ベントレーとファナテックは、リアルとバーチャルの両方のモーターレースに使用できる独自のステアリングホイールを共同開発した。このホイールは、ベントレー コンチネンタル GT3 パイクスピークチャレンジカーのために特別に設計されたもので、軽量のカーボンファイバーとマグネシウム合金を用いて丁寧に作られており、数々のドライビングコントロール機能が搭載されている。
ベントレーGT3ステアリングホイールは、ゲーミングハードウェアの世界的リーディングカンパニーであるファナテック社と共同で開発された。この種のステアリングホイールとしては初めて実際に実車でレースを行い、この魅力的なアクセサリーは、世界で最もパワフルな車の1台を実際に運転しているかのような体験をゲーマーに提供してくれる。
GT3のステアリングホイールの中央には、円形のデジタルディスプレイが配置され、ドライバーに重要なテレメトリ情報やパフォーマンスに関する情報を表示する。
ベントレー独自のデザインディテールとして、ロータリーエンコーダーには特徴的なローレット加工が施されている。また、鍛造カーボン製ディスプレイベゼル、エンコーダー機能を備えた2つの7方向“ファンキースイッチ”ディレクショナルスティック、光学式エンコーダーを備えた1組のアルミニウム製サムホイール、ロードカーのコンチネンタルGTのデザインに基づいたギアシフト用2つと補助用2つの計4つのマグネットパドルなどが装備される。
ベントレーのコレクターズアイテムでもあるステアリングホイールは、スリリングなバーチャルドライビング体験に使用しないときは、専用のマウントを使用して壁や机に飾ることができる。また、頑丈なハードトラベルケースも付属している。
ベントレーモーターズのモータースポーツ・ディレクターであり、熱心なシムレーサーでもあるポール・ウィリアムズ氏は次のように述べている。「ファナテック社とのディテールまでのコラボレーションにより、ベントレー コンチネンタル GT3 バイクスピークのステアリングホイールがバーチャル用にも使えるようになりました。ゲームファンにとって、史上最速の車を運転するスリルを自宅で味わえる、これ以上にリアルな方法はありません」
ファナテックの親会社であるEndor AGのCEO、トーマスジャッカーマイヤーは次のように述べた。「このステアリングホイールは、私たちがこれまでに製造した中で最も先進的なステアリングホイールであり、まさに素晴らしい、クールな車に使用されます。我々は、伝説的なパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムでレースをする象徴的な車のために、象徴的なステアリングホイールを作るという名誉を得ました。我々のお客様はその体験を共有し、全く同じステアリングホイールをシミュレーターで運転することができます」
ベントレー コンチネンタル GT3 パイクスピークは、特別にチューニングされたツインターボの4.0リッターV8エンジンを搭載し、最高出力750馬力以上、最大トルク1000Nm以上を発揮。再生可能な合成燃料で走るように設計されており、市販のレーシングカーでコロラド州にある12.42マイルの過酷なヒルクライムコースの新記録に挑戦している。
ベントレーは、2018年にベンテイガが打ち立てた市販SUV最速のコースレコードと、その翌年にコンチネンタル GTで打ち立てた市販車クラスのコースレコードをすでに持っている。6月21日のGT3で成功すれば、ベントレーは唯一な三連覇のタイトルを手にすることになる。