ランボルギーニ ガヤルドV10開発秘話|一度は消えた「天才的エンジン」の知られざる物語

ランボルギーニ史上、商業的に最も成功したモデル「ガヤルド」。その心臓部であるV10エンジンは、アウディの技術主導で生まれたと広く信じられている。しかしその起源は、80年代のイタリアに遡る幻のプロジェクトにあった。一度はお蔵入りとなった天才的な10気筒エンジンが、いかにして蘇り、世界中のファンを魅了するに至ったのか。

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V10エンジンを搭載したエントリーレベルのランボルギーニ製スーパーカーというアイデアは、アウディの功績だと考えられがちである。より手頃な価格で、威圧感の少ない「猛牛」への入り口を作り出し、V12エンジンの神聖さを維持するという発想は、まさに天才的だ。このような完璧なロジックを考え出すのは、いかにもドイツ企業らしい。しかし、実はそうではなかった。この計画は、1980年代にはすでにイタリアで練られていたのである。

1987年までに、V8エンジンを搭載した「ジャルパ」の後継モデルが早急に必要とされていた。ランボルギーニは全く新しいスーパーカーの開発に着手。マルチェロ ガンディーニによるウェッジシェイプのボディ、リトラクタブルヘッドライト、シザードア、タルガトップといった要素が盛り込まれ、乗員の居住性についても検討が重ねられた。この「P140」プロジェクトへの自信は非常に高く、同社は4.0リッターで365馬力を発生する新型V10エンジンの開発に巨額の資金を投じた。しかし、フェラーリ F355の成功を脅かす存在として登場する直前、ランボルギーニは突如弱気になり、プロジェクト全体を棚上げにしてしまったのだ。

だが、その努力はすべて無駄になったわけではなかった。イタルデザインがP140のシャシーをベースに、より曲線的なデザインのコンセプトカー「カラ」を製作。これが1995年のジュネーブ・モーターショーでフォルクスワーゲングループの目に留まり、1998年に同社がサンタアガタ(ランボルギーニの本拠地)を傘下に収めると、かつてのV10の夢を実現するための作業が始まったのである。

フォルクスワーゲンの名誉のために言えば、彼らは最終的にこのプロジェクトを見事に成功させた。ガヤルドは、ゴージャスなプロポーションを誇るモデルであり、今もなおその魅力は色褪せない。確かに、ごく普通のドア、四輪駆動、アウディ A8譲りのカーナビゲーションなど、あまりに常識的すぎるとの声もあった。しかし、メロディアスな等間隔爆発のV10エンジンは瞬く間にヒットした。官能的なサウンドを奏で、トルクフルなこのエンジンは、ライバルのフェラーリ 360が400馬力だった時代に500馬力を発生させた。その後、スパイダーの登場に合わせて520馬力にパワーアップし、ギア比もショート化された。

それでもランボルギーニは、フェイスリフトモデルの「LP560」でそのすべてを刷新。新たに不当間隔爆発を採用した5.2リッターV10エンジンを導入した。初期の純イタリア製エンジンとは異なり、このユニットはアウディの影響を色濃く受けたもので、後にアウディ R8や、ガヤルドの後期モデルに設定された数々の特別仕様車にも搭載されることとなる。

5-in-1のエキゾーストマニホールドが失われたことで、真のV10愛好家にとっては、そのサウンドは初期モデルほどうなじを逆立てるような刺激的なものではなくなった。しかし、それが販売に影響することは全くなかった。ガヤルドはその9年間の生涯で14,000台以上が生産され、当時ランボルギーニ史上最も成功したモデルとなった。これは、20年以上前に描かれた10気筒の「初めてのランボルギーニ」という設計図が、正しかったことの証明である。

ランボルギーニ・ガヤルド 5.0 スパイダー

新車時価格(2006年): 136,540ポンド(2,700万円)
現在の価格: 60,000ポンド(1,200万円)
エンジン: 4,961cc V型10気筒、520bhp @ 7,800rpm、376lb ft @ 4,500rpm
トランスミッション: 6速セミオートマチック、AWD
性能: 0-100km/h 4.2秒、最高速度 197mph(317km/h)
重量: 1,450kg(乾燥重量)
アルファ ロメオ 33 ストラダーレ/ランド ノリス✕R32 東京ナイトドライブ/R35日本取材:トップギア・ジャパン 068
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=海外の反応=
「まさにこの車、5月に見たよ」
「確かに、見事に歳を重ねてるね」

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