アラン プロストのフェラーリ F40がプライベートオークションに出品


F1に4度出場のアイコン

企業からの贈呈品として、新車のフェラーリ F40なら、昼休みに近所のサンドイッチ屋に行くのにちょうどいいはずだ。1989年、マクラーレンで3度目のF1ワールドチャンピオンを獲得したばかりのアラン プロストは、フェラーリのF1チームに移籍し、すぐにこのロッソスーパーカーを手に入れた。

フェラーリのキャンドルはすぐに燃え尽き、険悪な結末を迎えたかもしれないが、それは史上最も有名なフェラーリの一台から始まったのである。

そして、プロフェッサーがこの新車をどれほど気に入っていたか、ご存じだろうか。「プロスト氏は、このフェラーリを引き渡したものの、一度も使用することなく、すぐに売却したことを確認しています」とRMサザビーズは説明する。つまり、フランスの自宅で登録されたものの、一度も運転することはなかったのだ。

プロスト氏がフェラーリのツインターボを搭載したハイパーカーに乗ることを拒んだ理由は何だったのか、まだわかっていない。しかし、478bhpの2.9リッターV8ツインターボを搭載したF40は、フェラーリコレクターでチャレンジシリーズのレーシングドライバーでもあるグラハム デ ジール氏に売却されたことが分かっている。プロストはこのクルマを手に入れる前に、ルーフにサインを入れ、クリアコートで覆った。それは今でも目にすることができる。

デ ジールがF40と過ごした後、英国を拠点とする多くのオーナーを経て、2016年にフェラーリの70周年を祝うためにマラネロに一時帰国し、フィオラノコンクールで2位に入賞した。その後、フランスに戻り、現在はそこで暮らしている。

1990年にプロスト名義で新車登録されて以来、走行距離は6,000km未満で、「非常に望ましいノン・キャット、ノン・アジャスト仕様」(触媒コンバーターなし、サスペンション調整不可)であることが明らかにされている。加えて、この車には、歴史と、もちろん性能も含まれている。

RMサザビーズでは、250万ユーロから300万ユーロ、つまり最大で260万ポンド(4.3億円)と見ているが、もちろんもっと高くなる可能性もある。しかし、プロストがこのロッソスーパーカーを実際にドライブしていたら、もっと高くなったかもしれない。





=海外の反応=
「次のオーナーがこの傑作を乗りこなし、使ってくれることを心から願っている。1台や2台なら博物館に保存するのも理解できるが、世界に1300台あるF40のほぼすべてが車庫で埃をかぶっているのは罪なこと」
↑「最悪の例は、ブルネイのあるスルタンが、地球上で最も希少な車種をたくさん所有していることだ。しかし、どれもこれも埃をかぶったまま放置され、洗車もろくにできないなんて、どうかしている」
↑「これまでに製造されたケーニッヒセグの10%が、ブルネイのスルタン・オブ・カーコレクションで朽ち果てている。一度も運転されたことがないのだ。おそらくマクラーレンF1も同じだろう」
「保存のために特別な車に乗らない人がいるなんて、驚き。車を保存する唯一の方法は、それを運転することなのに」
↑「フェラーリ F40を現金化できるほどの資金があれば、ガレージに置いておくだけで将来の収入になる。投資に対するリターンは非課税だ。一般的な株式よりも高く、リスクもない」

トラックバックURL: https://topgear.tokyo/2023/04/59118/trackback

コメントを残す

名前およびメールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ピックアップ

トップギア・ジャパン 063

アーカイブ