日産 GT-Rが世界一有名なジャイアントキラーと呼ばれる10のポイント


さて、世界一有名なジャイアントキラーといえば、日本のゴジラ、日産 GT-Rだ。日本にはGT-Rについて詳しく知っている人が多いと思うけれど、海外ではまだ知られていないことも多いんだ。そこで、今回は初心者向けに、GT-Rのポイントをお伝えしよう。

01 すべてのスカイラインがGT-Rじゃないし、すべてのGT-Rがスカイラインというわけじゃない。どゆこと?

GT-Rのような古い日本国内市場(JDM)のクルマに興味がない方には、ややこしい話になるかもしれないが、ご理解を。スカイラインとは、プリンス自動車工業が50年代後半に生産していた普通の小型サルーンまたはエステートで、1966年にダットサン(後に日産)に吸収された。そして、その名前自体はGT-Rとは無関係に生き残っている。つまり、1)F&Fのフランチャイズとも、2)速く走ることとも全く関係のない、奇妙なヴィンテージ・スカイラインがたくさん存在するのだ。単に「スカイラインを持っています」というだけで、様々なタブーの意味を持つことになる。

実際、スカイラインの名前には、GT-Rがラインナップされていない、あまり知られていない面白いモデル(R30やR31を調べてみてください)や、見ているだけで生きる気力を失ってしまうようなベースモデルがあった。もっとも、DR30 RS ターボR30などは罪悪感のある喜びを覚えるかもしれないが。アメリカ市場のインフィニティ スカイラインは言うまでもない。GT-Rではないが、GTt、GTSr、GTs-25tと文字並べゲームのスクラブル選手権のように関連している日産スカイラインもたくさんある。GT-Rの伝説は、1969年にPGC-10スカイラインGT-R(2.0リッター、160bhp、180Nm、FR)がデビューしてから本格的に始まったが、実際には最初は4ドアで登場し、71年にはよりセクシーなクーペが登場している。

お分かりいただけただろうか?2007年のR35では、GT-Rがスカイラインではなく、ただのGT-Rになってしまったので、また変わってしまった。ぶっちゃけ、なんだかよくわからないよね。

写真:1982年式スカイラインH/T 2000 RS

02 R33はGT-Rの中でも最も不遇なモデル

R32よりも大きく、重く、エンジンやパワーはまったく同じだと思われるが(GT-Rの世界では、出力はいつも少し控えめに表現される)、見た目は少し太めで、そのためにクルマ感度のレーダーには映りにくかったのだ。R33のおかげで、R34はよりアグレッシブに、R32はよりスリムに、そして「クラシック」なGT-Rはよりクラシックに見えた。R33は、米国NHTSAの25年タイムアウトクラシック輸入規制に基づき、2020年に米国の同胞たちが初めて輸入できるようになることに気づくと、人気が出るようになるだろう。だったら今のうちにR33の中古車を探してみようか?そうだね。そして、安くて壊れていないニスモ 400Rを見つけることができれば、あなたは勝者になれるだろう。けどそれよりも、自分のおでこに貼られた宝くじの当選券を見つける方が先決っていうくらい、実現の可能性は低いのだ。

03 すべてのGT-Rを「ゴジラ」と呼ぶことはできない

GT-Rのことを「ゴジラ」と呼ぶことが流行っているけれど、実際にはR32のことを指すことが多いようだ。その理由は?1990年代初頭、R32 GT-Rはオーストラリア・ツーリングカー選手権(グループA)で大活躍し、89年から93年まで参戦したすべてのレースで優勝し、シエラのコスワースを台座から叩き落したのだ。オーストラリアのモータージャーナリストたちは、R32を「日本から来たモンスター」という意味で「ゴジラ」と呼び、赤いR32 GT-Rをフィーチャーした『Wheels』誌の表紙には、印象的な見出しが付けられていた。「日産の新しいゴジラはシエラを倒すことを目指している。そして、それはもうすぐここにやってくる」つまり、R32レースカーの名前の由来を知らずして、他のGT-Rを「ゴジラ」と呼ぶことはできないのだ。あるいは、GT-R好きの人たちがカチンときて、ちょっと赤くなってしまうかもしれない。

04 なんだかんだ言ってもATTESAは変だよ
ATTESA(Advanced Total Traction Engineering System for All-Terrain)は、1987年にブルーバードに搭載されたGT-Rの四輪駆動システムのこと。しかし、R35に搭載されているE-TS(エレクトロニック・トルクスプリット)は、非常に複雑なシステムであり、技術者もなぜそれが有効なのかを正確には理解していないほどって噂も聞こえてくる。フロントエンジン、リアトランスアクスルのFR車のように見えるが、パワーを前輪に伝えるセカンダリードライブシャフトがあることに気づく。

発進時には前後2:98、最大で50:50までトルクを分割することができる。また、無数のヨーセンサー、加速度計、3軸Gセンサーが搭載されており、状況に応じてGT-Rが前後左右にトラクションをかけることができるようになっている。GT-Rは一般的に、ほとんどの状況でリア・バイアスに感じられるように設定されているが、どうしてもやり過ぎになってしまった場合には、フロントアクスルに適切な介入が行われる。これにHICASによる4輪操舵が加わると、状況は複雑になる。しかし、多くのオーナーは、旧型モデルではHICASをロックアウトしてフロントアクスルを無効にしてしまい…よりエキサイティングな走りを実現している。

