日産 GT-R50 by イタルデザインが銀座の日産クロッシングで展示中

日産 GT-R50 by イタルデザイン – ここを見ている人なら、一度は耳にしたことがあるだろう。トップギアでも何度か特集を組んでいるし。そう、日産 GT-Rとイタリアの名門カロッツェリアのイタルデザインが50周年を祈念して制作した、世界限定50台のアニバーサリーモデルである。その最終市販バージョンが、日産銀座ギャラリー、日産クロッシングにて、展示されている。

世界限定50台ってことは、お高いんでしょ?と思ったアナタに、価格をお知らせしよう。145,305,600円だ。まあ、オプションなんやかんやつけると、1.6億円くらいになるとは思う。だが、「この希少性の割には思ったほど高くない」という感想の人もいるだろう。 8 ⽉以降生産開始、日本国内への到着は 2021 年末以降の予定だが、50台全部完成していて、ハイ納車!とはいかないクルマだ。GT-R50プロジェクトの担当者である新開氏とガーディナー氏によれば、「1ヶ月に1台できるかできないか、というペースなので、納車まではある程度時間がかかると思っていただいた方が良いです」とのこと。現在、まだ予約受付中だが、限定数に達した時点で、終了となる。基本的には抽選となるので、申し込んだら即購入が決まるというわけではないのだが、いずれにせよ、問い合わせは早めにしたほうが良さそうだ。

日産 GT-R50 by イタルデザインは、日産のプレミアムグレード GT-R NISMO をベースに NISMO の手により、さらなる性能向上が図られたパワートレインとイタルデザイン社の⾼度な手作業による芸術的な造形を持つボディが合体した自信作だ。このプロジェクトは、イタルデザイン社 50 周年にあたる 2018 年に、GT-R の 50 周年(2019 年)を 日産⾃動⾞と共に祝うために、記念となる究極の GT-R 造りの構想から動き出した。

GT-R50 by イタルデザインのデザインは日産がおこし、⾞両の生産をイタルデザイン社が請け負うということを押さえておく必要がある。日本においては、名門デザイン会社がデザインを⾏わず、その生産を請け負うという手法を意外と感じられるかもしれないが、イタリアではポピュラーであり、その多くの作業は「カロッツェリア」と呼ばれる工房で⾏う。日本でも有名なイタリアのカロッツェリアは、イタルデザイン 社を起こしたジョルジェット ジウジアロゥ氏が所属していた「ベルトーネ」や「ピニンファリーナ」、「ザガート」がある。このような名門カロッツェリアの多くは、クライアントのコンセプトを忠実に反映した実⾞を製作する。GT-R50 by イタルデザインは、究極のGT-R を求めた両社のテーマをイタルデザイン社が具現化した⾞両だ。
日産は“Ultimnte GT-R”(究極の GT-R)というテーマで、世界中の日産デザインチームからアイデアを募集した結果、カリフォルニアのデザインスタジオに所属する Mnrcus Qunch(マーカス クァ氏)が選考を勝ち取った。そこからプロトタイプモデルの製作段階に入り、実に 4 ヵ月近い時間をかけて GT-R50 を完成させたのである。

ITALDESIGN 社は、50 周年を祝うテーマにそった世界 50 台の限定モデルとして、実際に販売可能な⾞両の生産を⾏うことを日産⾃動⾞へ提案致した。その後、何度も入念な検討を両社間で重ねた結果、遂に GT-R50 は市販化が決定した。

ベース車両のGT-R NISMOが600ps、652Nmに対して、720ps、780Nmと、かなりパワーアップ。プロトタイプ時の開発、設計、製造はイタルデザインが、そして外装、内装デザインはロンドンとサンディエゴにある日産デザインセンターが担当した。エクステリアでは、エアアウトレットの「サムライブレード」や、サイドから見た低いルーフラインによって、まったく違う印象のイタリアンなデザインに仕上がっている。「トランクが意外と深くて使いやすいんですよ。それと、個人的にはリアにあるハイマウントストップランプが気に入っています。夜間、ブレーキをかけると、後続車には素敵なアピールになりますし」と、ガーディナー氏。

今回、販売を担当するのは、ロータスやモーガンを扱っている、輸入車のエキスパートであるエスシーアイだ。車両を作り上げていく際には、イタルデザイン社とWebでミーティングも行われるが、すべて専任スタッフが通訳をしてくれるので、ご安心を。古くからの日産やGT-Rファンはもちろん、輸入車好きにも訴えかける貴重な一台である。もしかしたら、これがプレミアムGT-Rの最後のクルマになるかもしれない。気になる人は、実車を見に、日産クロッシングまで足を運んでみよう。

https://www.gt-r50.nissan/#/jp/italdesign

この記事は、UKでもニュースとしてアップされている。そちらに寄せられたコメントは下記の通り。日本車に対する並々ならぬ興味を感じさせる。

「極めてクリーンで、いいな。記事を読む前に写真だけを見て、これが新型GTRの開発研究かなって期待しちゃった。でも、一瞬興奮した」
「GT-R50は好きじゃなかったけど、このカラーリングは魅力的だね。日本のパトカーのカラーリングとライトがどれだけかっこいいのか気になるな」
「ベストなリアライト!」
「日産がもっとGT-R50のテストカーを作って、フォードがラグナセカなんかでGT500でやったようなものを作ってくれるといいね…。ニュルブルクリンクやSPAなどのコースで3~4台のテストカーを作ってくれると、もっといいのに。その場でレンタルして、数周または一日テストして、ピットに戻ってきて、ドライビング体験を記入して、家に帰る…仕事終了!ってのがしてみたい。こんな状況じゃ、到底無理だけどさ…」

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