書評:カワサキW メグロ―メイハツ―カワサキへと連なる伝統 日本最古級のオートバイブランド 「メグロ」100周年記念刊行

書評コーナーは、カワサキW メグロ―メイハツ―カワサキへと連なる伝統。日本最古級のオートバイブランド 「メグロ」100周年記念刊行。カワサキWシリーズの決定版。

カワサキWシリーズ関係者への取材をはじめ、当時の貴重な写真・図版やカタログを多数収録して、その足跡を知る1冊が刊行された。

1960年に目黒製作所から発売されたメグロ500K1をルーツとし、昭和時代に活躍したWシリーズ。そして今日人気のW800に至る、歴代Wシリーズの変遷を多数のカラーカタログで紹介するほか、主要車種を詳しく解説。

巻末には年表なども収録している。この分野の第一人者である著者、小関和夫氏が当時の関係者への取材をはじめ、20年以上の調査により執筆した大著だ。

カワサキWシリーズはカワサキが1960年に業務提携した目黒製作所のメグロスタミナK1がルーツである。その後カワサキの手により排気量が拡大された650W1などがデビューし、その歴史を積み重ねていった。その変遷を当時の開発者のコメント共に収録してあり、また、メグロとカワサキのパーツ比較などもあり、それぞれの特徴が分かりやすく記されている。

また愛蔵版として箱入りの特別限定版も350部限定で刊行。保護用の専用の外箱の表面には、カワサキ650W1S(スペシャル)の写真を掲載し、裏面にはその特徴的な部分の写真とともに、スペック表などを史料として収録。さらに表紙は特別限定版専用の黒基調の装丁とした。特典として、表面にはWシリーズの代表的なモデルの写真を掲載し、裏面には650W1SとW650の四面図を収録した特製カード(著者・小関和夫氏の直筆サイン入り)を添付。最終仕上げは全てハンドメイドで行ない、シリアルナンバーNo.001~No.350の検印が貼付してある。(内田俊一)

カワサキW メグロ―メイハツ―カワサキへと連なる伝統
著者:小関 和夫
発行:三樹書房
定価:7,150円 特別限定版8,800円
ISBN978-4-89522-810-7 特別限定版ISBN978-4-89522-813-8

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