05 R35 GT-Rはアンバランス
以前、R35のATTESAについて触れたが、R35の下を見てみると(カーボン製のアンダートレイをすべて外してみると)、右前のアクスルが左前のアクスルよりも短いことに気がつく。というのも、デフ自体は右のホイールに近い位置にあり、左のフロントアクスルはエンジンのサンプの中を通って反対側に移動するからである。さらに、前輪を駆動するためのセカンダリードライブシャフトが「メイン」センタードライブシャフトの右側に配置されているため、重量配分は前後で53/47であるにもかかわらず、下から見ると非常に非対称な車になっている。 そして、どちらにしてもコーナリングは良くならない、明らかに。

06 スペシャルエディションが多すぎて、ちょっと手に負えなくなったね…

ええ、まあ、マーケティングだね。そして、非常にチューニングしやすいパッケージだ。しかし、GT-Rは、その人生の局面で、半端ではない数の「スペシャル」を経験してきている。それは、何千ものチューナーカーまでもは、数えきれていないからだ。GT-R Nismo、N1、V-Spec(Victory)、Nür(Nürburgring)、M-Spec(Mizuno-チーフエンジニア)、Z-Tune、LM Limited、Nismo 400R、さらにいくつかのNismoバージョン、オーテック(4ドア!)、「Anniversary」エディション、そして最近ではGT-R50など、さまざまな仕様、セットアップ、ブートバッジがあり、誰もが夢中になれる。我々?私なら、Z-Tuneだね。それともM-Spec Nürか。さすがに迷う。

写真:1998年 スカイライン 4ドア GT-R オーテックバージョン

07 日産はR35のECUを「ハッキング不可能」と言い、「腕がなる」とチューナーたちは答えた…

R35の発表時、日産はECU(電子制御ユニット、つまり車の脳)が「アンハッカブル」であることを誇らしげに主張していた。しかし、数時間後にはチューナーたちがそれをハックしてしまったのである。チューナーは非常に賢いからだ。その結果、とんでもない出力のGT-Rが続々と登場し、ギアボックスも少なからず破壊されてしまった。世の中には、3,500馬力を発揮すると言われているクルマもあるけれど(Extreme Turbo Systemsのものなら - 0-400mが6.88秒、最高速度354km/h以上)、800-1,000馬力の出力は珍しくなく、比較的控えめなアップグレードを行えば、信頼性の高いGT-Rで700馬力を発揮することも可能だ。実際、一般的なGT-Rを扱う場合、ほとんどのGT-Rには何らかの改造が施されているけれど、本当の価値ある一台とは、工場出荷時にまったく手を加えていないものである。

08 価格は倍近くになったけれど、ジャイアントキラーであることに変わりはない
現代のGT-Rを見てみると、1991年のR32は約42,500ポンド(650万円)だった。95年のR33は48,000ポンド(735万円)、99年のR34は標準モデルで54,000ポンド(825万円)にまで跳ね上がった。GT-R(R35)が登場したときの価格は約58,000ポンド(885万円)だったので、とてもお買い得に見えたのだが、最新の2019年型GT-Rの価格は81,995ポンド(1,250万円)だ。このように話をすると、高価に聞こえてしまうけれど、それでも120,000ポンド(1,830万円)のポルシェ 911 ターボに風穴を開け、140,000ポンド(2,135万円)以上のターボ Sを心配させることができることに気づけば、このクルマは決して高価ではない。1ポンドあたりのパンチ力という点では、GT-Rは今でも頭ひとつ抜け出ている。

09 メンタル的にGT-Rのようなものだって?

これは事実である。というのも、日本のスーパー GTで絶対的な強さを誇るGT500クラスに参戦するR35には、V6エンジンもAWDもついてない。その代わりに、シリーズの制御モーターである2.0リッター直噴4気筒ターボ(最高出力約650馬力、最大トルク約700Nm)を搭載している。実際、シャシーやカーボンチューブもGT-Rではなく、GT500の全モデルで共通の構造を採用している。GT500のエアロデザインは、GT-Rを単なるシャドーボクサーにしているのだ。車両の腰のあたりには架空の「デザインライン」があり、上半身は普通の格好をしていなければならないが、下半身はエアロデザインが可能だ。つまり、ストレーキ、ベント、カナードなど、非常に奇妙な形をしている。GT-Rであることを示す唯一のものは、バッジなのだ。

10 1.45億円するGT-Rが買える人とは

イタルデザインのGT-R50は、GT-R誕生50周年を記念して作られた、145,305,600円、50台の限定生産車だ(同じクルマは二台とない)。基本的には、最高出力720ps、最大トルク780Nmの徹底的なニスモ・スペシャルで、ショーカーでは、エンジン、サスペンション、トランスミッションのすべてが強化され、主にアルミニウムとカーボンファイバーで作られた見事な再設計のボディワークが採用されている。しかし、大きなニュースは、イタルデザインの特別仕様車がほとんどオーダーメイドであるということだ。つまり、(無理のない範囲で)自分の好きなことを何でもできるということになる。あと、銀行口座の残額ね。

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