トップギアが内田-sanに日産の次世代スポーツカーがどうなるかを聞いてみた
トップギアは日産の社長に新型日産GT-RとZについて語ってもらいたかった。でも、日産の社長は新型電動クロスオーバー「アリヤ」について語りたがっていた。OK、それなら、内田さんからどうぞ語ってください。
しかし、内田誠氏の立場になってみて考えれば、大変なことだ。内田氏は2020年の変わり目に社長兼CEOに就任したが、会社が50億ポンド(7,000万円)に近い巨額の赤字状態に急落していた。彼はすぐに、固定費を削減するために工場を閉鎖する意向を発表した。
資金を取り込むために、彼は日産が得意とするジャンルに集中しようと考えている。つまり、クロスオーバー、電気自動車、先進運転支援、スポーツカーだ。
アリアは運転支援付きの電動クロスオーバー車だ。とても良さように見える。スマートで近代的なキャビンになっているし、このレンジとパフォーマンスで、完全に競争力のある結果を出すだろう。
「日本、アメリカ、ヨーロッパ、中国を皮切りに、一種のゲームチェンジャーのようなクルマにしたいと考えています」と内田氏は語る。「EVであることはもちろんですが、プロパイロット2.0の自律走行、優れたコネクティビティ、OTAのアップグレードも可能です。つまり、これが日産インテリジェントモビリティの代表的なモデルなのです」と語る。うんうん、良さそう。「アリア」か「プロパイロット」が今年の流行語大賞にノミネートされないかな。
一方、次のZは、より伝統的なものになるだろう。そのデザインは、内田氏の4年計画の発表会の最後にビデオで簡単に紹介されていた。確かに370Zを慎重に進化させたように見えた。2021年か2022年にZを見ることができるのかどうか、内田さんに聞いてみた。
「どのクルマでしょう?」
あっ(察し)、彼はビデオに出てきたクルマの話をしたくないのね。
ちょっと待ってください、「ジー」と、もう一度はっきり言ってみた。こちらが「ジー」と呼ぶものは、日本で「ゼット」と発音する。「ジーですよね」意図的に曖昧にしているのかも。
「成長のために投資をしたいという気持ちは変わりません。多くの人が『日産はどこに向かっているのか』と言っているからこそ、この動画を見せたいと思ったのです。私たちの成長路線はA to Zで表現されています。Aはアリアです
そしてZは、スポーツカーのドライビングプレジャーの強みを知っている私たちにとっては、ぜひとも復活させたいエキサイティングなクルマです。だから、いつとは言えないが、必ずお目見えするでしょう」
Zのようなルックスだったり、現行のZのようなフィーリングになるのかと質問しているのですが、いかがでしょうか?電動化されているのでしょうか、それともピュアなガソリンエンジンなのしょうか?後輪駆動でマニュアルギアボックスなのでしょうか?今の時代でも伝統的なスポーツカーは売れるのでしょうか?
どの質問に対しても、彼はこう答えるだけだ。「それは伝統的なクルマですが、Zは運転の楽しさに関しては日産の心の一つでもあります。だから気長に待っていてください」
仕方ない。現状はここまでなんだろう。よし、我慢して他のGT-Rのことを聞いてみる。新型のGT-Rは出ますか?R35の最新バージョンについては「運転の快適性が全面的に向上しているので、街中でも使えるのではないでしょうか?静粛性は向上していますし、乗り心地も充実しています」とのこと。
しかし、彼はこれが物議を醸す可能性があることを認識している。「私たちは、街中をドライブしていて静かさを求めるお客様にとって、このGT-Rがどれだけ興味を持っていただきやすいものであるかということについて、考えている最中です。中には典型的なトランスミッションのフィーリングが好きな人もいますし、私のように、あのノイズが好きな人もいるかもしれませんし、運転しているときの足から伝わってくる感覚が好きな人たちは、満足していないのかもしれません」
内田さんの思い通りに作れば、将来のGT-Rは、どんなにパワーがあっても、少しクレイジーになるんじゃないでしょうか?「クレイジーとは言いません。ただし、GT-Rこそがスポーツカーの美しさだと考えています」