ダクトにより制動性能を大幅に強化。ABSやESC(横滑り防止装置)も専用セッティングが施された。
エアロダイナミクスも全面的に見直され、さらなるダウンフォースを獲得。フレキシブルフリップ付きフロントスプリッターやエアダクト付きボンネットなどにより、フロントのダウンフォースはA110 R比で120kgも増加(275km/h時)。新設計のリアスポイラーやディフューザーなどもリアの安定性を高め、ダウンフォースを40kg増加させている。
その結果、徹底した軽量化も相まって、車両重量はわずか1,120kgを達成。パワーウェイトレシオは驚異の3.45kg/psを記録する。
A110 R ウルティムの魅力は、パフォーマンスだけではない。「アトリエ アルピーヌ」と「アトリエ シュル メジュール」という2つのオプションプログラムにより、オーナーは自分だけの理想の一台を創り上げることが可能だ。
「アトリエ アルピーヌ」では、27色のボディカラーや複数のインテリアカラー、ホイール、ブレーキキャリパーを組み合わせ、そのパターンは5,670通りにも及ぶ。さらに「アトリエ シュル メジュール」では、高級家具で知られるポルトローナ・フラウ社との協業により、10色のレザーと13色のアルカンターラを駆使して、フロアからルーフまでをフルカスタマイズできる。
世界110台のうち15台のみが生産される特別仕様車「LA BLEUE(ラ・ブルー)」は、まさに走る芸術品だ。ボディにはアルピーヌを象徴する2色のブルーが溶け合うグラデーションカラーがハンドペイントで施される。この特別な色彩はインテリアにも及び、専用のブルーレザーで統一された空間がオーナーを迎える。
購入申込みは6月12日(木)から7月27日(日)まで、全国のアルピーヌ正規販売店で受け付ける。
アルピーヌ A110 R ULTIME: 42,000,000円
アルピーヌ A110 R ULTIME LA BLEUE: 52,000,000円
【アルピーヌ A110 R ULTIME 主要諸元(欧州仕様値)】
最高出力: 325ps/6,000rpm
最大トルク: 420N・m/3,200rpm
車両重量: 1,120kg
パワーウェイトレシオ: 3.45kg/ps
タイヤ:ミシュラン パイロットスポーツ カップ2(専用開発)
タイヤサイズ:前 225/40R18、後 255/35R19
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