【トップギア試乗】ベントレー ベンテイガ

ベンテイガほどゴージャスで気品あるSUVは他にはない。新型にアップデートされようとも、ゴージャスさを増したにすぎないのだ。

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運転サイコー、乗り心地バツグン、限界を超えたすばらしさ。

イマイチ↓

とはいえ、ちょっとゴージャスすぎかもな。群衆の中に埋もれて隠れられるってのはムリっぽい。

概要

どんなクルマ??
新しくなったV8のベントレー ベンテイガの試乗をお届けしよう。日本での価格は21,857,000円。ここに写ってるベンテイガは、2015年に発売されたSUVを1,000か所以上も新しいコンポーネントを使っていじったっていう、整形バリバリのベンテイガだ。

とくに変わったのがビジュアル。全体的なフォルムは昔と変わりないんだけど、細部に至っては、オーバーホールされてるところもある。フロントとリアに新しくつけられたライトが一番わかりやすいかな。発売当初はコンチネンタルGTとよく似たデザインだって触れ込みだったベンテイガなんだけど、ミッドライフを迎えた今、今回の改良では、クーペ版いとこのヘッドライトとテールライトを採用し、結構大胆に手を加えてる。

このような肩幅の広いクルマに凛とした美の自信のような物を感じる人もいれば、2000年代初期にでた初代ポルシェ カイエンに見られた、911流のデザイン要素を思いだす人だっている。ちなみに、トップギア編集チームの意見は真っ二つに分かれた(変わった趣向の人間が多いけど)。

ライト以外の部分にも目をやってみると、ほかにも素敵な変化がたくさん見て取れる。ハンドリングが改良され、リアのトレッド幅も20㎜広くなっていて、ベンテイガのスタンスが大きく向上されている。足元に履いてるのは22インチ(!)の新しいアロイホイールだし、キラッキラの新しいヘッドライトはカット水晶を使用してるから、ライトを消しているときでも光る。点いてる時は、対向車に眩しい思いをさせないように、走る速度に応じて光の加減が調整されるようになってるんだけど、それでも人里離れた暗い田舎道では、車線をしっかりと照らしてくれるよ。

これ、ものすご~く重要なクルマでもあるんだ。「重要」だって?そんなの、北西イングランドにあるクルーの工場で働く数千人の労働者たちにはそうだろう(コロナで業界は受難の年だったし)。でもそれだけじゃないんだ。なんでも2019年のベントレー全体の売り上げのうち、ほぼ半分を占めたのがこのベンテイガだったんだとか!しかも、購入した人たちの70%が新規の顧客だったって言うじゃん。想像するに、これまでのベントレーの客層に比べると、ずっとずっと若い年齢層の人たちがいっぱい買ってくれたんじゃないかな。

事実、初代ベンテイガは発売から4年目を迎える今も売れ続けてる。年間ざっと4,000台が売れてるらしいよ。アストンマーティンDBXを迎え入れたばかりの「ラクジュアリーSUV」市場の1/3以上を占めているのが、このベンテイガなのだ。

ベントレー ミュルザンヌの亡きあと、ラクジュアリーSUVの「ラクジュアリー」の部分が以前にも増して重要視されるようになった。ある日突然、ベンテイガのSUVとフライングスパーのサルーンには別の役割を果たす命令が下り、由緒ある昔ながらのリムジンが残していった部分の穴埋めをしようとしているわけだ。

そうしてベンテイガの内装はスマートさを増し、とくに4シーターを選べば、リアはより一層大きくて、より一層落ち着ける場所へと様変わりした。5シーターや7シーターバージョンは、まだオプション扱いではあるけどね。うん、そう、「7シーター」のベントレーだよ、7シーター!でも、ここはイギリスだから、あくまでラグビーの精神でいこうぜ。ワンマンプレーなんて許されないんだから。

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