ランドローバーのクラシック部門は、2021年に25台のディフェンダー ワークス V8 トロフィーを製造することになった。これは、かつて世界一ハードなラリーレイドレースと呼ばれた、伝説に刻まれたクラシックなキャメル トロフィー ランディを記念して作られたV8エンジンのオフロードカーで、アイコニックな4x4の永続的なレガシーに敬意を表している。
ワークスV8トロフィーを購入すると、ランドローバーのテストと開発の精神的な拠り所でもあるイーストナー城で開催されるランドローバー トロフィー アドベンチャー コンペティションへの参加権がゲットできる。ちなみに、価格は195,000ポンド(2,820万円)からと、ちとお高いけれど…。
見た目がコワいとはいえ、ベースは良好なものだ。JLRの405psの5.0リッターV8、515Nmのトルク、ZFの8速オートマチックと組み合わされ、ディフェンダー90または110ホイールベースから選択できる。
幸いなことに、サスペンションとブレーキはアップグレードされており、後者は335mm/300mmディスクと4ピストンキャリパーを前後に装備している。このトロフィーが以前出たワークスV8と比較して得なのは、アドベンチャーキットの追加ができること。フロントウインチ、エクスペディションケージ、ルーフラック、アンダーボディプロテクション、エアインテーク、LEDスポットライト、マッドテレインタイヤなどが装備されている。
この「イーストナーイエロー」の塗装は、キミのご両親がかつて話してくれたキャメル トロフィー ランディへのオマージュを表現しており、フルLEDヘッドライト、「ヘリテージ」グリル、トロフィーバッジ、16インチスチールホイールを装備している。インテリアにはレザーを使用し、オーダーメイドの時計、そしてレカロスポーツシートまで付いているのだ。あと、このパワートレインだとすると、ディフェンダーを0-97km/hで5.6秒で走らせることができることを忘れないでね。
晴れてオーナーとなった暁には、今年の後半にイーストナー城で3日間開かれるアドベンチャーを楽しむことができる(コロナの制限が許す限り)。「ランドローバー ディフェンダーは常に単なる乗り物ではなかったのです」と、ランドローバー クラシックのディレクター、ダン ピンクは説明している。「そのエンジニアリング能力と陸路での探検旅行やオールテレイン競技に適しているということは、どんな場所でも走破できることで有名であるということなのですから」
「新しいランドローバー・トロフィーは、新世代の冒険家たちに命を吹き込みます」
でもね、残念ながら、その対象は選ばれし冒険家の世代ってことになる。冒頭言ったように、わずか25台しか生産されておらず、価格は90モデルで2,820万円からとなっているんだから。