1979年から1983年にかけて、フォーミュラ・プロトタイプをバカバカしいまでに拡大した平凡なサルーンカーで固めた、日本の恐ろしい「スーパーシルエット」クラス。
しかし、『グランツーリスモ7』の最新無料アップデートでは、このワイルドなプロトタイプのスカイラインが追加され、その一部を追体験することができるようになった。
日産自動車では、長谷見昌弘氏が'82-'83年のスーパーシルエットシリーズで使用したこのマシンを「外見は市販車に似ているものの、中身はフォーミュラカーに匹敵する」と解説している。
グループ5のレギュレーションで走るスーパースカイラインは、4気筒ターボのLZ20Bエンジンを搭載し、570psと539Nmのトルクを発生し、わずか1,005kgの車重を支えながら走り回っていた。当時はドライバーに向けて「朝食は軽めにしとけよ!」なんてギャグも飛び出したことも。長谷見氏は1982年に2勝、1983年に5勝を挙げている。
他にもこんなアップデートがある。2台のスパイダーにも乗れるようになるんだ。1台は言わずと知れたポルシェ 918、もう1台はマセラティのA6GCS/53だ。
後者は、スカイラインのようなボックス型的な美しさとは一線を画す、最も美しいレーシングカーの1台と言えるだろう。