V10サウンドが魅力的なランボルギーニ ウラカン テクニカはファン トゥ ドライブがいっぱい

ランボルギーニ ウラカン テクニカが日本でもお披露目された。価格はまだ正式発表ではないが、3,000万円をわずかに切るくらいになりそうで、RWDと魅惑的なV10エンジンサウンドが特徴だ。発表会の中で、Head of Japanのダビデ スフレコラ氏は「エンジンはクルマの心臓部だとランボルギーニでは考えており、心臓である以上はパワフルな鼓動を響かせなければなりません」として、このV10エンジンのサウンドを会場に響かせた。

ちなみにこの新型テクニカは、STOの5.2リッターV10エンジンを搭載し、最高出力640ps、最大トルク565Nmを発生する。STOが0-100km/h加速3.0秒に対して、新型テクニカは3.2秒と、わずかに遅くなっているのだが、大した問題ではなさそうだ。なぜなら、このテクニカ、ドライバーズカーを目指しているのだから。

テクニカには後輪操舵とトルクベクタリング、そしてランボのトラクションコントロールの改良版と3つのドライブモードが搭載されている。後輪駆動にダイレクトなステアリングレシオとトルクベクタリングを備えるリアホイール・ステアリングを組み込んだほか、テクニカのために変更が加えられたP-TCS(パフォーマンス・トラクション・コントロールシステム)と特別なサスペンションのセットアップを組み込んでいる。「STRADA」、「SPORT」、「CORSA」という3種類のドライブモードに応じて、あらゆる動的システムが調整され、各環境に応じて高度に差別化したレスポンスを生み出す。STRADAモードではリアホイール・ステアリングが安定性と操縦性をもたらし、トルクベクタリングとP-TCSによって補完する。エンジンとギアボックスはいずれも、設定を問わず毎日のドライビングを快適にするよう調整されている。SPORTモード選択中は、リアホイール・ステアリングによる強いオーバーステアと の高いスリップ閾値がもたらすドライビングの楽しさを最大限に味わいながら、トルクベクタリングによる車両の敏捷性と、ドライバーの手による高いレスポンスを実現する。優れたレスポンスのパワートレインはアクセルに触れるとスパークし、7速ギアボックスはなめらかで感動的なシフトチェンジを可能にする。CORSAモードでは車とドライバーのレーシング魂が目覚める。ドライバーの操作に対し極めて正確なレスポンスで応え、搭載されたランボルギーニの自然吸気エンジンが発する轟音が、この車のサーキット性能を熱く呼び覚ます。サーキット重視で最適化されたスロットル応答と最速のギアシフトを生み出すパワートレインに、トルクベクタリングとP-TCSがそれぞれ生み出す横方向および縦方向の最大グリップなど、テクニカのLDVIを介してすべてのシステムから得られる最高レベルの正確さと敏捷性を備えているのだ。また、お好みであれば、オーバーステアを多用することも可能だ。スペック数値だけじゃない、ファン トゥ ドライブが満載のクルマなのだ。

エクステリアのデザインでは、フルカーボンファイバー製のボンネットの前に、ワイルドなテルツォ ミッレニオ(Terzo Millennio)のイプシロン(Ypsilon)デザインを取り入れた、エアカーテンを含む新しいフロントバンパーが特徴。スプリッターも新型で、スラットがホイールを通して空気を送り込み、ダウンフォースを発生させてくれる。

エッセンツァ SCV12のシルエットを踏襲し、新しいリアウィンドウ、再設計されたV10カバー、新しいリアバンパー、固定式リアウィングがその頂点に位置している。ランボによれば、テクニカはEVOに比べてダウンフォースが35パーセント向上しているという。

インテリアはEVOと同じで、自分好みに特別にカスタマイズすることができるが、テクニカには専用の新しいHMIが搭載されている。

2021年は世界販売台数8405台(+13%)、売上高19億5000万ユーロ(+19%)と過去最高の年になったという。販売台数はEMEA(欧州・中東・アフリカ)で+12%、米国で+14%、アジア太平洋で+14%と、3つの主要地域でバランスのよい成長を遂げ、好調ぶりがうかがえる。

さらに、2023年に同社初のハイブリッドモデルを発表すること、2024年に全ラインアップをハイブリッド化すること、2025年初頭までにハイブリッドモデルのCO2排出量を50%削減すること、2028年にブランド初のBEV(バッテリ電気自動車)が登場するなど、今後の電動化への道筋が示された。電動化の未来が見え始めているからこそ、V10のウラカン テクニカは、その希少性により、大変な人気を呼びそうだ。

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