フェラーリのSUV、プロサングエには自然吸気のV12が搭載され、販売台数は新車の1/5に限定

カーボンニュートラル、キャッシュフロー、セールスミックスなど、フェラーリの近い未来について、とても冷静に、とても丁寧に説明するなかで、フェラーリは2022年9月にSUV「プロサングエ」を発売するという約束を再確認した。

それと、「ピュアV12モデル」になることも、ごくさりげなく言及した。そして、マイクをおろして、ステージ左から退場。

そう、みなさん、フェラーリは財務目標を明らかにした同じ文書のなかで、SUVのプロサングエが12気筒内燃エンジンをフロントに搭載することを初めて公式に確認したのだ。しかも、「ピュア 」なV12ということは、むしろハイブリッドではないことを示唆している。

もちろん、このことは、アストンマーティン DBXやベントレー ベンテイガ、ランボルギーニ ウルスといった、いずれもターボチャージャー付きV8を採用するライバルとは一線を画しているということにもなる。

'ゲームチェンジャー'の真打ち来たる!?フェラーリのSUV、プロサングエは今年後半に登場予定

フェラーリは、コアレンジ以外では、プロサングエをはじめとするスペシャルカーが、全体のセールスミックスにどう関わってくるかも発表した。それによると、SUVの年間販売台数は「現在のところ20%以下にとどまる予定」だそうで、つまり毎年販売されるフェラーリの新車の5台に1台以下ということになる。

また、「イーコナ」と「スーパーカー」シリーズは「総販売台数の5%以下」に抑えられ、「スペシャルシリーズ」は10%程度となる予定である。そして、誰も驚かないだろうが、「フェラーリはこれからもマラネロでパワートレインを設計、開発し、手作りし続ける」というニュースもある。つまり、フェラーリはこれからもフェラーリのエンジンを作り続けるということだ。

確かに、しばらくは内燃機関にこだわりながらも、エネルギー効率と代替燃料の解決策を推し進める努力をする。また、ハイブリッド車は「パフォーマンスをさらに向上させることができる」と考えており、2025年には初の完全電気自動車フェラーリを見ることができるだろう。e-Ferrariが「真のフェラーリのドライビングエモーションとスリル」を提供することは約束されている。

これ以外では、フェラーリは将来のクルマがレベル2の自律性にしか到達しないとしている。その理由はもちろん、ドライバーズカーを製造しているからだ。「フェラーリは、ドライバーのための特別な感情を維持するために、クルマの自律性を制限している」なるほど。

フェラーリ会長のジョン エルカンは、「私たちのブランドは、何百万もの人々の夢をかき立てている。75年以上にわたって、サーキットでの成功や路上でのドライビングの喜びなど、スリリングで忘れがたい体験を積み重ねてきたのです」と述べた。


=海外の反応=
「ああ、もう、この車がフェラーリに搭載される最後の自然吸気V12である可能性が高い。なぜ、こんなことをするのだろう?」
↑「むしろ、歓喜の声をあげないの?少なくともレヴァンテのリバッジじゃないんだから。もう少しでそうなるところだった」
↑「フェラーリは、どんな形であれ、自分たちのブランドを利用するのが当たり前だからね」
「このクルマは、あまり目立たない良さがある。オーナーがニューマネーでセンスがないことが周囲に知れ渡ってしまうこと」
「このままだと、フェラーリも生産台数を増やすつもりなんだろうね。というのも、この行列がすごいことになるから」
「V12が自然吸気だろうが、ターボだろうが、ハイブリッドアシストだろうが関係ない。SUVのボディに搭載されていることに変わりはない」

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