ミストラルとは、地中海を覆う8つの支配的な風のひとつで、ローヌ川流域からコート・ダジュール、そしてリオン湾へと吹き抜ける風だそうだ。この風は、「バドムティッシュ」と呼ばれるように、絶え間なく吹く風であるが、特に冬に強いのだという。
ブガッティが500万ユーロ(7億円)の内燃機関への賛歌を、この絶好の機会に披露したのは、そのためだ。ブガッティ ミストラルは、強風の名を冠しているが、おそらく地中海に吹く9つの風を支配する能力を持っている。
なぜなら、カーボンファイバー製の外装の下には、ブガッティが製造する最後の非電化内燃機関が搭載されているからだ。8.0リッター16気筒の化石エンジンは、1,600psという巨大な出力を発生し…あとはおわかりの通りだ。その大きさ、パワフルさ、完売、そしてその代わりに登場するハイブリッドが待ち望まれる。
しかし、ミストラルの強力な風路は、ブガッティが説明するように、ミストラルのインテークに、より大量で高密度な空気を送り込むのだろうか。99台のオーナーがそれを知ることになるのだろう。さあ、みなさん、帽子をキツくかぶって。