英国王室御用達のジュエラー、ガラード社のトロフィー
リシャール・ミルは、第1回リシャール・ミル・カップを開催する。「クラシックヨットは、何世紀にもわたって受け継がれてきた職人技、遺産、伝統という最高の価値観の、生きた証しです。このチャレンジによって、私たちは歴史の中を航海し、この高級なヨットに再び命を吹き込むことを目指します」とリシャール・ミルは語る。
6月10日から25日まで、イギリスのファルマスからフランスのル・アーヴルまで、歴史的なヨットの愛好家やコレクターを魅了するレガッタが開催され、セーリングの名所であるダートマスやカウズを経由して、インショアおよびオフショアでのレースが行われるのだ。
「リシャール・ミル・カップは、戦前の英国レースサーキットの精神を再現することを目的としています。私たちは、これらのヨットを重要な文化遺産として捉えています」と、ウィリアム・コリアーは説明する。1998年以来、世界的に有名なファイフ・レガッタの主催者であるコリアーは、歴史的なヨットの修復に人生をかけており、この新しい試みにとって理想的なパートナーだ。リシャール・ミルは、大西洋岸にウィリアム・ファイフ号の船団を集結させるために設立されたチーム・ファイフの設立に貢献した。ブレスト周辺を拠点とし、競争、経験やノウハウの共有を促進し、マリキータ、ムーンビームIV、ムーンビームといった伝説的なヨットを引き寄せている。
リシャール・ミル・カップの理念は、「オーセンティシティ」という一言で定義され、象徴的なハンドクラフトの船の美しさと華やかさをアピールしている。「しかし、修復だけでは十分ではありません。だからこそ、ヨットクラブを巻き込んで、戦前の真の精神が息づく雰囲気の中で競技者が交流することが重要なのです」と、リシャール・ミルは述べている。19世紀末から1930年代後半までの15隻のヨットが、スクーナーおよびカッターのカテゴリーで競うのである。全長60mの壮大なスリーマスター2隻が、海峡両岸の海岸線にドラマをもたらする。レース参加者は、ロイヤル・コーンウォール・ヨットクラブ、ロイヤル・ダート・ヨットクラブ、ロイヤル・ヨット・スコードロンという神聖な施設の中で何世紀にもわたる歴史の中を進み、海峡を渡ってアーブル港のソシエテ・デ・レゲート・デュ・アーヴルの最終ラインに向かってスピードを上げるのだ。リシャール・ミル ファミリーの中では、2018年からセーラーとしてブランドに参加しているピエール・カシラギが、ヨットクラブ・ド・モナコの伝説的な旗艦であるトゥイガに乗ってレースに参加する予定だ。
このような権威ある大会には、最高のトロフィーが授与される。特別に制作された高さ1メートルのアートワークは、イギリスのガラード社がデザインしたものだ。300年前から英国王室御用達のジュエラーであり、170年前の第1回アメリカズカップをはじめとするスポーツトロフィーもデザインしている。トロフィーのドラマチックな風をはらむフォルムは、風になびく帆のエレガンスに敬意を表している。このトロフィーは永遠なのだ。優勝者には、同じくガラード社による40cmのハンドクラフトレプリカが贈られる。
リシャール・ミル・カップは、ブランドの卓越性への揺るぎないコミットメントと、海洋世界への強い関心を示すものである。第1回リシャール・ミル・カップは、クラシックな競技セーリングの新時代を象徴し、すべてのセーリングファンにスリリングで魅惑的な光景を提供することを約束する。次回のリシャール・ミル・カップは、2024年に南米ポルトガルに、2025年には大西洋を越えて米国東海岸に向かう予定だ。