新型ABARTH 695 TRIBUTO 131 RALLYに脈々と流れるアバルトスピリッツ



11月、秋晴れの日曜日に、ABARTH DAY 2022が代官山T-SITEで開催された。7:00から始まったモーニングクルーズには、抽選された新旧アバルトがずらりと並ぶ。10:00までの3時間、オーナー同士や来場者たちとの交流を思い思いに楽しんでいた。なぜ11月に開催されたかというと、カルロ アバルトの生誕月でもあり、ブランドロゴの由来ともなった「さそり座」の期間内でもあるから。コロナの影響で、2年ぶりに開催されたABARTH DAY 2022だった。

会場に並んでいた主な車両は、以下の通り。アウトビアンキ A112 アバルト、フィアット アバルト 750デリバツィオーネ、FIATアバルト1000 TCR、フィアット アバルト 750レコード モンツァ ザガート、フィアット アバルト595 エッセエッセなど、50-60年代の旧車や、新型では595、695、トリブート フェラーリ、70周年アニバーサリーモデル、124スパイダーなど。屋上から集合写真を撮影したり、モータージャーナリストの嶋田智之氏がオーナーインタビューを行う場面もあった。嶋田氏によると、昔のアバルトは資料を見つけるのが難しく、レストアの過程がわからないということも多いという。所有年数は数年から20年、中には3週間という入手したての人も。アバルトの旧車は入手が困難だということで、なにかの縁でもないと、自分にぴったりの一台に出会えないようだ。どのオーナーからも「乗っていて楽しい」とあふれる愛情が感じられた。

その後は、選ばれた幸運な3名のアバルトオーナーと、ドリフト/ラリードライバーの石川紗織選手やモータージャーナリストの嶋田智之氏、ステランティスジャパンフィアットブランドマネージャーの熊崎陽子氏をはじめとするアバルトのプロフェッショナルたちで、スコーピオンブランチが開催された。

そして、これを見に来たという来場者も多かったであろう日本未発表限定車、ABARTH 695 TRIBUTO131 RALLYの初披露。こちらは2023年発売予定だが、価格や限定台数など詳細については未定である。ブルー/ブラックの特別仕様ボディカラーに身を包んだ695 トリブート 131 ラリーのスペックを見て行こう。

1.4リッター、4名乗車、FFで5MT、ハンドル位置は左右両方を設定。パワートレインは直列4気筒 DOHC 16バルブ インタークーラー付ターボで、最高出力は180ps、最大トルクは250Nm(SPORT)。特別装備として、フロントバンパー/ブラック仕上げリップスポイラー(インタークーラー冷却用エアインテーク付)、ヘッドレスト一体型Sabelt製Rally専用スポーツシート(ブルーインサート入り)、アジャスタブルスポイラー、サイドスカート(ブラック仕上げ)、Rally専用ABARTHサイドストライプ、17インチ 10スポーク アルミホイール+205/40R17タイヤ、ブレーキキャリパー(ブラック仕上げ)と、盛りだくさんだ。ブルーにブラックを効かせた精悍な印象で、人目を引きそうである。限定数が何台かはわからないが、おそらく早いうちに完売となってしまいそうだ。

会場には、この限定車がインスパイアを受けたFIAT 131 ABARTH RALLY(1976)も展示されており、進化の過程を目の当たりにすることができた。オーソドックスな大衆向けサルーンだったFIAT 131が魅惑のアバルト・マジックによって、凶暴なラリーマシンへと変貌を遂げた。WRCにおいて1977-78年、80年と3度のマニュファクチャラーズ・チャンピオンに輝き、当時最強のマシンとして名を馳せた伝説の一台だ。1,995cc水冷4気筒DOHCは141ps、177Nmを発揮。980kgという軽量マシンは、最高速度210km/hを発揮する。

このようなレースの歴史があるからこそ、50年近くを経て695 トリブート 131 ラリーのような限定車が出せるのがアバルトだ。そして、ABARTH DAY 2022には、日本のアバルトファンの熱量が感じられた。熱いアバルトファンが支え続ける限り、この先アバルトにどんな新型車が出たとしても、アバルトのスピリッツは失われないのだ。



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