このゴージャスなR34スカイラインGT-Rは、650馬力、1億円近いレストモッド。日本のチューナー「Built By Legends」が2台目のR34を公開した。
2024年、アメリカはついにR34元年を迎える。長らくこの知る人ぞ知る日本製2ドア珍車との対面を拒絶されてきた米国市民も、ようやくその人気の理由を合法的に体感できるようになったのだ。
もちろん冗談だ。「知る人ぞ知る」どころか、R34スカイラインの名を知らない者はいないだろう。「珍車」なんてとんでもない。アメリカ人もそれは百も承知だ。なにせ「ワイルド・スピード」にも登場しているのだから。 ちなみに、このR34スカイラインは、まさに「ワイルド」で「スピーディー」だ。
手掛けたのは、日本のレストアメーカー「Built By Legends」(BBL)。「輸入車安全準拠法」の失効を機に、米国向けに特別に製作したR34としては2台目となる。
ベースとなるR34を3Dスキャンし、可能な限りのデータを取得するところからすべては始まる…そして、そこからすべてを骨組みの状態まで分解するのだ。その後、ウェットブラスト、スポット溶接、補強を施し、5層の特殊塗装(今回は定番の「ベイサイドブルー」)を施す。すべてのパーツは粉体塗装を施して再利用するか、完全に交換される。
搭載される2.6リッター直列6気筒ツインターボエンジンも徹底的に見直され、新しい「N1」ブロック、新しいECU、新しいカーボン製吸気ダクトと燃料パイプ、R34 GT-Rのエアフローメーターとインジェクター、新しいエンジンカバーを採用。
BBLによると、最高出力は650hpに向上、ゲトラグ製の「ヘビーデューティー」6速マニュアルギアボックスを介して四輪に伝えられる。当然ながら、このパワーに対応するため、ブレーキも強化。前6ポット、後4ポットのAPレーシングキャリパーと356mmのRDDディスクを全輪に採用し、18インチの特注RAYSホイールの奥に収められている。
インテリアも贅を尽くし、シートには2トーンの「ウルトラスエード」(スエードの中のスエード!)を採用。アルミペダル、再トリムされたステアリング、さらに防音・断熱性能も向上させている。
BBLの久慈正治社長は次のように語る。「最新の技術と素材を取り入れながら、何十年も私たちの記憶に刻まれている日本のチューニングカーを復活させ、再創造することに注力しています。80年代、90年代の象徴的な日本車を、世界中のエンスージアストが所有し、運転し、そして心から愛せる、まったく新しいレベルへと引き上げているのです」
ただし、このスペシャルマシンを手に入れるには、かなりの資金と忍耐が必要だ。製作には1年を要し、ベース車両を除いて45万ドル(6,900万円)からのプライス。まさに、本物のエンスージアストのための1台と言えそうだ。
よくある質問/Q&A
Q. Built By Legends製のR34スカイラインは、誰でも購入できますか?
A. はい、購入可能です。ただし、製作に1年を要し、価格は45万ドルからです。また、ベースとなるR34スカイラインは別途ご用意いただく必要があります。
Q. なぜアメリカでR34スカイラインが販売されるようになったのですか?
A. これまでアメリカでは「輸入車安全準拠法」により、R34スカイラインの輸入が制限されていましたが、2024年にその法律が失効したため、合法的に輸入・販売が可能となりました。
Q. Built By Legends製のR34スカイラインは、オリジナルと比べて何が違うのですか?
A. Built By Legendsでは、ベースとなるR34スカイラインを完全に分解し、最新の技術と素材を用いてレストアしています。エンジンは650bhpにパワーアップ、ブレーキも強化され、インテリアも一新されています。
Q. Built By Legendsは、R34スカイライン以外にも、他の車種も手掛けていますか?
A. はい、Built By Legendsは、「1980年代から1990年代にかけての象徴的な日本車」をレストアしています。具体的な車種については、お問い合わせください。
レッドブル RB17/C.チャップマンのセスナとロータス エメヤ/ランボルギーニ テメラリオ/マセラティ MCXtrema:トップギア・ジャパン 063
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=海外の反応=
「Zチューンの方が良さそう」
↑「もう新しいZチューンは買えない。でも、ニスモCRSは買える」
↑「ニスモのZチューンに100%同意」
↑「もしR34がBBLシビックのように作られていたら!Zチューンより断然作り込みが上だよ」
↑「ニスモのZ-tuneは本当に伝説的に見える。NFSアンダーグラウンドで最初に生まれた子供と一緒に遊んで、その後、象徴的な「Fast&Furious 2」で見た」
「レストアモデラーが90年代の日本のスポーツカーに手を出すのは時間の問題だった」
「BBLのシビックはクレイジーだ。シャーシにカーボンファイバーを接着して補強したんだ!ストラットタワーはフルカーボン、ボディはフルCF...。R34が同じような作業を施しているなら、45万ドルは正気の沙汰じゃない」