マラネッロにある、フェラーリを象徴するレストラン「イル・カヴァリーノ」がリニューアルオープンした。フェラーリは、シェフのマッシモ・ボットゥーラ(Massimo Bottura)と建築家インディア・マダヴィ(India Mahdavi)の協力を得て、マラネッロのファクトリー入口正面の歴史的な場所に、フェラーリを象徴する「イル・カヴァリーノ」の新しい章を始動させた。
1942年にエンツォ・フェラーリが土地を引き継いだ際、附属するエリアにあった小さな農家を、最初は社員食堂に、その後更衣室、従業員用訓練センターを経て、1950年、正式に「リストランテ・カヴァリーノ」として一般に公開した。
エンツォはこの場所のプライベートルームで協力者やクライアント、親しい友人と昼食を共にし、グランプリレースの観戦を楽しんだ。
モデナで生まれ育ち、フェラーリの偉大な崇拝者でもあるシェフのマッシモ・ボットゥーラは、「イル・カヴァリーノ」を「モデナ料理に活気を与える新しい視点と方法」だと説明している。
「イル・カヴァリーノ」では伝統を焦点に、今の時代に寄り添った形で郷土の歴史とアイデンティティを見直し、過去の良いところを現在と未来の味で最大限に生かしている。「一皿一皿にまつわる物語のある、美味しくてヘルシーな料理。それは誰もがノーとは言えない料理なのです」
フェラーリのファクトリー、Gestione Sportivaレース部門、そしてマラネッロの新旗艦店の境界に位置する「イル・カヴァリーノ」は、イタリアのライフスタイルの素晴らしさを祝福する、居心地の良さとテイストの調和を図りつつ、そのアイデンティティ、デザイン、内部構造、庭園に新たな命を吹き込むために、インディア・マダヴィと彼女のスタジオによる全面改装と再設計が行われた。
インディア・マダヴィは、新しい赤のファサードがある古い農家の建物で、フェラーリの世界、征服の精神、大胆さ、喜ばしい名声からインスピレーションを得て、イタリアのトラットリア独特の伝統的装飾や建築のあらゆるコード、家具を自在に扱っている。フェラーリファンなら一度は訪れたい場所だ。